忍殺TRPGリプレイ【アゲインスト・ブラック・シャドウ】04
前回のあらすじ:オヒガンの彼方、異世界の王国ワドルナッケングリアに漂着したハウスバーナー。彼が現世へ帰還するためには、隣国ソマシャッテ共和国を支配下に置いた「魔王」を討伐し、そのアミュレットを奪わねばならない。走れ!戦え!勇者ハウスバーナー!カラダニキヲツケテネ!
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DOOOOOM……! 対峙する両陣営のアトモスフィアが瞬時に張り詰め、遠雷が鳴り響いた。「クロヤギ・ニンジャ=サン。キンカクより彷徨いでた迷い者よ。何を望むか!」ヤモトは、別人のような声音で魔王を叱責した。『我が望みは……キンカク・テンプルへ、神祖のみもとへ戻ることなり』
魔王、クロヤギ・ニンジャはそう告げた。「ならばセプクでもハラキリでもするがよい!カイシャクしてくれよう!現世にそなたがとどまれば、世に災禍を振りまくのみ!」『では、やってみるがよい』魔王はぐぶぐぶとくぐもった笑い声をあげた。『そなたの力でキンカクへの道を再び開かん』
ジョルリはさておき、ニンジャの数なら四対二。しかし相手は油断ならぬ強敵と、神代のリアルニンジャだ! 一撃必殺アトモスフィア!
戦闘開始
マップ
1ターン目
『ヨギスミカテ……ソルナガバレ……!』クロヤギ・ニンジャは御簾の彼方で邪悪な杖を振り上げ、謎めいた呪文を詠唱する。『ロウ・ワン!』力ある名が唱えられ、異様なエテルの流れが黒い瘴気となってほとばしる!『あぶねえ!イヤーッ!』エーリアスはジツの力を集中させて防ぎ、呪いに抗う!
『イイイ……イイイヤァアアアーーーッ!』ZMZMZMZMZM……エーリアスの論理肉体は論理出血し、01を撒き散らしながら必死で抵抗!抵抗!抵抗!パキパキと音を立てて彼の姿が石化し始め、自我が圧倒される!なんたる恐るべきジツか!『う、うおおおーーーッ!俺は!俺だ!』呪いの力を、弾く!
ZMZMZMZMZM……!『AARGHHHH!?』ゴウランガ!エーリアスは呪いを打ち返し、クロヤギ・ニンジャ自身に命中させた!御簾が破れ裂け、魔王の巨体が石化し始める!『どうだッ!』『AARGHHH……オノレ!これは、ユメミル・ジツか……!』旧きニンジャは身を捩らせて苦悶している!
『イヤーッ!』エーリアスはさらにバンブーカッターへトビゲリ!「イヤーッ!」バンブーカッターはバンブーめいて柔軟にブリッジ回避!「ええい、ならばそちからジゴクへ行くがよい!ここは我がフーリンカザンぞ!」彼女の目が怪しく輝き、聖堂を覆う異界の植物、バンブーがざわめく!
バンブーカッターはクロヤギ・ニンジャの前に側転移動し、ジツを発動!「バンブー・コソク・ジツ!」BOOMBOOMBOOM!壁や天井や床から多数のバンブー地下茎が伸び、エーリアスを拘束せんとす!捕まれば終わりだ!『イイイヤァアアアーーーッ!』回避!回避!回避!ゴウランガ!
「イイイヤァアアアーーーッ!」ポイズンバタフライはブラッドカタナを抜き放ち、ジョルリたちへ斬りかかる!SLASHSHSHSH!『『『アババババーッ!』』』3体のジョルリを一気に破壊!タツジン!『イヤーッ!』エーリアスは彼の背後へ移動し、ジョルリへスリケン連射!『ARGHH!』命中!
「「イイイヤァアアアーーーッ!」」ハウスバーナーとヤモトは聖堂東側へ駆け抜けながらジョルリたちへ攻撃!サソリ・ダガーとオリガミ・スリケンが乱れ飛ぶ!SLASHSHSHSH!PAPAPAPAPAPAPAM!『『AAAARGHH!』』ジョルリたちは全てジョウブツした!ナムアミダブツ!「よォし!」
2ターン目
『イイイヤァアアアーーーッ!』エーリアスは論理の速度でバンブーカッターに殺到、トビゲリを放つ!SMASH!「ンアーッ!」命中!バンブーカッターはみぞおちに蹴りを受け、くの字になって吹っ飛ぶ!「イヤーッ!」だが扉から飛び出す前にウケミをとって激突回避!ダメージは比較的軽微だ!
『MYYYY!』クロヤギ・ニンジャの凝視がヤモトに向かう!「イヤーッ!」ヤモトはカラテでジツを弾く!続いてクロヤギ・ニンジャはブルブルと震えながら、黒い子山羊を次々と生みだし始めた。『『『『MYYYY!』』』』『生まれよ、群れ為す不完全なものたちよ……!』ナムアミダブツ!
◆クロヤギ・ミニオン(種別:危険生物)×4
カラテ 2 体力 2
ニューロン 1 精神力 1
ワザマエ 1 脚力 2
ジツ - 万札 0
攻撃/射撃/機先/電脳 2/ -/ 1/ -
◇装備や特記事項
●角と蹄:近接攻撃、ダメージ1
◉突撃:脚力の2倍直進移動、直後の攻撃に痛打+1
◉同化:自身の体力をクロヤギ・ニンジャに与えて消滅、回復させる
能力値合計:4
『ちいさいのう、かわいらしや!』クロヤギ・ニンジャは恍惚の表情を浮かべる。彼女の自我は狂気の深淵に触れており、その行動は予測がつかない。ただ、ジョルリに代わる新たな戦力には違いない。バンブーカッターもジョルリを呼び出すジツを持つが、消耗が大きい。ここは……どう動くか!
「キエーッ!」柱の間から飛び出してバンブー・コソク・ジツ!狙うはヤモトだ!「アブナイ!」ポイズンバタフライがかばい、ブラッドカタナで地下茎を斬り裂く!「アンタから死になさい!イヤーッ!」バンブーカッターへ追撃!「イヤーッ!」ブリッジ回避し迎撃のキック!「グワーッ!」命中!
「『イイイヤァアアアーーーッ!』」エーリアスとハウスバーナーはクロヤギ・ニンジャに駆け寄り猛攻!猛攻!猛攻!SMASH!SLASHSHSHSH!『AARGHHHHH!』クロヤギ・ニンジャは不気味な苦悶の声を上げる!『『『『MYYYYY!』』』』彼女の周りにクロヤギが駆け寄っていく!
「行けッ!」BOBOBOBOBOBO!ヤモトはハウスバーナーの背後へ駆け寄りながらオリガミ・ミサイルを射出!PAPAPAPAPAPAM!『『『MYYY!』』』クロヤギ・ミニオン3体を破壊!だが1体は母なるクロヤギ・ニンジャの肉体に飛びついて吸収され、負傷を癒やした!『AARGGGHHH……我が子よ!』
しかしロウ・ワンの呪いを跳ね返されて食らったことで、彼女の自我と肉体は不安定な状態だ!このまま押し切るべし!
戦闘継続
【続く】
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