忍殺TRPGリプレイ【グロウイング・アップ・ネオサイタマ】04
前回のあらすじ:大規模ヤクザ組織カタナキラー・ダイ・フェデレイションの大オヤブンが、何者かに暗殺された。スターファング・ヤクザクランのオヤブン・タバカは他のクランとの抗争に勝利するため、ソウカイ・シンジケートを頼った。だが、ブラザーフッドなる傭兵組織も関わって来て……。
◆
◆ボーンピッカー(種別:ニンジャ)
カラテ 6 体力 6
ニューロン 8 精神力 8
ワザマエ 6 脚力 4/E
ジツ 0 万札 23>45
DKK 3 名声 6
攻撃/射撃/機先/電脳 6/12(集中時15)/10/10
回避/精密/側転/発動 9/8/8/0
即応ダイス:4 緊急回避ダイス:1
◇装備や特記事項
●時間差、マルチターゲット
▶生体LAN端子LV1:ニューロン判定ダイス+2、イニシアチブ+1
▶サイバネアイLV1:ワザマエ判定ダイス+2
◆LAN直結型ハンドガン:連射2、時間差・マルチターゲット可
●射撃スタイル・論理トリガ(集中時):ニューロンで射撃判定
時間差・マルチターゲット使用可能
◆テック・ガントレット:射撃ダイス&緊急回避ダイス+1
◆伝統的ニンジャ装束:回避ダイス+1
◆軍用サイバーサングラス:射撃ダイス&イニシアチブ+1
◆ウイルス入りフロッピー:ハッキング判定ダイス+3(使い捨て)
◆オーガニックスシ:体力3回復(使い捨て)
◆トロ粉末:精神力2回復(使い捨て)
◉常人の三倍の脚力:脚力+1、連続側転難易度-1
◉シャープシューター:集中射撃で射撃ダイス+3
◉ウィークポイント射撃:出目6が2つ以上ある射撃に痛打+1
モータルが食らえばヘッドショットで即死
○生い立ち:サイバネ賞金稼ぎ 重サイバネの死体から万札+1、ボス級なら+5
◉知識:サイバネティクス、ストリートの流儀、ヤクザの流儀
◉交渉:駆け引き
能力値合計:20
◆アズラーイール(種別:ニンジャ)
カラテ 6 体力 7
ニューロン 9 精神力 9
ワザマエ 6 脚力 4/E
ジツ 1 万札 46>68
DKK 0 名声 8
攻撃/射撃/機先/電脳 6/8(集中時12)/10/11
回避/精密/側転/発動 11/6/8/10
即応ダイス:4 緊急回避ダイス:1
◇装備や特記事項
●時間差、マルチターゲット
▶生体LAN端子LV1:ニューロン判定ダイス+2、イニシアチブ+1
▶サイバネアイLV1:ワザマエ判定ダイス+2
▷全方位監視アイ:回避ダイス+2
◆LAN直結型ハンドガン:連射2、時間差・マルチターゲット可
●射撃スタイル・論理トリガ(集中時):ニューロンで射撃判定
時間差・マルチターゲット使用可能
◆タクティカルスーツ:体力+1
◆トロ粉末:精神力2回復(使い捨て)
◆ウイルス入りフロッピー:ハッキング判定ダイス+3(使い捨て)
☆カナシバリ・ジツLV1
◉常人の三倍の脚力:脚力+1、連続側転難易度-1
◉シャープシューター:集中射撃で射撃ダイス+3
◉ウィークポイント射撃:出目6が2つ以上ある射撃に痛打+1
モータルが食らえばヘッドショットで即死
○生い立ち:キラーマシーン教育
◉知識:銃器、犯罪
◉交渉:超然
能力値合計:23
&
◆デモンハンド(種別:ニンジャ)
カラテ 6 体力 7
ニューロン 4 精神力 6
ワザマエ 6 脚力 4/E
ジツ 0 万札 10>32
攻撃/射撃/機先/電脳 7/7/4/4
回避/精密/側転/発動 6/6/6/0
即応ダイス:5 緊急回避ダイス:1
◇装備や特記事項
◉常人の三倍の脚力:脚力+1、連続側転難易度-1
◉トライアングル・リープ:連続側転時に壁に接触して近接攻撃
この時は連続側転によるペナルティを無視し、痛打+1
◉ニンジャソウルの闇(1):体力および攻撃・射撃・ジツ発動ダイス+1
◆パーソナルメンポ:精神力と緊急回避ダイス+1
◆ブードゥー(首に巻いた縄):精神力+1
能力値合計:16
◆ベイビーキャット(種別:モータル)
カラテ 4 体力 4
ニューロン 4 精神力 5
ワザマエ 7 脚力 4
ジツ - 万札 5>27
攻撃/射撃/機先/電脳 4/7/4/4
回避/精密/側転/発動 7/7/-/-
即応ダイス:4 緊急回避ダイス:0
◇装備や特記事項
◆カタナ、チャカ・ガン
◉◉タツジン:イアイドー カタナ攻撃の出目6成功時に痛打+1、装備ペナルティなし
●戦闘スタイル
強化精密攻撃:ワザマエで攻撃判定
強化強攻撃:攻撃判定難易度+1、基本ダメージ2 連続攻撃上限3
●移動スタイル:カスミ 回避ダイス1を獲得しつつ移動可能(脚力+2まで)
●イアイ反撃:回避判定出目に6を含んだ迎撃のダメージが2となる
◉不屈の精神:精神力+1
◉タクティカル移動射撃
◉交渉:駆け引き
能力値合計:15
◆
ダンゴウ
アンチェインドドレッド、エッジオブスカルデーモンの両ヤクザクランが滅ぼされ、スターファング・ヤクザクランに併合されてから数日。カタナキラー・ダイ・フェデレイションに所属していたヤクザクランは、なおも抗争を繰り広げていた。だが、スターファングがやはり頭抜けている。
瞬く間に他の七つの主なクランのうち二つを滅ぼし、ソウカイ・シンジケートの全面的バックアップを受け、ブラザーフッドなるニンジャ傭兵集団とも提携して、武力もカネも充分。あとはペインフルキラービー、ダムハザードなどが比較的有力だが、スターファングには及ばない。時間の問題だ。
夕方のTVモニタでは、キモノをはだけたオイランキャスターが原稿を読み上げている。『治安良好地域として知られるテカナ・ストリート路上において、送迎車に乗り込もうとしたジュコヤ・サブロ=サン、42歳が、走り込んできた別車両の窓から銃撃を受けて死亡しました』「おお、やってるな」
『ジュコヤ=サンはペインフルキラービー・ヤクザクランの構成員である事が判明しており、ヤクザ関係の何らかのトラブル……』スターファング・ヤクザクランの事務所。オヤブンのタバカ・ランボンは、ほくそ笑んだ。こちらが手を出してはいない。ダムハザードあたりの仕業であろう。
『NSPDは、ヤクザクランの抗争が加速する可能性に警戒を強めており……』「これでペインフルキラービーは弱体化する。後は、こっちへ取り込みゃいいわけだ」上がり調子な時はいい。有利な状況が、向こうからやってくる。漁師がカチグミとはこのことだ。「機を見るに敏!ここが勝負どころだ!」
タバカは、背後に控えるニンジャたちに目を向ける。ボーンピッカー、アズラーイール、デモンハンド。アルトリウスに、モルドレッド。いずれも出向や傭兵とはいえ、五人ものニンジャを抱えているヤクザクランなど、そうそうあるまい。「さてセンセイがた、次はダムハザードですがねェ」
ベイビーキャットはこの場にいない。「ブラザーフッド」の社長ヒロキもいない。ヒロキはなにやら彼女にご執心らしいし、どこかへしけこんでいるのだろう。「……こちらは、ブラザーフッド=サンにお願いしましょう。他のセンセイがたは、引き続き、この事務所で護衛をよろしくお願いします」
「承知しました」アルトリウスがオジギした。モルドレッドも無言でオジギする。「じゃあ、そうさせてもらうぜ。役割分担だ」ボーンピッカーは笑顔で頷く。アズラーイールにも異存はない。アンチェインドドレッドのニンジャたちは、別のソウカイ・ニンジャチームに倒されている。手柄は平等だ。
◆
アルトリウスとモルドレッドが事務所を出ていくと、タバカはIRC端末をいじり、各地の戦況を確認する。ソウカイ・ニンジャたちもIRC端末で各方面へ状況を伝達する。そして……ヒロキとデート中のベイビーキャットからの極秘IRC連絡。彼女とヒロキとのやり取りは録音され、筒抜けだ。
『せっかくだから聞かせてよ。アンタの組織の事』『ブラザーフッドには七人いる。皆、底辺を知っている連中だ。僕も含めて……。僕はずっと考えていた……何が僕らの人生をひどいものにしているのかッてことを。そして答えを出した。システムだ。僕らの人生には迂遠なレールが敷かれている』
ヒロキは滔々と持論を語り出した。酔っているようだ。『……どっちも、うまくいかないようにできている。ゲームをプレイしているのが僕ら自身では無いから、僕らは勝てない。そういう仕組みになっている』『だから闇社会を選んだッてワケ?』『どこも同じだよ。下請けの下請けの下請け』
ボーンピッカーとアズラーイールは鼻を鳴らす。まあ、もっともな話だ。自分たちとてそうなのだから。『結局、ゲームの盤を横からひっくり返すしかないッてこと。いや、僕はゲーム盤を降りる。そしてプレイヤーを倒し、その椅子に座る。盤面を支配する、ゲームマスターになるのさ』
『それがブラザーフッドか』『そう。けど、今はまだ盤上で、用意された報酬にありついているだけ。小洒落た店の料理や酒に舌鼓も打てるけど、それはただの刺激に過ぎない。ここでとどまってちゃダメだ』ボーンピッカーは苦笑いする。ベンチャー企業の社長らしい物言いではある。
『それで?あんたのポエットな野心のために、これからどうするッてのさ』『ふふふ。身内になれば教えるさ。単刀直入に言おう。「ブラザーフッド」に来るといい』『……専属で?条件は?』『カネは充分に払う。君にはそれだけの値打ちがある』『アタシは錆びついて引退を考えてる女だよ』
ベイビーキャットは自嘲した。『僕はそうは思わない。もっと優れた仕事ができる。君が必要なんだ』『ヨメにでもなれってのかい』しばらく沈黙が流れ、ヒロキが口を開く。『……加えて言うなら、タバカ=サンに近いというのもある』『アンタだってよろしくやってるだろ。コネもあるしさ……』
ニューロンかワザマエで判定、難易度HARD。ベイビーキャット/BCは7D6[1252425]成功。ボーンピッカー/BPは10D6[5655311236]成功、アズラーイール/AZは11D6[54545536114]成功。
タバカ。なぜここで?ベイビーキャット、ボーンピッカー、アズラーイールは、同時に思い至る。『……殺れ、ってのか』しばしの沈黙。『君なら、できる。酷い抗争にもならない』『なんでアタシにやらせる』『ブラザーフッドは顧客を裏切らない。だからさ』『手を汚すのは外部の人間、ね』
やはり、だ。ヒロキ率いるブラザーフッドは、タバカを裏切る気だった。『で、アンタとアタシは功労者になる、と。悪くないね』ベイビーキャットは興味を示すフリをする。情報を引き出さねば。『アタシが口封じに始末される、ッてことはないだろうね?』『安心してほしい。信頼してくれ』
ベイビーキャットは苦笑する。『けど、あいつの周りにはニンジャがいるだろ。ソウカイ・シンジケートを敵に回すってのは、ちょっとヤバイかも』『それも心配無用さ。この前出張してきたが、キョートは良いところだよ。現地のヤクザの、独特の礼儀作法も心地よい。ニンジャも大勢いる』
キョート。ニンジャ。やはり、だ。『キョートからそいつらを呼ぶってワケか』『母親の実家があちらにあってね。ソウカイヤとも対抗できる勢力だし、ネオサイタマにもかなり広がって来ているんだ。まあ、僕らは彼らとも距離を置こうとは考えているが……』『へえ。なんていうんだい?』
『キョートウォーデーモン・ヤクザクラン。そして……ザイバツ・シャドーギルド』
◆
墓地
ネオサイタマ、ゴブマンジ・テンプル墓地。御影石の墓の一つ一つが占める面積は、他の墓地とは比較にならない。そしてその仰々しい監視装置群。竹林にはカメラが複数設置され、墓地に等間隔で配置されたコマイヌ像には催涙ガス噴射装置や警報機、マシンガンなどが内蔵されている。
ここは通常の市民の為の墓地ではない。葬られているのは暗黒メガコーポの役員や闇弁護士、ヤクザのオヤブン達。ダーティー・マネーで身を立てた者らの、終の住処であった。自身の所有不動産ではなく、ブランドある共同墓地の利用を通して、闇社会に対してその勢力を死後もアピールするのだ。
カタナキラー・ダイ・フェデレイションの大首領であったジンバグロウ・ガイタナのために用意された墓地は特に大きく、オベリスクめいた墓石やオーガニック・ヒノキのノロイ・ボードが放つ荘厳なアトモスフィアは、何も知らぬ者でさえ、その付近を通過する際には首を垂れずにはいられない。
「オトウサン……オタッシャデー!」数珠タリスマンを擦り合わせて涙するのは、スターファングのオヤブン、タバカ。この日はジンバグロウ・ガイタナが誕生パーティーの席で無惨に殺められてから、七日が経過した節目の日である。僅か一週間で、タバカは跡目争いのイクサを制したのだ。
ジンバグロウの爆発四散した遺体は可能な限り集められ、改めて荼毘に付された。タバカは段取り良く喪儀の日程を調整し、今ここに納骨式を行おうとしている。幸いジンバグロウは生前に自分の墓をここに建てていた。タバカは彼の遺骨を納めた骨壷と遺影を墓の前に安置し、供養の言葉を述べる。
「オトウサン……俺はアンタの教えを他のどのオヤブンよりも守って来やした。これからもヤクザの教えを守って、レンゴウを盤石のものにして行きますぜ……オトウサン!」感極まったタバカは墓前に五体投地し、慟哭した。そのさまは部下の胸を確かに打ち、皆がしめやかに涙した。
こうしたパフォーマンスを衒いなくやってのけるのがタバカの美点であったとも言えよう。起き上がったタバカに、側近ヤクザがハンケチを差し出した。タバカは泥と涙で汚れた顔を拭い、一同を振り返った。そして大声で喝を入れた。 「お前ら、これからも一糸乱れず、ツトメアゲナサイヨ!」
「ハイ!オトウサン!」ヤクザ達が一斉にオジギをした。否……一斉ではない。集まったヤクザたちの外周部は微動だにしない。タバカは訝しんだ。傾けていた黒傘を一斉に投げ捨てた時、彼らの手にはチャカ・ガンが握られていた。「な……」タバカの目がゆっくりと見開かれ、瞳に死の影がよぎる。
タバカ(種別:モータル/ヤクザ)
カラテ 3 体力 3
ニューロン 4 精神力 5
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ - 万札 10
攻撃/射撃/機先/電脳 3/3/4/4
◇装備や特記事項
◆伝統的礼装:精神力+1
◆チャカガン
◆リアルヤクザ(種別:モータル)
カラテ 2 体力 1
ニューロン 2 精神力 1
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ - 万札 1
攻撃/射撃/機先/電脳 2/3/2/2
◇装備や特記事項
◆チャカガン
スターファングのヤクザ(S)は8人、キョートのヤクザ(K)は14人。マップの白い部分は墓石で、通常侵入不可だが視線・射線は通る(遮蔽物となるため射撃難易度HARD、回避難易度EASY)。ニンジャは連続側転で墓石に飛び乗り侵入可能。BPとAZ、デモンハンド/DHはスターファングのヤクザにまぎれて出現できる。
戦闘開始
イニシアチブ:ボーンピッカー/BP&アズラーイール/AZ(10)→デモンハンド/DH&タバカ/TB(4)→スターファングヤクザ/SY&キョートヤクザ/KY(2)
1ターン目
キョートヤクザたちの先制攻撃!
「「「「「「「「ザッケンナコラー!」」」」」」」」「「「「「「スッゾコラー!」」」」」」リアルヤクザながら、なんたる一糸乱れぬ一斉射撃!
8×3D6、[326][344][311][323][522][241][546][312]5発成功。SY5体即死!右側のKY1体が動き、墓石の背後のKY5体が加わって[352][556][114][663][364][255]5発成功。SY3体即死、残り2発がTBを襲う!だが!
BRATATATATATATATA!!「「「「「「「「アバーッ!」」」」」」」」スターファングヤクザ八人が即死!ナムアミダブツ!残る銃弾はタバカめがけ飛ぶ!「センセイがた!オネガイシマス!」タバカが叫び、身を伏せた。ヤクザスーツを着て紛れ込んでいたニンジャたちが彼をかばう!
回避EASY。9D6[236326315]11D6[34413663633]成功。
「「イヤーッ!」」ボーンピッカーとアズラーイールが銃弾を叩き落とす!ワザマエ!「逃げるぞ!」デモンハンドが叫ぶ!だが、その時!「フィーヒヒヒーッ!」耳障りな声とともに、ジンバグロウの墓の背後の竹林からニンジャが飛び出した!アンブッシュだ!
◆モスキート(種別:ニンジャ)
カラテ 7 体力 12
ニューロン 5 精神力 9
ワザマエ 7 脚力 5/E
ジツ 4 万札 10
攻撃/射撃/機先/電脳 9/8/5/5
回避/精密/側転/発動 8/7/7/9
即応ダイス:4 緊急回避ダイス:0
◇装備や特記事項
●連続攻撃2、連射2
◉常人の三倍の脚力:脚力+1、連続側転難易度-1
◉ニンジャソウルの闇(1):体力及び攻撃・射撃・ジツ発動ダイス+1
◉邪悪なサディスト
▶︎テッコLV1:カラテ判定&回避ダイス+1
☆ドク・ジツLV4
★◉◉猛毒の血液:常に「チドク・ジツ」の効果
隣接マスからの攻撃で彼の体力を1減らすごとに回避不能の毒属性1ダメージ
1回の攻撃で最大1ダメージであり、連続攻撃を当てれば回数分食らう
★◉吸血汚染攻撃:出目6を含む近接攻撃に毒属性ダメージ+1
モータルを殺すかニンジャに1ダメージを与えるたび体力1回復
◆汚染血液注入用注射器ダート:ダメージ1+毒属性1ダメージ(残り6発)
能力値合計:27
連続側転&TBへ汚染血液注入用注射器ダートを2連射。アンブッシュにより射撃難易度-1、回避難易度+1。7D6[5432125]4D6[5346]5D6[12336]成功(残り4発)。DHがかばう。3D6[612]3D6[562]成功。
「イヤーッ!」注射器状のダートをデモンハンドが弾き落とす!ワザマエ!「チィーッ!だが貴様らはネズミ袋だ!ドーモ、モスキートです!」ニンジャはジンバグロウの墓石を踏みつけ、アイサツを繰り出す。「ドーモ、ボーンピッカーです」「アズラーイールです」「デモンハンドです」
「フィヒッ、またあったな美少年!男臭いこの場にあってなんたる一服の清涼剤!」モスキートは下卑た笑いを放つ。「ニンジャの数じゃあこっちが多いぜ。囲んで殴られてーのか、ザイバツ野郎が」「ここは任せて」「おう!イヤーッ!」デモンハンドはタバカを米俵めいて担ぎあげ連続側転!
「運搬」により行動難易度+1。6D6[642215]成功。8マス動いてKYたちを飛び越え、マップ左側の細い道へ向かう。
「うおおッ」ヤクザたちの頭上を飛び越え、左手の細い小道へ向かう!モスキートはそちらを一瞥すると、アズラーイールを下卑た視線で睨めつける。ここはタバカをあえて脱出させ、ソウカイ・ニンジャから引き離すことが目的。別働隊があちらを襲う手はずだ。ならば存分に!「役得するぞ!」
2ターン目
イニシアチブ:ボーンピッカー/BP&アズラーイール/AZ(10)→モスキート/MQ(5)→デモンハンド/DH&タバカ・ランボン/TR(4)→キョートヤクザ/KY(2)
BPとAZは左へ動きつつ左手のKY4人へ射撃し、DHとTBの逃走を援護する。6D6[314513]6D6[341656]4D6[1616]4D6[6556]4発成功、3発はヘッドショット。MQはDHへ飛びかかる。7D6[2531332]4D6[2563]5D6[51631]2発2成功。出目6を含むため吸血汚染攻撃!DHは回避難易度HARD!2D6[11]2D6[45]1発命中!体力に1+毒ダメージ1を受け残り5!
ボーンピッカーとアズラーイールは左へ動きつつ、左手のヤクザ4人へ射撃し逃走を援護!「「TAKE THIS!」」BLAMBLAMBLAMBLAM!「「「「アバーッ!」」」」射殺!ナムアミダブツ!「フィーヒヒ!逃がすかーッ!」モスキートは連続側転でデモンハンドに追いつき、仕込み針で刺突攻撃!
「グワーッ!」躱しきれず命中!汚染血液が注ぎ込まれ、デモンハンドの血液が抜き取られる!「フン!大した美形でもないが、血気盛んな若者の血は栄養豊富!俺様の汚染血液と循環交換してやったわ!苦しむがいい!」「グワーッ……!チクショウ!」デモンハンドは苦悶しながらも連続側転!
6D6[616262]成功。左手の小道から離脱に成功する。
「イヤーッ!」タバカを担いだまま、デモンハンドは墓地の外へ脱出した。ベイビーキャットは、駐車場でタバカの車を警備しつつ待機している。「チッ、取り逃がしたか。まあいい、貴様らだけでも始末してくれるわ!」モスキートが右手を振るい、ヤクザたちに射撃命令!
BPとAZへ5人ずつ、5発は遮蔽物あり。[642][433][515][515][314]5発成功、[313][124][221][655][635]2発成功&回避EASY。面倒なので「銃弾の雨」扱いにし、回避難易度NORMALとする。9D6[516541642]11D6[33455345565]回避成功。
「「「「「「「「「「スッゾコラー!」」」」」」」」」」BRTTTTTTTT!銃弾の雨が二人を襲う!「「イヤーッ!」」回避!「少々数が多いな。めんどくせえ、ハッキングでやるぞ!」「了解!」
3ターン目
イニシアチブ:ボーンピッカー/BP&アズラーイール/AZ(10)→モスキート/MQ(5)→キョートヤクザ/KY(2)
BPとAZはKYたちの周囲のコマイヌ像を遠隔ハッキング、難易度U-HARD。10D6[6652416124]11D6[65222233443]成功!KY5体ずつ倒し全滅!
「「TAKE THIS!」」ボーンピッカーとアズラーイールは、墓のコマイヌ像に掌を載せてハッキング!敵ヤクザたちの周囲のコマイヌ・セキュリティを作動させる!『『『『仏敵を許さないです』』』』コマイヌ像の口から催涙ガスが噴射され、マシンガンが展開!ブシューッ!BRTTTTTTTTT!
「「「「「「「「「「アババババーッ!」」」」」」」」」」全滅!ナムアミダブツ!「ヌウーッ!だが俺は健在だ!今度こそ美少年の血液を俺の汚染血液と相互循環重点!」モスキートはアズラーイールへ飛びかかる!
7D6[4125261]4D6[1535]5D6[46415]2成功2発。AZは5D6[66153]6D6[142246]3成功回避2回、迎撃2発!MQはあえて迎撃を食らいチドク・ジツ!MQの残り体力10、AZの残り体力5!
「しつこいよ、この変態!イイヤーッ!」「グゥワーッ!」アズラーイールの迎撃連続キックが命中!だが!「グワーッ!?」ナムサン!モスキートの返り血がアズラーイールの肌を焼く!「ちいっ、忘れてた……!」「フィーヒヒヒ!俺の体液を浴びせかけてやったぞ!美少年に!なんたる役得!」
4ターン目
大気にカラテが満ちる!ハードモード突入!
BPとAZは距離をとってハッキング!10D6[2261315212]11D6[16134512246]成功!MQへ催涙ガス&銃弾の雨2回、時間差&回避難易度HARD!MQは4D6[2313]4D6[5356]1発命中!2ダメージを食らい残り体力8!
接近戦はまずい!二人は距離をとって再びコマイヌ像をハック!「「TAKE THATS YOU,FIEND!」」『『『『仏敵を許さないです』』』』コマイヌ像の口から催涙ガス噴射、マシンガン展開!ブシューッ!BRTTTTTTTTT!「グワーッ!」命中!「ザマミロ、害虫め!」「フィーヒヒヒ、少々不利か!」
MQはAZへ連続側転&カラテ、7D6[6235552]4D6[4311]5D6[1261]1成功1発。AZは11D6[46512335561]5成功回避&迎撃!MQはあえて食らい残り体力7、AZは1食らい残り4!
モスキートはしつこくアズラーイールへ飛びかかる!「フィーヒヒヒ!」「い、イヤーッ!」思わず迎撃!「グワーッ!」「グワーッ!」返り血を浴びてダメージ!なんたる恐るべきチドク・ジツの迎撃技か!「フィーヒヒ!またも!またも浴びせてやったぞ!俺の熱いほとばしりを!」やめないか!
「ええい、鬱陶しい!俺たちも離脱するぞ!」「了解!」
5ターン目
BPとAZは連続側転、8D6[26653611]8D6[16124666]、8マス動き離脱成功。
「「イヤーッ!」」死屍累々たる墓場を背に、ボーンピッカーとアズラーイールはタバカたちを追って駐車場へ!「フィーヒヒヒ!役得はした!俺様も撤退するとしよう!」モスキートは連続側転で竹林へ飛び込み、姿を消す。
駐車場
「タバカ=サン、車は」「あ、あっちだ!」デモンハンドはタバカを胸の前に抱きかかえ、崖の下の駐車場へ飛び降りた。「あれだ!ベイビーキャット=サンがいる!」防弾ヤクザリムジンの近くに、タバコをふかしている彼女が見えた。「敵襲だ!逃げるぞ!」「了解!」彼女は後部ドアを開けた。
デモンハンドはタバカを抱えたままそこへ飛び込み、ドアを閉める。ベイビーキャットも飛び込み、タバカの左右をガード。「行け!運転手=サン!飛ばせ!」「ヨロコンデー」運転手はアクセルを踏み込みロケットスタート!「アイエエエッ!」オヤブンは急激な加速Gに押し付けられ、呻いた。
ギャギャギャギャギャ!車体後部をレンガの塀に擦り付けながら、ヤクザリムジンはカーブを曲がった。雪崩めいてヤクザ集団が墓地から溢れ出し、走って追いかけながら銃弾を浴びせかけた!BRATATATATATA!しかし運転手は問題なくギアをシフトアップし、敵をはるか後方に引き離した。
道路
「スッゾ……!……良くやった……!」タバカは後部座席にもたれ、荒い息を吐いた。「怪我はないかい」「ああ。良くやったぞ。良くやった、お前ら」タバカはハンケチで額の汗と泥を拭き取った。「これからッて時にケチがついたわい。キッチリと落とし前つけさせてやるわ!」
「情報どおり、キョートウォーデーモンだった。ザイバツのニンジャも来ていた。ブラザーフッドの裏切りは間違いない」「全く、ふざけやがって!ウチのクランはソウカイヤ=サンのバックアップで、これからネオサイタマをシメるッてのによ!この勢いは止められねえッつうンだよ!」
興奮によるアドレナリン過剰分泌が、彼を普段以上に饒舌にしていた。「このままスターファングの事務所へ……いや、トコロザワ・ピラーに向かってくれ。あそこ以上に安全な場所はねえからな。あのブラザーフッドどもにソウカイ・ニンジャたちをぶつけて、皆殺しにしてもらわねえとよォ!」
「ヨロコンデー」クン……運転手はギアを切り替え、車線を変更した。ハイウェイに上がっていく。標識には「99マイルズ・ベイ」と書かれている。「オイ、行き先が違うぞ、バカ野郎」「こっちで良いんですよ」運転手の声には奇妙な凄味があった。「ア?」「行き先はジゴクですよ」
ヤクザリムジンの中の空気がどろりと濁った。運転手は目深に被った帽子を脱ぎ捨て、顔をあらわにした。その顔にはメンポが装着されていた。「このまま全員、交通事故で死んでもらうぜ。ドーモ、モルドレッドです」
【続く】
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