忍殺TRPGリプレイ【スタンド・オア・ダイ】04
前回のあらすじ:ボスであるアシッドウルフの陰謀をフィルギアから聞かされたデッドリーパーは、追手の襲撃で重傷を負い、サークル・シマナガシに救出された。このままボスを裏切るか、それとも……悩みながらもボスと共闘する中、ついに最後の選択の時が訪れる!彼女が選ぶ道筋は?
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両者は凄まじいサツバツ・アトモスフィアをぶつけ合い、謎めいた問答を繰り広げる。「貴公の主は、貴公自身か。それもよかろう。仕える主が異なるなら、主義主張も異なって当然。ならば貴女、デッドリーパー=サン。貴女の主は?」スワッシュバックラーは視線を向ける。「彼に従うのかね?」
「うう……!」デッドリーパーは躊躇う。やはり、アシッドウルフに従うべきなのか?それとも?「偽りでも貴女が鷲のニンジャを名乗るのであれば、その男に背を向けて、こちらへ来るがいい。歓迎しよう」「惑わされるな。やつらはオナタカミの背後で糸を引く者ども、過去の遺物に過ぎん!」
「いやはや、過去の遺物とは!人のことが言えるのかね、アメリカ合衆国の亡霊が!」「俺はそれにも忠誠を誓っておらぬ。衛星貴族どもにも。奴らは失敗した。その方法は間違っていた。俺は、私は、自らの方法で、次の世代を未来へ進める」「次の世代?まさか、彼女は……」「問答は終わりだ」
アシッドウルフは対話を打ち切り、カラテを構えた。「時を過去に戻すことはできない。誰にも。▓▓▓▓▓▓=サン、自分を再定義しろ!それができるのはお前自身だけだ!」彼は、アシッドウルフは、自分を何と呼んだのか。刺突剣と銃身がゆっくりと軌跡を描くのを、鈍化した視界の中で追う。
次の瞬間、両者が弾け、互いの血肉を貪るのだ。それは必然だった。そしてその時、彼女は選択しなければならない。どちらにつくのかを!
戦闘開始
1ターン目
「「イイイヤァアアアーーーッ!」」アシッドウルフとスワッシュバックラーが同時に動く!繰り出すはトライアングルリープからのオートマチック・ピストルカラテと、電光石火の連続精密刺突!BLALALAM!SWASHSH!両者が交錯し、飛び離れる!「「グワーッ!」」ともに負傷!タツジン!
「やるな!」「貴公も!」両者は不敵に睨み合う。ダメージはスワッシュバックラーがやや大きいが、見事なザンシンで体勢を立て直した。対するアシッドウルフは、体勢をかなり崩している。後者に今デッドリーパーが襲いかかれば、かなりのダメージを与えられるだろう。こちらを信じているのか?
アシッドウルフを裏切って寝返るには最大のチャンスだ。だが、使命とカラテを授けてくれた恩人を裏切るべきか?否、彼は自分を洗脳し、恩義を売って手駒にしているに過ぎない。自分の身勝手なエゴのために。しかし、鷲の王とやらも信じられるか?その所業はアシッドウルフと大差ないのでは?
どくん。どくん。どくん。デッドリーパーの視界が泥めいて鈍化し、全てがゆっくりと動くのが見える。彼女の選択は……!
「イイイ……イイイヤァアアアーーーッ!」二挺拳銃を構えて飛びかかる!狙うは、スワッシュバックラーだ!「ヌウウーッ!」スワッシュバックラーは動きの鋭さに目を瞠り、アドレナリンが過剰分泌される。アシッドウルフと同じピストルカラテ。的確に急所を、心臓を狙っている!
BLALALAM!「イイイヤァアアアーーーッ!」SLASH!スワッシュバックラーは全力で躱し、刺突剣で迎撃!「イヤーッ!」デッドリーパーはバック転回避し、アシッドウルフの傍らに着地する。「それで良し」「それが貴女の選択か。後悔するぞ」スワッシュバックラーは身を起こす。二対一だ。
デッドリーパーは首を振る。「全面的に彼を信頼したわけじゃない。恩義はあるけど、騙されて洗脳されてたことはムカつく」「ほう」「けど、そっちの方が信用ならない。良く知らないし。だから、今はこっち。私の状況判断ってだけ」「それで良し」アシッドウルフは頷いた。「お前の自我だ」
これもアシッドウルフの策略なのか。それとも……だが、今は共に闘うしかない!一撃必殺アトモスフィア!
2ターン目
「イイイヤァアアアーーーッ!」アシッドウルフが嵐のようなピストルカラテを繰り出す!BLALALAM!「イヤーッ!」スワッシュバックラーは紙一重で見切って回避!デッドリーパーへ駆け寄り、猛烈な刺突剣の連打を繰り出す!「シューシュシュシュシュ!」「イヤーッ!」紙一重でしゃがみ回避!
「イイイヤァアアアーーーッ!」電光石火!低い体勢からスワッシュバックラーの懐へ飛び込みピストルカラテ!BLALALAM!「見事。だが、未熟だ」スワッシュバックラーは巧みに躱し、軽やかに剣を振るう。敵の攻撃のタイミングを読み切った、狙い澄ましたカウンター斬撃「タイノサキ」だ!
SLAAASH!「ンアァーッ!」サツバツ!デッドリーパーはすれ違いざま、血を噴き出して床に転がる!なんたるスワッシュバックラーのワザマエか!「フーッ……戯れの時間はこれまでとしよう」彼は間合いをとり、油断なく刺突剣を構える。「時間は充分に稼げたぞ!」「「「イヤーッ!」」」
???
ナムサン!天井に穿たれた穴から、三人の新手ニンジャがエントリー!「ドーモ、お待たせ致した!ボールドウィンです!」「ヒヒ……プロタントです」「ドーモ……コープスミラーです」「ドーモ、アシッドウルフです」「デッドリーパーです」互いにアイサツを返す。一気に四対二だ!
◆ボールドウィン(種別:ニンジャ)
カラテ 9 体力 10
ニューロン 7 精神力 8
ワザマエ 8 脚力 5/UH
ジツ 4 万札 25
攻撃/射撃/機先/電脳 10/ 8/ 7/ 7
回避/精密/側転/発動 10/ 8/ 8/11
即応ダイス:3 緊急回避ダイス:0
◇装備や所持品
◆ロングソード&カイトシールド(カタナ二刀流) 連続攻撃+1、側転難易度+2
●戦闘スタイル
防御構え:回避判定難易度-1、連続攻撃上限1、殺伐なし
回転斬撃:ワザマエHで発動判定、隣接する敵全員に1ダメージ
連続攻撃上限1、痛打・殺伐発生なし
◆軽装ニンジャ装束&フルメンポ:回避と体力+1
◇ジツやスキル
☆エンハンス系ニンジャソウル、ジツLV4
☆レッサー・エンハンスメント:手番開始時に精神力1消費し発動(N)
戦闘終了まで回避と攻撃+2
★濃縮エンハンス・カラテソード:手番開始時に精神力1消費し発動(H)
この手番のみ近接攻撃のリーチを+1し、手番終了時に自動でカトンLV1を放つ
◉◉タツジン:二刀流 二刀流での攻撃難易度N
●戦闘スタイル
連続回転斬撃:精神力1+回避ダイス2を消費し発動(ワザマエH)
素の連続攻撃回数まで回転斬撃(回数分判定ダイスを分割)
強化防御構え:連続攻撃上限2、殺伐なし
次の手番開始まで回避判定難易度-1か射撃ダメージ軽減1を獲得
●ワザ
アキレス・カッター:出目665+で発生 回避H、殺伐出目4(脚部破壊)
捌き突き:出目5+で迎撃発生時、迎撃の回避難易度+1
敵が回避判定できない場合は迎撃ダメージ2に置き換え
◉ツジギリ
◉バック転回避
◉銃弾の見切り
●連続攻撃2、連射2、時間差、マルチターゲット
◉忠誠心:アマクダリ 精神力+1
能力値合計:32
◆プロタント(種別:ニンジャ)
カラテ 7 体力 7
ニューロン 4 精神力 4
ワザマエ 4 脚力 4/N
ジツ 2 万札 15
攻撃/射撃/機先/電脳 7/ 6/ 4/ 4
回避/精密/側転/発動 8/ 5/ 5/ 6
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:0
◇装備や所持品
▶テッコLV1:カラテと回避+1
▷腕部内蔵グレネードランチャー:手番終了時に使用可能(自動成功、1発のみ)
射線の通る1地点を中心に爆発(カトンLV1)を起こす
▶サイバネアイLV1:ワザマエ+1、射撃時さらに+1
◇ジツやスキル
☆ムテキ系ニンジャソウル、ジツLV2
☆ムテキ・アティチュードLV2
☆◉レッサー・ムテキウェポン
◉ツジギリ
◉疾駆
◉突撃
●連続攻撃2
能力値合計:19
◆コープスミラー(種別:ニンジャ)
カラテ 5 体力 5
ニューロン 6 精神力 7
ワザマエ 5 脚力 3/N
ジツ 4 万札 15
攻撃/射撃/機先/電脳 5/ 5/ 6/ 6
回避/精密/側転/発動 6/ 5/ 5/10
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:0
◇装備や所持品
◆ネオン・ブードゥー装束:精神力+1
◇ジツやスキル
☆ノロイ系ニンジャソウル、ジツLV4
☆ノロイ・ジツ:精神力1消費し発動(N)
射線の通る標的(最大3人)へダメージ1の攻撃を時間差で2発(回避N)
2体以上を狙った場合は回避難易度-1
★コープスポゼスト・ジツ:手番開始時に精神力1消費し発動(H)
ジツ値までの数の味方の体力と回避ダイスを+1
能力値合計:24
三人ともスワッシュバックラーほどの手練れではないが、数が多い。かつデッドリーパーは手負いだ。流石に不利か。「これにてネズミ袋。諸君を囲んで殴って始末し、例のものを悠々と手に入れるとしようか!」「苦労して調達したものだ。そうやすやすとはくれてやらんぞ」最終決戦だ!
戦闘継続
【続く】
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