忍殺TRPGリプレイ【ワイルド・ダンス・オブ・カタナ・ソード】03
前回のあらすじ:駆け出しの傭兵ニンジャ・ロングソードに、新たな依頼が舞い込んだ。大ヤクザクラン「デッドフィッシュ」のオヤブン、ヘイショウ・シハカタを暗殺せよとのミッションだ。相方につけられた女ハッカーニンジャ・ドントマインドとともに、彼は襲撃開始!カラダニキヲツケテネ!
◆
……ジリリリリリリ!『警報!警報!東の庭に侵入者ドスエ……!』警報が鳴り出した!「「クセモノダー!」」ダイニングルームで食事をしていたグレーターヤクザたちは立ち上がり、警戒体制をとる!襲撃の好機!
ドントマインドとロングソードは、厨房の南側の扉を開けてダイニングルームに突入!「「ドカマテッパダラー!」」グレーターヤクザたちはヤクザスラングを叫びながら、ヒートカタナを抜いて斬りかかる!SLAAASH!「「イヤーッ!」」2人の侵入者は見切って躱し、迎撃を繰り出した!
SMAASH!「「グワーッ!?」」命中!強い!これがニンジャのカラテなのだ!「「イヤーッ!」」ドントマインドはテーブルに飛び乗り、スリケンを敵の眉間へ投擲!ロングソードはカタナで敵の心臓を貫く!「「アバーッ!」」サツバツ!たちまちグレーターヤクザたちは血の海に倒れた!
「「「ザッケンナコラー!」」」「「「スッゾコラー!」」」屋敷の外では警備クローンヤクザたちが東の庭へ殺到!必然的に正門はがら空きとなる!このままASAPでオヤブンを暗殺し、脱出すべし!「行くぞ!」「ハイ!」
襲撃継続
マップ
7-8ターン目
ドントマインドとロングソードはダイニングテーブルに並ぶ銀の食器をくすねつつ、南側の扉を開けて廊下に飛び出す!その時だ!「ドカマテッパダラー!」ナムサン!廊下を巡回していたクローンヤクザと鉢合わせだ!「イヤーッ!」ロングソードは一瞬早く動き、敵の首を刎ねる!「アバーッ!」
「ワメッコラー!」廊下からはクローンヤクザではない声が聞こえる。おそらく残る1人のグレーターヤクザだ!邪魔をするなら排除すべし!
9-10ターン目
首なしの死体が倒れ、緑色のバイオ血液がどくどくと流れて、玄関に敷かれた豪華なペルシャ絨毯を汚す。左手の奥には神聖なる鹿の剥製が飾られており、シハカタのアンタイ・ブディズム趣味がうかがえる。右側には板張りの廊下が続いており、いくつかのドアがある。だが調べている暇はない!
2人は玄関の応接スペースから目についたアンティーク品をくすね、懐に入れつつ廊下を駆け抜ける!「スッゾコラー!」グレーターヤクザがヒートカタナで斬りかかる!「「イヤーッ!」」ドントマインドが一瞬早くスリケンを投擲!SLASH!「アバーッ!」ロングソードが斬り捨てる!ワザマエ!
「「「ザッケンナコラー!」」」「「「スッゾコラー!」」」クローンヤクザたちは鍵のかかった玄関前を通り抜け、東へ駆けていく。しかし正門前には2台のヤクザ満載防弾ベンツが駆けつけた!「「「スッゾコラー!」」」
11-12ターン目
「「イヤーッ!」」2人のニンジャは色付きの風と化し、無人の廊下を駆け抜ける!だが!KRAAASH!玄関ドアを突き破り、死体と絨毯を踏み躙り、2台のヤクザ満載防弾ベンツが屋内に突入!ギャギャギャギャ!「「「ザッケンナコラー!」」」「「「スッゾコラー!」」」満載されたヤクザが叫ぶ!
13ターン目
「アイエエエ!?」ドントマインドは涙目で全力疾走し、寝室の前のドアに到達!だが鍵がかかっている!「イヤーッ!」KRASH!ロングソードはドアを蹴破り寝室に突入!「「テメッコラー!」」寝室警備クローンヤクザ2体がチャカガンを向ける!そして寝室の奥にいるのは!「待て」制止の声。
豪奢な天蓋付きのベッドの傍らに立つのは、業物のカタナを手にした老ヤクザ・オヤブンだ。「ドーモ。儂がデッドフィッシュ・ヤクザクランのオヤブン、ヘイショウ・シハカタです」彼は威圧的にアイサツを繰り出した。
◆ヘイショウ・シハカタ(種別:モータル)
カラテ 5 体力 5
ニューロン 3 精神力 4
ワザマエ 7 脚力 4
ジツ - 万札 10
攻撃/射撃/機先/電脳 6/ 7/ 3/ 3
回避/精密/側転/発動 7/ 8/ -/ -
即応ダイス:3 緊急回避ダイス:0
◇装備や所持品
◆*名刀「ホネキリ」*:業物のカタナ、攻撃+1
◆チャカガン
◇スキル
◉◉タツジン:イアイドー
◉不屈の精神:精神力+1
●連射2
能力値合計:15
「ドーモ、ロングソードです」アイサツを返す。相手が非ニンジャであろうと、暗殺の標的であろうと、アイサツは大事だ。古事記にも書かれている。「随分と暴れてくれたな、若いの。昔の儂のようだ」血まみれのカタナを手にしたニンジャに寝室に踏み込まれたというのに、彼は少しも動じない。
シハカタは不意に懐に手を入れ、チャカガンを抜き撃つ!BLAMBLAM!「「スッゾコラー!」」2人のクローンヤクザも銃撃!BLAMBLAM!「イヤーッ!」キキキキィン!ロングソードはカタナで4発の銃弾を切り払った!「やるのう、若いの!」シハカタは嬉しそうに嘲笑う。実際好敵手だ!
ギャギャギャギャ!2台のヤクザベンツは猛然と廊下を駆け抜け、ドントマインドへ突撃!轢殺せんとす!「アイエエエ!い、イヤーッ!」ドントマインドは涙目になりながらも激突直前で跳躍回避!KRAASH!2台のヤクザベンツは突き当りの壁に激突し、防弾ガラス窓に蜘蛛の巣めいたヒビが走る!
ドントマインドはヤクザベンツの屋根に着地!だが2台のベンツからは1ダースものクローンヤクザが降車し、一斉に銃口を向ける!ナムサン!「アイエエエ!?た、対処を!」ドントマインドは想定外の事態に弱い!しかしロングソードは寝室におり、この場は彼女だけでなんとかせねばならぬ!
14ターン目
ヤクザベンツの屋根の上に降り立ったドントマインドは、絶体絶命の中、涙目で対処法を探る!ニンジャといえども、これだけの数のクローンヤクザに銃弾の雨を浴びせられれば、躱しきれずに実際死ぬ!ならば……「い、イヤーッ!」彼女はとっさに身を翻し、色付きの風と化して姿を消した!
「「「スッゾ!?」」」クローンヤクザたちは訝しんだ。彼女は……瞬時にヤクザベンツのドアを開け、無人の運転席に乗り込んだのだ!防弾仕様のヤクザベンツは一斉射撃をも防ぐ!そして、恐るべき轢殺殺戮兵器となる!「ひ、ヒヒーッ!愚かなヤクザどもめ!轢き殺してやるーッ!」狂気!
「イヤーッ!」「アバーッ!」ロングソードは前進しながらスリケンを投擲し、クローンヤクザ1体を倒す!「ハハハハハ!」「スッゾコラー!」シハカタは前進しながらチャカガンを構え、残るクローンヤクザとともに撃つ!BLALALAM!「イヤーッ!」ロングソードは見切って躱す!「ハハハ!」
シハカタは狂ったように笑う。「銃弾を躱しよるか!マジでニンジャか!死出のハナムケにはちょうどよいわ!」彼の口角から血が流れる。彼の肉体はすでに病魔に冒され、余命幾ばくもない状態だ。好き放題に生きた人生にもはや心残りもなし。否……乱刃の中で戦って死ぬことこそ彼の望み!
「「「ザッケンナコラー!」」」「「「スッゾコラー!」」」BRTTTTTTT!寝室の外ではクローンヤクザたちが闇雲にヤクザベンツへ銃撃!だが防弾仕様ゆえ貫けぬ!なんたる状況判断力の乏しさか!「3人の側近も死んだようだな!後は思う存分、儂らのイクサを愉しもうぞ!」「望むところ!」
戦闘継続
【続く】
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