忍殺TRPGリプレイ【ガラ・ガラ・ハッピー】01
邦題:ガラガラヘビがやってくる(Gala Gala Happy)
ドーモ、三宅つのです。これはしかな=サンのソロシナリオ案「アベレージ・サプライズ・インスペクション」を元にしたリプレイ小説です。ネタバレにご注意ください。
相方とともにヤクザ事務所をハシゴしてザイバツとのつながりを調べるシナリオです。できたてニンジャでもモータルのアウトローでも挑戦できますが、調整次第で手練れでも可能でしょう。今回は彼を派遣します。
◆ウーリーマンモス(種別:ニンジャ)
カラテ 6 体力 19>22
ニューロン 6 精神力 7
ワザマエ 6 脚力 3>4/UH
ジツ 3>4 万札 25>6
DKK 0 名声 5
攻撃/射撃/機先/電脳 6/ 6/ 6/ 6
回避/精密/側転/発動 2/ 6/ 6/10
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:5
◇装備や所持品
◆タクティカルスーツ:体力+1
◆パーソナルメンポ:精神力と緊急回避ダイス+1
◇ジツやスキル
☆ビッグニンジャ・クラン、ジツLV4
☆巨体化の秘儀LV4:体力+12、回避-4、緊急回避+4、脚力+2、側転UH
◉頑強なる肉体:体力+2、毒抵抗カラテ判定ダイス+2
◉突撃:脚力の2倍距離直進し、移動後攻撃に痛打+1 次ターンの回避ダイス0
☆◉歩く武器庫(素手でノダチ持ち状態):基本ダメージ3、攻撃難易度UH、連続攻撃上限3
●戦闘スタイル:回転斬撃 隣接する敵全員に1ダメージ(ワザマエ判定H)
武器や銃器の所持ペナルティ、運搬によるペナルティを全て無視
★筋肉の鎧:即死耐性、腕部・脚部破壊の効果すべてを痛打+D6に変換可能
◉魅了(威圧):ニューロン+ジツ値で発動(N)
視線上のモブモータル1人を倒す 出目66でさらに1人
◉ランスキック:脚力値で近接攻撃判定(N、回避N)
命中すると殺伐出目1(痛打+弾き飛ばし) 殺伐が出たら殺伐出目D6も可
脚力7以上で連続攻撃2可能 迎撃回避不能
○生い立ち:スモトリ崩れ:体力+2、脚力-1
◉知識:ストリートの流儀
◉交渉:威圧
能力値合計:24>26
前回の冒険で万札20、名声1、余暇4日を獲得しました。「巨体の薙ぎ払い」は「歩く武器庫」の回転斬撃に置き換えられ、弱体化しました。名声5に到達したので成長の壁を1つ超えます。カラテ…としたいところですが、ジツにしましょう。万札15を支払って3D6[534]割って3+2+2=7>3=成功。「巨体化の秘儀」が自動的にLV4となり、「筋肉の鎧」を習得して即死耐性および腕部・脚部破壊耐性を獲得します。ビッグニンジャはカラテがあっても回避ダイスが乏しいため、サツバツ即死などで死にやすいのです。カラテは後から上げましょう。ジツを5に上げたら「常時大型化」を取ります。残り万札10で余暇3日。「ランスキック」「魅了(威圧)」を入れ、最終日はモータルハント。10-1D6[4]=万札6をゲット。
カラテは意外と少なめですが、死ににくくなりました。タンク役としては充分です。
相方のアベレージ=サンは、以前ちらっと出演したのでつの次元にも存在していますが、ウーリーマンモスがチーム・ヒップに捕獲されたのと同じ2034年7月時点ですでにスカウト部門の中堅のセンパイですから、2035年春頃には相当な手練れのはずです。デンパルスはこの前出たばかりです。今回はウーリーマンモスをアベレージの役とし、彼を同行させてみます。
◆デモンハンド(種別:ニンジャ)
カラテ 6 体力 7
ニューロン 6 精神力 8
ワザマエ 6>8 脚力 4>5/E
ジツ 0 万札 33>4
DKK 0 名声 5
攻撃/射撃/機先/電脳 7/ 9/ 6/ 6
回避/精密/側転/発動 9/ 8/ 8/ 0
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:1
◇装備や所持品
◆パーソナルメンポ:精神力と緊急回避ダイス+1
◆伝統的ニンジャ装束:回避ダイス+1
◆ブードゥー(首に巻いた縄):精神力+1
◇ジツやスキル
◉◉タツジン:コッポドー 近接攻撃の出目6成功時に痛打+1
●戦闘スタイル:殺人コンビネーション
命中した近接攻撃に回避ダイスダメージ1の付属効果
出目4が2個以上あれば殺伐の出目3(急所破壊)が発生
●戦闘スタイル:内破壊掌打 ワザマエで近接攻撃、装甲貫通1
殺伐が発生したら出目2(頭部痛打)か出目3を選ぶ
●ワザ:ボールブレイカー 出目665で発生、殺伐出目3(回避H)
●連射2
◉常人の三倍の脚力:脚力+1、連続側転難易度-1
◉トライアングル・リープ:連続側転時に壁に接触して近接攻撃
この時は連続側転によるペナルティを無視し、痛打+1
◉ランスキック:脚力で攻撃判定、命中すると痛打+1&弾き飛ばし
◉ニンジャソウルの闇(1):体力および攻撃・射撃・ジツ発動ダイス+1
能力値合計:18
前回の冒険で万札28、名声2、余暇4日を獲得しました。名声が5に到達したので成長の壁を1つ超えます。カラテ…としたいところですがワザマエにしましょう。3D6[143]=8>6=成功、[634]=13>7=成功。余暇2日と万札10を消費し「タツジン:コッポドー」を入れます。万札28を消費し残り5。
そこそこ強くなりました。相方のレッドハッグが強すぎるため、彼女とばかり行動しているとハードなビズに巻き込まれて死にそうになります。たまには別のニンジャと行動してもいいでしょう。では、始めます。
◆◆◆
序
ネオサイタマ、ヌキウチ・ストリート。ウシミツ・アワー。クローンヤクザの運転するヤクザカマロは、しめやかに雑居ビルの前に停止した。「到着しました。センセイガタ、ドーゾ」運転ヤクザがオジギする。後部座席のドアがオートマチック自動的に開き、二人の男が路上に降り立った。
一人は見上げるような巨漢。もう一人は、ブードゥーのつもりか首に処刑縄を巻き付けた青年。彼らは泣く子も黙る暗黒組織「ソウカイ・シンジケート」のエージェントだ。そして超人的な戦闘能力を持つ半神的存在、ニンジャである。今回の彼らのビズは、傘下ヤクザクランのヌキウチ検査だ。
ソウカイヤのセンパイ・アベレージによると、このストリートのクランからミカジメを集めていたのは、集金部門のニンジャ・デッドスペースだ。だが彼はザイバツに通じていたことが露見し、始末された。しかし、彼がどのヤクザクランを介してザイバツと通じていたかは、未だわかっていない。
デッドスペースを捕縛して拷問すればよかったのだが、証拠隠滅のためか自爆したのだという。用心深いデッドスペースとザイバツは、IRCを介さずして闇取引を行っていたらしく、UNIXにもザイバツとの接触の痕跡はない。となると、直接ヤクザクランを調査するしかないというわけだ。
「ザイバツニンジャが潜んでいる可能性もある。注意しろ」「アイ、アイ。皆殺しにすりゃハヤイんじゃ?」「ザイバツに気取られるだろ。それにヤクザといえど人的資源だ。いちいち殺してたら損だ」「アイ、アイ」デモンハンドは殺し屋あがりの狂犬めいた若造で、不遜な態度を崩さない。
ウーリーマンモスも、少し前までは彼と大差ないチンピラだ。センパイとして指導できるような人生は送ってきていない。が、ソウカイヤでの研修でいくらか社会性はある。「まあ、交渉は任せとけ。荒事になったら頼むぜ」「アイ、アイ」「ハイヨロコンデーって言えや」「ハイ、ヨロコンデー」
第一の事務所
ウイーン……エレベーターで雑居ビル9階へ昇ると、フロア全体がラフィングオオカミ・ヤクザクランの事務所となっている。「随分と、羽振りが良さそうだな」「ああ。新興クランで、前は小さかったが……事務所の改築に回すほど儲けてるってことだ」「ソウカイヤにカネも納めずに、か」
二人は頷き、つかつかと正面玄関へ向かう。「アイエッ」見張りヤクザがこちらを見て驚く。「ど、どちらのセンセイがたで」「ドーモ、ソウカイ・シンジケートのウーリーマンモスです。こちらはデモンハンド」「ドーモ」「そ、ソウカイヤ……!」見張りヤクザは怯え、ガタガタと震え出した。
ワザマエ判定、難易度H。デモンハンド/DHが挑む。8D6[46451512]成功。
ソウカイヤとニンジャの恐ろしさに震え上がったのか。否、それだけでもなさそうだ。デモンハンドは無造作に見張りヤクザの懐に手を入れ、チャカガンを抜き取った。「え?」瞬時にそれをバラバラに分解する。「アポなしで悪いが、事務所に入れろ。オヤブンに聞きたいことがある」「ハイ!」
見張りヤクザは失禁しながら鍵を開けた。そこは応接室で、人間大の麻袋がいくつも転がっている。スモトリ作業員がそれを担ぎ、オヤブンらしきヤクザから万札を受け取っている。「死体か?」デモンハンドは訝しんだ。「いえ、あの、これは」「なんだ。言ってみろ」「じょ、女子高生でして」
見張りヤクザがガタガタと震えている。スモトリ作業員とオヤブンがこちらに気づいた。「ナンオラー!?テメ、見張ってろツッタロガー!」オヤブンがヤクザスラングで叫び、チャカを向ける!「ドーモ、ソウカイ・シンジケートです。こんなシノギは聞いてねえぞ。ミカジメを払え」
ウーリーマンモスが代表アイサツするが、オヤブンは怯まない。薬物をキメているのか、洗脳状態か。「ウルセッゾコラー!オイ、ヤッチマエ!」「「「ドッソイ!」」」スモトリたちが動く!一触即発アトモスフィア!
戦闘開始
イニシアチブ:ウーリーマンモス/WM&デモンハンド/DH(6)→オヤブン(2、体力2)→スモトリ作業員(1、体力4、カラテ3)×3
WMはスモトリ1体に魅了(威圧)、10D6[3146466455]成功、2体無力化。DHは残るスモトリ1体にトライアングルリープランスキック、[65134344][42135]成功。スモトリは壁に激突して昏倒!オヤブンは[5]WMへチャカを撃つ。[665][26]回避。WMは10D6[6315231262]成功。
「ムン!」ウーリーマンモスはニンジャ存在感を解き放ち、スモトリたちを睨む!二人のスモトリがびくりと怯み、ハンズアップして膝をついた。「イヤーッ!」デモンハンドは壁を蹴り、残るスモトリにトビゲリ!KRAASH!「アバーッ!」スモトリは壁に激突し、血反吐を吐いて昏倒!
「スッゾコラー!」BLAM!オヤブンはウーリーマンモスへ発砲!「イヤーッ!」ウーリーマンモスは剛腕を振るって銃弾を叩き落とす!「テメエ!ソウカイヤにチャカ撃ちやがったな!ムウン!」ウーリーマンモスはオヤブンに掌を向け、トアテめいてキアイを放つ!「ムン」オヤブンは昏倒!
戦闘終了
たちまちのうちに、応接室のスモトリやヤクザたちは無力化された。「アイエエエ……」見張りヤクザは失禁し、へたり込む。「カラテしてねえのにスモトリ二人とヤクザを倒しちまった。やるな」「モータルにしか効かねえがな。便利だぜ」二人はヤクザ事務所を調べ、事情を把握・報告する。
ニューロン判定、難易度H。[252532][525446]成功。即応ダイス+2。
……どうやら、このクランは他のクランと業務提携し、女子高生を誘拐しては売り飛ばす邪悪なビズに手を染めていたらしい。被害者はネコソギ・ファンドやオムラ系列の会社の子女が多く、顧客はキョート系企業の重役に多い。つまり、そういうことだ。「ザイバツ野郎め、ナメやがって」
ニンジャの有無は定かでないが、いると考えるのが自然だろう。「業務提携先はツーヘッドスネイク・ヤクザクランか」「じゃあ、そっちへ行くか」「おう」女子高生たちの解放などは後始末の部隊に任せ、二人はヤクザカマロへ戻り、ヤクザ運転手に次の目的地を命じる。「ヨロコンデー」
第二の事務所
……「到着しました。センセイガタ、ドーゾ」運転ヤクザがオジギする。後部座席のドアがオートマチック自動的に開き、二人が路上に降り立った。この雑居ビルの13階にツーヘッドスネイク・ヤクザクランの事務所がある。
ウイーン……エレベーターで雑居ビル13階へ昇ると、フロア全体がツーヘッドスネイク・ヤクザクランの事務所となっている。ラフィングオオカミと同じく、女子高生を誘拐して売り飛ばした薄汚いカネで儲け、ミカジメも納めていないというわけだ。「さて、ニンジャはいるかな」
ニューロン判定、難易度UH。[322153][652153]DHが成功。
「……いるな」デモンハンドが眉根を寄せる。彼の鋭敏なニンジャ感覚が、ニンジャ第六感が、事務所に潜む押し殺した殺気を感じ取った。「わかった。行くぞ」ウーリーマンモスは警戒し、彼とともに進む。「ドーモ、オジャマシマス」「ドーモ」先程と同じく見張りヤクザにアイサツする。
だが、今度はクローンヤクザだ。胸元には一応クロスカタナ紋のバッジがあるが、「アポなしだと入れません」の一点張り。融通がきかない。「急いでる。入るぜ」デモンハンドがカラテを構え、クローンヤクザが無言で懐に手を入れた、その時!
回避判定、難易度4。2D6[25]9D6[314222666]成功!
「シュシューッ!」天井がドンデンガエシめいて開き、二人へ頭上からアンブッシュ・カワラ割りだ!「「イヤーッ!」」警戒していた二人はとっさに側転回避!アンブッシュ失敗!「チィーッ!」振り返った襲撃ニンジャのニンジャ装束には、鱗めいた紋様と単眼を象った菱形のエンブレムがある!
「ドーモ、ザイバツ・シャドーギルド、ラトルスネイクです!」
◆ラトルスネイク(種別:ニンジャ)
カラテ 6 体力 8
ニューロン 6 精神力 7
ワザマエ 8 脚力 5/E
ジツ 3 万札 20
攻撃/射撃/機先/電脳 7/ 9/ 6/ 6
回避/精密/側転/発動 10/ 8/ 8/10
即応ダイス:6 緊急回避ダイス:3
◇装備や所持品
◆伝統的ニンジャ装束一式:体力と精神力と即応ダイス+1、
回避ダイス+2、緊急回避ダイス+3、脚力ダメージ軽減1
◇ジツやスキル
☆カナシバリ・ジツLV3
隣接する3×3マスの敵全員に精神力ダメージ1(回避N)
回避できなかったモータル全員はターン終了まで一切行動不能となる
効果範囲内の敵1体をカナシバリにする(ニューロン抵抗難易度H)
カナシバリ:術者の次の手番開始までその場から動けず、
行動の判定難易度+2、敵からの攻撃・射撃難易度-2される
体力か精神力にダメージを受けると、そのフェイズの終わりに解除
◉魅了(コブラ・ゼゲン・ジツ):ニューロン+ジツ値で発動(N)
視線上のモブモータル1人を倒す 出目66でさらに1人
◉◉タツジン:コブラ・カラテ(ジュージツ)
近接攻撃回避判定難易度-1(素手・スリケン装備時のみ)
●ワザ:マウントタックル 出目66で発生、痛打+1、回避難易度H
マウントをとった敵に対する残り連続攻撃は回避不能(殺伐発生せず)
●ワザ:フランケンシュタイナー 出目666で発生、殺伐出目2(頭部痛打)
回避難易度H マウント状態に入る
●ワザ:受け流し 回避判定に出目66を含み迎撃を発生させた場合、
1ダメージの代わりに回避不能の回避ダイスダメージ2を与える
●連射2
◉常人の三倍の脚力:脚力+1、連続側転難易度-1
◉トライアングル・リープ:連続側転時に壁に接触して近接攻撃
この時は連続側転によるペナルティを無視し、痛打+1
◉ランスキック:脚力で攻撃判定、命中すると痛打+1&弾き飛ばし
◉ニンジャソウルの闇(1):体力および攻撃・射撃・ジツ発動ダイス+1
能力値合計:24
イメジはコーラルスネーク=サンの使いまわしです。元シナリオのデータからかなり強化しました。たぶんニーズヘグ派閥でしょう。
「ドーモ、ソウカイ・シンジケート、ウーリーマンモスです」「デモンハンドです」アイサツを返し、カラテを構える。「デッドスペース=サンがヘタを打ったというわけか」「ああ。奴は始末されたぜ。テメエも後を追いな」だが!「「「スッゾコラー!」」」「「「クセモノダー!」」」
ヤクザ事務所からはクローンヤクザやリアルヤクザ、スモトリヤクザが駆けつけ、二人を包囲せんとす!「ラット・イナ・バッグだ!」「クソ、多いぞ!」「雑魚からやれ!」一触即発アトモスフィア!
戦闘開始
【続く】
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