忍殺TRPGリプレイ【ソウル・サルベイション】
邦題:魂の救い(Soul Salvation)
ドーモ、三宅つのです。これはトラッシュ=サンの2版ミニシナリオ「ノーウェア・サルベイション」および原作小説「ニンジャ・サルベイション」を元にしたリプレイ小説です。ネタバレにご注意下さい。
会社を爆発させたと思われる野良ニンジャを追跡し、打倒するミッションです。元シナリオではアマクダリ所属の駆け出しニンジャですが、ソウカイヤでもザイバツでも構いませんし、敵の強さを調整すれば手練れでもいけるでしょう。今回挑むのは彼女です。
◆ヤクシニー(種別:ニンジャ)
カラテ 6 体力 10
ニューロン 6 精神力 6
ワザマエ 6>8 脚力 4>5/E
ジツ 3 万札 54>28
DKK 0 名声 5
攻撃/射撃/機先/電脳 6/ 8/ 6/ 6
回避/精密/側転/発動 8/ 8/ 8/ 9
即応ダイス:4 緊急回避ダイス:0
◇装備や所持品
◆カタナ
◆テック・フルヘルム&タクティカルスーツ:体力+2
◇ジツやスキル
☆カトン・ジツLV3
☆◉カトン触媒
◉◉タツジン:イアイドー
カタナ攻撃の出目6成功時に痛打+1、装備ペナルティなし
●戦闘スタイル
強化精密攻撃:ワザマエで攻撃判定 殺伐(66)、ナムアミダブツ(665)発生可
強化強攻撃:攻撃判定難易度+1、基本ダメージ2 連続攻撃上限3
●移動スタイル:カスミ 回避ダイス1を獲得しつつ移動可能(脚力+2まで)
●イアイ反撃:回避判定出目に6を含んだ迎撃のダメージが2となる
◉常人の三倍の脚力:脚力+1、連続側転難易度-1
◉トライアングル・リープ:連続側転で壁に触れて移動した時、
直後の近接攻撃の難易度上昇を無視し、痛打+1を加える
◉頑強なる肉体:体力+2、毒抵抗カラテ判定ダイス+2
◉知識:犯罪、ストリートの流儀
◉交渉:威圧
○立ち位置や性格:違和感や外部存在(現地採用のヨゴレニンジャ扱い)
○生い立ち:ピンハネ シナリオクリア時やモータルハント時に万札+1
能力値合計:22>24
前回の冒険で万札35+1、名声2、余暇4日を獲得しました。名声が5に到達したので成長の壁を1つ超えます。ヒートカタナではイアイドーが使えないため万札7で売り払ってカタナ(万札5)に変え、ワザマエを伸ばして「タツジン:イアイドー」を入れます。3D6[634]=13>6=成功。万札10と余暇2日を消費しタツジンスキルを習得、残りはワザマエを再び鍛錬し[621]=9>7=成功。万札28を消費。知識・交渉スキルは記憶スロット送りとします。
まあまあ強くなりました。ナーギニー=サンは年末にミッション健康第一したので今回はお休みです。代わりに協力者として彼が加わります。
◆ピーコック(種別:ニンジャ)
カラテ 7 体力 7
ニューロン 5 精神力 11
ワザマエ 8 脚力 4/N
ジツ 5 万札 10
攻撃/射撃/機先/電脳 7/ 8/ 5/ 5
回避/精密/側転/発動 9/ 8/ 8/10
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:1
◇装備や所持品
◆パーソナルメンポ:精神力と緊急回避ダイス+1
◆伝統的ニンジャ装束:回避ダイス+1
◇ジツやスキル
☆クジャク・ニンジャクラン、ジツLV5
☆クジャク・ミサイル(カラテミサイル)LV3:連射4、マルチターゲット
★クジャク・カラテ:手番開始時に精神力1を消費し瞬時発動(NORMAL)
戦闘中の近接攻撃ダイスをジツ値だけ増やし、連続攻撃+1、リーチ+1
発動中はスリケン回避難易度-1となる
◉◉グレーター級ソウルの力:ニューロン+ジツで精神力を換算
◉魅了(ゼゲン・ジツ):モータル1人を無力化(出目66でもう一人)
●連続攻撃2、連射2
◉バック転回避:近接攻撃回避で成功数2以上上回って迎撃が発生した場合、
迎撃の代わりに1マス後ろに動き連続攻撃を躱す
◉知識:犯罪
◉交渉:煽り
能力値合計:30
元シナリオのステータス表を整理しました。油断ならぬ手練れです。原作ではアマクダリ所属ですが、この次元ではザイバツのアデプトです。キョート出身なのかも知れません。孔雀なのでヤマブシめいています。
野良ニンジャの一人ぐらいは捕獲できる戦力ですね。では、始めます。
◆◆◆
ダンゴウ
「「「センセイ、ドーゾ」」」一斉にオジギしたクローンヤクザ達の間を悠然と進むのは、威圧的に輝く青緑装束を着たニンジャ。ヤクザリムジンの後部座席に乗り込むと、運転席のサラリマンが振り返り、アイサツした。「ドーモ。ピーコック=サン。わざわざスミマセン」顔面には古傷。
ヤクザめいたその顔は、彼が辿った暗闘の歴史を無言のうちに物語る。そして助手席には赤い髪の女。顔の左側に入れ墨がある。「ドーモ、ヤクシニーです」「ドーモ。シュモダ=サン、ヤクシニー=サン」ピーコックは横柄にアイサツを返した。「羽振りいいんだな」「ヤクザクランのケツモチだ」
ヤクシニーの言葉に、ピーコックは鼻を鳴らす。シュモダは頭を下げた。「私の手の中で、おさめられれば良かったんですがね」「そう言うな。俺もケツモチで踏ん反り返っているだけでは、カラテもなまろうというものだ。出せ」「ヨロコンデー」車はネオン看板や高速点滅LED灯の中を加速する。
「状況は」「だいぶニュースにもなっています。部長がケジメしました」「情けない事だ」ピーコックは鼻を鳴らした。「アビシナ社へのアサルト行為を企んだカイシャの目星は?ソウカイヤか?」「そのセンも強いですが、競合他社か、投機目的のアサルト行為の可能性も」「ウチのようにか」
ピーコックのメンポには、菱形に「罪罰」の漢字を組み合わせたエンブレムがある。「ハイ」厳かにシュモダは肯定した。アビシナ・アソシエイツ社は建設エージェントを主業務とする会社だが、正体は暴力装置として他企業ににらみを利かせるテッポダマ・サプライヤー。ほぼヤクザクランだ。
ザイバツ・シャドーギルドとは密かにフランチャイズ契約を結んでいたのだが、先日社屋を放火・爆破され、業務継続が困難になった。「どちらにせよ鉄砲玉をしばき上げて、何か出てくるか、別のルートを辿るか……」「破壊行動にはためらいがなく、残忍です」シュモダが説明する。
「サラリマン達も、焼かれる前にひどく損壊している。ニンジャ性を感じさせます」「確かにな。だが、愚かよ」ピーコックは呟いた。「どう思う?」「短絡的ですね」「慣れておらんな、こいつは」ヤクシニーは頷く。車載モニタにはアビシナ・アソシエイツ社の株価チャートが表示されている。
「俺がニンジャになったのはな、晴れた夜だった。アンダーガイオンの暗い天井を通して、いくつかの星すら見えたのだ。それが啓示よ」「「ハア」」「未熟者はまず己の力に酔い、己の力を試す。そして自信を深める」「今回もそのセンと?」「であれば、あまり面白くない仕事となろう」
ピーコックは目を閉じた。「ニンジャ・ディセンションで気を大きくしたバカな一個人を狩り殺し、それで終わりだ。何の芋蔓も無し」「上からは、可能ならスカウトして来いって言われてる」「勝手にしろ」「アバーッ!」ヤクザリムジンは道路に飛び出した酔漢を轢き殺した。法律的に問題なし。
事前調査:ハッキング判定、難易度NORMAL。ヤクシニー/YSは知識スキル2つにより+2。8D6[53463141]4成功、6を1個含む。全員に即応ダイス+2。
シュモダは前を向いて運転しながら調査を続ける。「……監視カメラやマッポIRCのログから、今、犯人の名と顔が判明しました。カシイ・イワテ。ヤクザ事務所やカラテ・ドージョーに無差別にアサルトを仕掛けて、カラテで皆殺しにしています。デッカーがケンドー機動隊を率いて追跡中だとか」
ピーコックは目を閉じたまま、鼻を鳴らす。「やはりか。そいつらやソウカイヤに先に見つかれば面倒だ。急げ」「ハイ」『……標的はヤクザセダンを奪ってコクドウ沿いに逃走中。一般市民複数が人質になっている模様!』シュモダがマッポビークルからの通信音声を傍受した。『射殺せよ!』
駐車場
夜。ネオサイタマ郊外、ロードサイドのコケシマート駐車場。マッポビークルが炎上しており、付近にはヨタモノや武装マッポ、ケンドー機動隊員の無惨な死体が転がっている。「戦闘中か」「チッ……!」ヤクシニーは舌打ちした。デッカーやマッポは嫌いだが、ノボセの件で縁はある。
「シュモダ=サンは車内にとどまり、背後から支援しろ。危険なら一旦逃げろ」「ハイ」「では、行くぞ!」「おう!」ニンジャ二人が飛び出した!
◆
「ホールドアップ逮捕!」「黙秘権!」ケンドー機動隊が電気サスマタを闇に光らせ、にじり寄る。残るは二人。周囲には死体が複数。
◆ケンドー機動隊(種別:モータル)×2
カラテ 3 体力 5
ニューロン 3 精神力 3
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ - 万札 3
攻撃/射撃/機先/電脳 3/ 3/ 3/ 3
◇装備や所持品
◆ケンドー・アーマー:火炎・電磁・毒に対するダメージ軽減1
◆ライオットシールド:所持者に対する射撃判定難易度+1
◆NSPDショットガン:ダメージ2
◆電気サスマタ:ダメージ2(1+電磁1)、リーチ+1
◇スキル
◉面制圧射撃:4人以上の機動隊員が同じ標的にショットガンで射撃する場合、
敵の回避難易度+1 デッカーの指揮が必要 現在2人なので使用不能
◇カルマ:善
能力値合計:9
車の陰では、中年デッカーのヤグマが震えながらデッカーガンを構えている。「ハァーッ!ハァーッ!化け物め!」
◆ヤグマ(種別:モータル/重サイバネ)
カラテ 4 体力 6
ニューロン 4 精神力 4
ワザマエ 4 脚力 2
ジツ - 万札 4
攻撃/射撃/機先/電脳 6/ 6/ 5/ 6
◇装備や所持品
◆LAN直結型デッカーガン:連射2、ダメージ2、時間差、マルチターゲット
◆電磁ショック・ジュッテ:ダメージ2(1+電磁1)
◇スキル
◉指揮能力:面制圧射撃を可能とする
◇カルマ:善
能力値合計:12
カシイ・イワテ……キャリバーは憎々しげにそれらを見渡した。いくらかダメージはあるが、慣れてきた。ニンジャソウルの制御に。手には鉄パイプから生成した超自然のツルギが握られている。馴染む。
◆キャリバー/カシイ・イワテ(種別:ニンジャ)
カラテ 7 体力 12>10
ニューロン 4 精神力 9>8
ワザマエ 6 脚力 4/N
ジツ 5 万札 10
攻撃/射撃/機先/電脳 10/ 9/ 4/ 4
回避/精密/側転/発動 7/ 6/ 6/12
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:1
◇装備や所持品
◆ストリートウェア:緊急回避ダイス+1
◇ジツやスキル
☆ツルギ・ニンジャソウル、ジツLV5
☆ムテキ・アティチュードLV3
★ムテキ・ウェポン:手番開始フェイズに精神力1を消費し瞬時発動(NORMAL)
素手の近接攻撃ダイス+1、無属性ダメージボーナス+1
集中時のみ出目65+で殺伐発生 使用中
★走り抜ける刃:ムテキ・ウェポン発動中に側転し、回避ダイス獲得の代わりに轢殺1
◉頑強なる肉体:体力+2、毒抵抗カラテ判定ダイス+2
◉◉グレーター級ソウルの力:ニューロン+ジツで精神力を換算
◉ニンジャソウルの闇(3);体力および攻撃・射撃・ジツ発動判定ダイス+3
●連続攻撃2
能力値合計:27
「オモチャがよォ……」姿勢が沈み、ミシミシと肉体が緊張する。ユダカとミカリは、白バイに乗せて逃した。後は思う存分暴れて引きつけるだけだ。ツルギが機動隊員の首を容易く刎ねるヴィジョンが見える。だが、その時!「「Wasshoi!」」突進するヤクザリムジンから二人の影!
戦闘開始
1ターン目
イニシアチブ:ヤクシニー/YS(6)→ピーコック/PC&ヤグマ/YG(5)→キャリバー/CB(4)→ケンドー機動隊員/KK(3)
大気にカラテが満ちている!最初からハードモードだ!
YSはトライアングルリープ&強化精密連続攻撃、[35345255][5543][4353]3成功、2成功。CBは[2226][524]回避!回避ダイス0!PCはクジャク・カラテ発動(残り精神力10)、10D6[5611364111]成功。近接攻撃ダイス12に増加し連続攻撃+1。連続側転&連続攻撃2、[63541112][4156][1614][2312]2成功、1成功。CBはムテキ発動(残り精神力7)、12D6[553644163146]成功。ノーダメージ。
「イヤーッ!」先んじて動いたのはヤクシニー!リムジンの窓から赤い風と化して飛び出すと、マッポビークルを蹴って三角飛び!カタナを振るって斬りかかる!「イアイ!」「イヤーッ!」キャリバーは見切って躱すが体勢を大きく崩す!「クジャク・ジツ!イヤーッ!」青緑色の風が窓から飛翔!
「ツルギ!」ガキィン!キャリバーは瞬時にツルギを盾にし、アンブッシュを防ぐ!「う、ウオーッ!」ヤグマが物陰からデッカーガンを発射!
[212][345]成功。しかし弾かれる!
BLAMBLAM!スモトリでも一撃で倒すデッカーガンの連射だ!だがキャリバーはツルギを振るって弾く!「アイエッ!?」「無駄だ!ドーモ、キャリバーです」「ドーモ、ヤクシニーです!」「ピーコックです」三人のニンジャはアイサツを交わした。「非ニンジャは下がっていろ。ご苦労だった」
デッカーと機動隊員はうろたえる。新たなニンジャが二人。だが、自分たちの味方のようだ。「正義の味方か?テメエら」キャリバーが凶悪に笑う。「ニンジャソウルはそこそこ強力なようだが、闇に飲まれたか。よくある手合いだ」ピーコックはクジャク・カラテを構えた。「始末してやる」
「やってみろよォ!」キャリバーはピーコックへ飛びかかる!
連続側転&連続攻撃、[342656][26645][621426]3成功&殺伐[5]両腕破壊、2成功&殺伐[6]即死!PCは緊急回避ダイス1を消費して全力回避![1511][46652133]回避成功&迎撃!CBは2D6[36]回避!
「死ねーッ!」ツルギを突き出し、狙うは心臓!「イヤーッ!」ピーコックは巧みにブリッジ回避し、迎撃のアッパーキック!「チィッ!」キャリバーはかろうじて躱す!そこへケンドー機動隊員が電気サスマタ攻撃!「ホールドアップ逮捕!」「黙秘権!」なんたる勇敢さ!
[124][445]成功。CBは再びムテキ発動(残り精神力6)、[611443435513]成功。物理ダメージは与えられないが精神力を削れる!基本ダメージ2なので出目66以上が出れば痛打+1も発生し、ムテキを貫通可能!YGも電磁ジュッテで殴った方がいいか。
「ツルギ!」ガキィン!「下がってろつったろ!死ぬぞ!」「いや、結構役には立っている。ヤツのジツは厄介だが、削れる」ピーコックは冷静に状況判断する。彼はモータルのシュモダをサイドキックとしており、彼らの能力も正当に評価はする。ザイバツニンジャとしては珍しいタイプだ。
2ターン目
「へっ、なるほど。それなら援護を夜露死苦!」「「「ハイ!」」」「イヤーッ!」ヤクシニーが斬りかかる!
駆け寄って強攻撃、[632546]3成功&痛打2&殺伐[2]頭部痛打!CBはムテキ持続中ゆえ回避できない!強攻撃で2、出目6で+1、殺伐で+1、つの次元なので痛打累積して4ダメージ!2ダメージが通って残り体力8、ニューロンが2、ワザマエが5に低下!イニシアチブが2に下がる!
KRASH!「グワーッ!?」ミネウチだ!頭部に痛烈な打撃!脳震盪を起こさせる!「俺も武器がないと難しいか」ピーコックはケンドー機動隊員らをかばうように立つと、光輝く鞭めいたカラテエネルギーを伸ばし、斃れたケンドー機動隊員の手から電気サスマタを奪う。「借りるぞ!イヤーッ!」
PCはサスマタで攻撃、難易度HARD。[256353162315]5成功&殺伐[5]両腕破壊!基本ダメージ2なので痛打で1ダメージ抜ける!CBは残り体力7、カラテが5、ワザマエが3に低下!YGはPCの横に進み出てジュッテ攻撃、[5532]成功。ノーダメージ。KKはCBへ攻撃、[212][153]1発成功。ノーダメージ。
ZZZT!「グワーッ!」命中!ツルギは金属ゆえ電気を通す!キャリバーの両腕がしびれる!「仲間の仇!」ヤグマは車の陰から飛び出し、ピーコックの隣から電磁ジュッテ攻撃!ZZZT!「クソが!」ツルギで弾く!「「御用!」」機動隊員が電気サスマタ!ZZZT!「無駄だ!」ツルギで弾く!
キャリバーはツルギを構え、怒りの形相で睨む!「うざってえ!モータルからブッ殺してやる!」
CBはYSのかばうKKへ連続側転&連続攻撃、回避ダイス獲得の代わりに轢殺1。[325][4434][64355]1発3成功。YSはかばって[524][5323354]回避。
キャリバーは色付きの風と化してケンドー機動隊員の一人に斬りかかる!ヤクシニーはカタナを振るってかばう!「イヤーッ!」防御!「イアイドーが未熟だぜ」「クソが!」モータルが多いとはいえ多勢に無勢だ!その時!
シュモダはアンタイ・ニンジャ毒吹き矢でCBを攻撃。CBは回避ダイスがなくまともに受ける!アンブッシュゆえムテキ不可!次の手番にカラテ難易度UHで抵抗成功するか、3ターン経過するまで麻痺状態となる!敵の攻撃・射撃難易度-2、集中・移動不能、全行動難易度+2!
フヒュッ。「ア?」ヤクザリムジンの窓から、何かが発射されてキャリバーの脇腹に刺さった。「アバッ……!?」ナムサン!これはアンタイ・ニンジャウイルス『タケウチ』の毒吹き矢だ!ニンジャには吹き矢どころか銃弾もそう当たらないが、隙を突けばリアルニンジャにも命中する!
「グワ……アバーッ!」一撃で死ぬほど強くはないものの、数秒間動きを鈍らせる程度は充分!大チャンスだ!
3ターン目
イニシアチブ:ヤクシニー/YS(6)→ピーコック/PC&ヤグマ/YG(5)→ケンドー機動隊員/KK(3)→キャリバー/CB(2)
YSはトライアングルリープ&即応ダイス6をつぎ込んで強化連続強攻撃。攻撃難易度HARD→NORMAL。[43242246][546545][345366]6成功&痛打、4成功&痛打&殺伐[5]両腕破壊。痛打累積によりダメージ4と4、ムテキで防御しても4抜け、両腕破壊の効果も発生する!回避難易度はHARDから+2されUH2!ムテキなしで食らえば8ダメージで即死!CBの回避ダイスは5しかない!緊急回避ダイスは1!アドレナリン・ブースト使用不能!CBは…ムテキ発動!(残り精神力5、難易度UH)12D6[664653155131]成功!4ダメージを受け残り体力3、カラテが3、ワザマエが1に低下!もはや瀕死だ!
ヤクシニーはマッポビークルを蹴って斬りかかる!「イアイ!」キャリバーは歯を食いしばり、ニンジャソウルの力を呼び起こす!「ツルギ!」カタナとツルギが交錯!ギャリィィィン!「……グワーッ!」サツバツ!カタナがキャリバーの右腕を、ツルギごと肘から斬り落とした!「よし!」
PCはサスマタ、攻撃難易度HARD→EASY。[343236165232]8成功&殺伐[1]弾き飛ばし。CBは1抜けて残り体力2、激突ダメージなし。YGはジュッテ、[1432]成功。弾かれる。KKは電気サスマタ、[313][543]成功。弾かれる。
「イヤーッ!」ピーコックが電気サスマタを突き出す!KRASH!ZZZT!「グワーッ!」キャリバーは左腕で右腕を拾い防ぐが、衝撃で背後へ吹っ飛ぶ!KRASH!破壊されたマッポビークルに激突!「「「御用ーッ!」」」電磁ジュッテ、電気サスマタが次々と襲う!「ツルギ!」弾く!弾く!弾く!
シュモダはすでにヤクザリムジンを動かし、スリケンの届かぬ位置へ退避している。「AAAARGHHH!」隻腕のキャリバーは、右腕とツルギを手に獣めいて吠え、ニンジャ耐久力で毒にあらがう!
CBは毒抵抗、難易度UH。5D6[42153]失敗!麻痺状態継続!隣接するYSへ攻撃、難易度UH。即応ダイス5をつぎ込む![43126665]3成功&ナムアミダブツ[6]即死!回避難易度UH2!YSはアドレナリン・ブースト(残り精神力5)して全力回避!8D6[36261241]回避!
「……アバーッ!」だが無効!タケウチ・ウイルスはニンジャソウルが強力なほど効果を発揮し、ソウカイヤやザイバツによるアーチ級ソウル憑依者の捕獲作戦にも用いられるほどなのだ。キャリバーに憑依した「ツルギ・ニンジャ」は、まさにそのアーチ級!「ウオーッ!テメエから死ねーッ!」
ヤバレカバレ!ツルギをヤクシニーめがけ突き出す!狙うは心臓!ヤクシニーはニンジャアドレナリンを過剰分泌させ、目や鼻から血を流しつつイアイで弾く!「イヤーッ!」ガキィン!「手負いのニンジャは恐ろしいなァ」ヤクシニーはタフに笑う。一瞬、ソーマト・リコールが見えた。
4ターン目
大気にカラテがみなぎる!ウルトラハードモード突入!
YSはトライアングルリープ&強化連続強攻撃。[65466453][365][514]2成功&痛打、2成功。ダメージ4と2。CBはムテキ発動(残り精神力4、UH)、[353115142461]ギリギリ成功!2ダメージを受け残り体力0!
「キエーッ!」ヤクシニーはマッポビークルを蹴って渾身の力でカタナを振り下ろす!「イアイ!」「ツルギ!」SLAAASH!「……アバーッ!」ゴウランガ!防御をすり抜け、キャリバーの胴体に重傷を負わせた!「ク……!ムン」キャリバーは爆発四散こそ免れたが、うつ伏せに倒れ昏倒!
戦闘終了
エピローグ
「ハァーッ……やったよ」激闘でカタナはボロボロ。だが、やった。ヤクシニーは片膝をつき、納刀する。「よくやった」「スゴイ!」「「バンザイ!」」ピーコック、ヤグマ、機動隊員たちも拍手して褒め称える。シュモダがヤクザリムジンを運転し、戻ってきた。「ご苦労様でした」
「なかなか手強かったが、囲んで殴ればこんなものだな」「ええと、その、あなた方は」ピーコックはヤグマを睨みつける。「ニンジャだ。全て忘れろ」「アッハイ」「やれやれ、これで一件……ン?」ヤクシニーの視線の先に。「……カシイ」白バイに乗った、若い男がいた。手には拳銃。
「カシイ」若い男は白バイを降り、キャリバーの近くに駆けつけようとする。「キャリバーだ」キャリバーは呻いた。「マッタ。貴様、人質の市民とやらか」ピーコックが立ちはだかる。うつ伏せに倒れるキャリバーの身体を中心として血溜まりが生じている。若い男は拳銃を捨てオジギした。
「ユダカ・コナタニ。アビシナ社の社員です。社員証は忘れましたが」
「なんで戻ってきた、ユダカ。バカ野郎」キャリバーは言った。「そりゃあお前」ユダカは思いがけず溢れる己の涙に狼狽えた。「俺がクールだからだ」「ミカリ=サンは、どうした」「モールで待ってるさ」ケンドー機動隊員たちはサスマタを構えたが、ヤグマは無言で制した。重要参考人だ。
「ヘッ」ユダカは強いて笑う。「お前もそこそこクールになったな」「だろ。ゲホッ」キャリバーは覆面を振り捨て、笑顔を作った。「ニンジャになった甲斐があったぜ」「バカを言え。テメェが面倒を引っ張り込んだんだ」彼らは悪友か。ヤクシニーとピーコックは、そのやり取りを見つめている。
「御用!」「御用!」マッポのサイレンが聴こえる。応援の到着か。「どうする、ヤクシニー=サン。キャリバー=サンを連れて行くか、この場で殺すか」ピーコックが問う。「やめとくよ」「そうか。だが生かしておけば、ソウカイヤがこいつを釈放し、手下にする。俺たちのこともバレるだろう」
魅了。10D6[3225635451]成功。
ピーコックはクジャクの尾羽根めいてカラテエネルギーを背負い、光り輝かせた。「グワーッ!?」それはユダカの目を眩ませた。そして。「イヤーッ!」ピーコックは倒れ伏すキャリバーめがけ、無慈悲に電気サスマタを突き下ろす。「サヨナラ!」KABOOOOOM!キャリバーは爆発四散した。
「これでいい」「……ああ」ピーコックはキャリバーの生首を拾い、デッカーや機動隊員にもジツでNRSを与え、記憶を失わせる。「では、行くぞ」「了解」二人はヤクザリムジンに乗り込み、その場を離れた。ユダカはキャリバーの爆発四散跡の前で呆然と立ち尽くしていた。「御用!」「御用!」
◆
ユダカはマッポに銃を突き付けられ、地面に膝をついてホールドアップした。中年のデッカーがユダカに何かを言う。ユダカは答える。答えながら彼は、キャリバーとミカリに、あの夜のフロアに、思いを馳せる。だが、それから何が起きたのか、キャリバーを殺したのは誰か。もう思い出せない。
若いデッカーはユダカに手錠をかけた。ユダカはされるがまま、彼と共に後部座席に乗り込んだ。デッカー・ビークルが走り出した。走り出す際、ユダカは窓から、その場をもう一度見た。ニンジャはあいつにとって救いだったのか。破滅だったのか。どのみち、あいつは深く考えないだろう。
【ソウル・サルベイション】終わり
リザルトな
評価:A モータルたちの助力を得て、凶悪ニンジャ・キャリバーを倒し、爆発四散させた。全員生還。万札30を山分けとし、名声1、余暇4日を獲得。キャリバーから万札10を獲得。40を2人で分けて万札20。
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