忍殺TRPGリプレイ【サプライズ・シャーク・アタック】05
前回のあらすじ:ソウカイニンジャのチーム・ランタンシャークに、電脳部門筆頭ダイダロスから、敵組織ザイバツと手を組んだ傭兵ハッカーニンジャ「エンキドゥ」を始末せよとの命令が下された。護衛ザイバツニンジャとの激闘の末、ついにエンキドゥを降伏させたが……カラダニキヲツケテネ!
◆
エンキドゥは黄金のザゼン・ルームでハンズアップしている。彼のカラテは乏しい。ゲームオーバーだ。『イサオシを求めていた監視役を唆し、わざと私の居場所を開示して、諸君を誘き寄せたというわけだ。こうでもしなければ殺されるところだった。礼を言う……』「それはよかったね」
「どこまで本当かねェ」アルビオンは頭を抑え、顔の血液を拭い、スシを食べて負傷を癒やす。相当ダメージを受けたが、比較的弱い彼が囮となって敵の攻撃を引き付けるのは任務のうちだ。死ななければ安い。「ドトンでそいつを先にやっつけりゃ……」「テメエらが二対二になるだろ」「アイアイ」
……その時!
01010101010101Wasshoi!』KABOOOOOM!突如ザゼン・ルームのUNIXが爆発し、中から何者かが飛び出した!『アババババババーッ!?』それはエンキドゥにぶつかり、激しい電子ノイズとともに融合していく!「な、なんだ!?」やがてそれは、緑色の奇怪なユーレイとなった!
『010101ドーモ、グリーンゴーストです01010101ヨメェ010101……』
◆グリーンゴースト(種別:ニンジャ/デジタルデビル)
カラテ 3 体力 3
ニューロン 17 精神力 28
ワザマエ 6 脚力 3/N
ジツ 5 万札 20
攻撃/射撃/機先/電脳 3/ 6/23/26
回避/精密/側転/発動 18/ 6/ 6/22
即応ダイス:6 緊急回避ダイス:1
◇装備や所持品
◆パーソナルメンポ:精神力と緊急回避+1
◆伝統的ニンジャ装束:回避と即応+1
◆キーボード・オブ・ザ・ゴールデン・エイジ(レリック)
ハッキング判定時に全ダイス振り直し可能(シナリオ中1回限り)
◇ジツやスキル
☆ハッカー系ソウル、ジツLV5
☆◉超自然的IRC接続:ニューロン判定+2、イニシアチブ+1
生体LAN端子なしでハッキング可能、手番開始時にポート遮断/解放可
☆◉索敵モード:手番開始時に精神力1消費し自動発動
戦闘終了まで環境効果による攻撃・射撃難易度ペナルティを1軽減
術者と味方全員に環境効果として射撃+1、味方からの視線でハッキング可能
◉◉グレーター級ソウルの力:ニューロン+ジツ=精神力
★◉電子的ゴースト
◉タツジン:ハッカー
◉kill-9
◉sudo_kill-9
◉サモン・ドローン
◉サモン・ウォーカー
◉デーモンの放逐
◉ネットワーク完全没入
◉戦略視界ナビ
◉爆発物スキャン
●連射2、マルチターゲット、時間差
●ニンジャ第六感:あらゆる判定ダイスを振り直せる(シナリオ中1回限り)
能力値合計:36
「……ドーモ、ランタンシャークです」「マーシレスフィンガーです」「アルビオンです」互いにアイサツ。『01010101ヨメェ……我が電子のヨメ……』グリーンゴーストは発狂しており会話が通じない!『バカな!?』驚愕したダイダロスは一瞬の隙を突かれ、アジトの制御権限を奪い取られた!
ガゴンプシュー!ザゼン・ルームの扉が再び閉鎖され、密室と化す!この謎のニンジャ・グリーンゴーストを倒さねば脱出不可能だ!「やってやるぜオバケ野郎!」「ジゴクに送り返してやるね!」一撃必殺アトモスフィア!
戦闘再開
1ターン目
『01010101ヨメェェェェ!』グリーンゴーストはエンキドゥの物理肉体を無理やり操り、黄金の密室を緑色の風と化して飛び跳ねながら、アルビオンめがけ遠隔ハッキング!ZZTZZTZZT!「い、イヤーッ!」アルビオンはとっさにポートを閉じて回避!「三対一、囲んで殴ればいいね!イヤーッ!」
マーフィーがカタナを抜いて斬りかかる!『01010101』01分解して回避!「イヤーッ!」アルビオンが殴りかかる!『010101』01分解して回避!「クタバレーッ!」ドボン!ランタンシャークがドトン・ジツを発動し、地中から襲いかかる!狙うは脚だ!どくん……エンキドゥの肉体が危険を察知!
彼の肉体にニンジャアドレナリンが過剰分泌され、グリーンゴーストのニンジャ第六感がそれをサポート!だが!SMASH!『0101アバーッ!0101』ナムアミダブツ!躱しきれず痛烈なダメージ!グリーンゴーストは01で負傷を補うが、あと一発でも食らえばまずい!「もう一撃だ!やるぜ!」
2ターン目
『0101AARGGHHHH!』グリーンゴーストは悶え苦しみながら飛び跳ね、アルビオンへまたも強烈なハッキング攻撃!ZZTZTZTZTZT!食らえばニューロンを焼き切られて死ぬ!どくん……アルビオンはニンジャアドレナリンを過剰分泌し、これを……「イヤーッ!」目や鼻から血を流しつつ回避!
「「イヤーッ!」」マーフィーとアルビオンが壁を蹴ってグリーンゴーストへ襲いかかる!SLASH!SMASH!『グワ010101アバーッ!』アルビオンのトビゲリが命中!グリーンゴーストは01に分解し拡散!ドアの隙間を抜けてUNIXサーバへ飛び込み……KABOOOOOM!爆発とともに姿を消した!
戦闘終了
エピローグ
「シューッ……やったぜ!」アルビオンは膝をつきながらもガッツポーズした。グリーンゴーストは殺せなかったが、この世から追い払えたのだ。残ったのは……「おい、エンキドゥ=サンは無事か」「……心臓止まってるね。ニューロンが焼き切れてる」「ダメか」「私ZBR持ってるよ」「でかした!」
マーフィーがZBRアドレナリンをエンキドゥに注射し、心臓マッサージを行うと、エンキドゥは息を吹き返した。だがグリーンゴーストに憑依されてニューロンを損傷しており、しばらくは使いものになるまい。ともあれダイダロスの依頼は果たされ、三人は全員生き残った。上々の成果だ!
『改めて、ご苦労様でした』ダイダロスとの通信が回復した。『そちらへ後始末部隊を向かわせています。その場の引き継ぎを行い、用意された車両でエンキドゥ=サンとともに帰還して下さい』「ハイヨロコンデー」……かくして、ザイバツのネオサイタマにおける電子拠点のひとつが陥落した。
凄腕の傭兵ハッカー・エンキドゥはソウカイヤに降伏し、護衛のザイバツニンジャたちも戦死した。エンキドゥは不慮の事故で昏倒したが、彼のアジトからは機密データも回収している。ザイバツの残留勢力を掃討するのに役立つだろう。だが、この魔都の深淵には何が潜んでいるかわからない。
弱肉強食。弱みをみせればつけこまれ、突然出現する敵に食い殺されて養分となる。混沌のマッポーにおける数少ない掟だ。チームを組んで協力し、サメじみて獰猛、狡猾、慎重に行動しなければ生き残れない。それは組織そのものも同じだ。サメの群れが次に現れるのは、どの戦場か……。
【サプライズ・シャーク・アタック】終わり
リザルトな