忍殺TRPGリプレイ小説【ダイ・オフ・ハード】#1
これは、ニンジャスレイヤーTRPGのオリジナルシナリオ、黒鷺あぐも=サン作「シーフ・イン・ザ・ナイト(後篇)」を元にしたリプレイ小説です。いつものようにつのが一人でやりました。長くなるので分割します。かなり自由に改変していますが、一応ネタバレにご注意下さい。
余暇終了の結果
◆ハウスバーナー (種別:ニンジャ) PL:つの
カラテ 6 体力 6
ニューロン 5 精神力 6(風呂)
ワザマエ 5 脚力 3
ジツ 1 万札 33
DKK 0 名声 3
◇装備や特記事項
☆カトン・ジツLv1
◆サイバーサングラス:ワザマエ判定時にダイス+2個
◆ZBRアドレナリン注射器
◇シンピテキ加護:次に成長の壁を超える特訓をした時、超えるのに必要な出目を2減らす
○錠前破り:解錠・罠解除判定ダイス+1、モータルハント時万札+1
能力値合計:18
◆インパーミアブル (種別:ニンジャ) PL:つの
カラテ 5 体力 6(TNスーツ)
ニューロン 6 精神力 7(風呂)
ワザマエ 5 脚力 3
ジツ 0 万札 18
DKK 0 名声 3
◇装備や特記事項
◆家族の写真
▶サイバネアイ、▶テッコ、▶生体LAN端子
◆タクティカルニンジャスーツ、LAN直結型ハンドガン
◇シンピテキ加護
○ブラインドタッチ:物理タイピングによるハッキング時ダイス+1
能力値合計:16 総サイバネ数:3
◆ポイズンバタフライ (種別:ニンジャ) PL:つの
カラテ 6 体力 7(TNスーツ)
ニューロン 6 精神力 8(Pメンポ&風呂)
ワザマエ 6 脚力 3
ジツ 2 万札 40
DKK 0 名声 3
◇装備や特記事項
☆カナシバリ・ジツLv2
◆タクティカルニンジャスーツ、パーソナルメンポ、ブラッドカタナ
◆ウイルス入りフロッピー
◇シンピテキ加護
○言いくるめ:NPCの脅迫・説得を1回振り直し可、モータルハント時万札+1
能力値合計:22
これまでのあらすじ
余暇が終わった翌日深夜。ソウカイ・ネットからの緊急IRC通信が入った。「……は?」それは、あまりにも衝撃的なニュースだった。「マジかよ……」「信じられんな」ニュースは二つ。
『シックスゲイツの六人中四人が死亡。ニンジャスレイヤー死す。』
サカイエサン・トーフ社襲撃作戦は成功。しかしニンジャスレイヤーが出現し、作戦を仕切っていたビホルダー、連絡役のバンディットが死亡。ダークニンジャが撃退したが、ドラゴン・ドージョー襲撃に向かっていたアースクエイク、ヒュージシュリケンのもとにニンジャスレイヤーが出現した。
ヘルカイトが一時退けるが、ドラゴン・ドージョー襲撃中に再出現。アースクエイクとヒュージシュリケンは死亡。ヘルカイトはクローンヤクザに命じてバンザイ・ニュークを起動させ、ニンジャスレイヤーごとドラゴン・ドージョーを消滅させた。「……シックスゲイツの六人が、今二人かよ」
三忍は顔を引き攣らせた。ニンジャといえどニュークを食らえば多分死ぬ。ニンジャスレイヤーが死に、敵対組織の一つであったドラゴン・ドージョーが滅んだのは喜ばしいが、信じがたい被害だ。「残りはダイダロス=サンとヘルカイト=サンね。ソニックブーム=サンが昇格するとして、後は……」
「コッカトリス=サンとかか。俺らに直接関係は……あ」HBが思い出した。「ソニックブーム=サンにカラテ特訓申し込んでたよな、確か」「そうね。ほんと多忙だからあの人。『六人』に選ばれちゃったらもっとよ。カロウシしちゃわないかしら……」PBが肩をすくめる。しばらく特訓は無理か。
「それより、ザイバツがこの機に動きかねんぞ」IPが指摘する。「だよな。ラオモト=サンやゲイトキーパー=サン、ダークニンジャ=サンやダイダロス=サンもいるし、なんとかなりそうだが……」ピボッ。「……あ、追加の通知よ。ミッションだわ」PBが眉根を寄せる。「……かなりヤバいやつね」
ミッション通知
『ドーモ、ダイダロスです。シックスゲイツが四名死亡。機密情報でしたがどこからか情報が漏れ、ザイバツが動き出しました。多数のニンジャを用いた大規模な侵攻計画が発覚。これを阻止し、ネオサイタマにおけるソウカイヤの覇権を確固たるものとせねばなりません。皆さんに出動命令です』
『ラオモト=サン、ゲイトキーパー=サンはザイバツ上層部と交渉中です。私はハッキング攻撃に対処中。ヘルカイト=サン、ソニックブーム=サン、コッカトリス=サンを中心とした討伐チームが組まれました。チーム・ヒップの皆さんは、ソニックブーム=サンの指示を仰いで下さい』
『地方支部にも動員をかけ、ザイバツの攻撃を防いでいます。もしネオサイタマで大規模なテロが起きれば、忠誠心の薄いニンジャたちやヤクザクランの寝返りもあり得ます。絶対に阻止して下さい』「了解です」『では、トコロザワ・ピラーへ集結して下さい。貴重品等はピラーへ預けること』
通知は以上。「貴重品か。ハンコや通帳、書類にUNIX……。スズリ=サンを残しときゃまずいな」「そうね。カバノキ=サンを呼ぶわ」
トコロザワ・ピラーな
トコロザワ・ピラー。数名ずつのニンジャ戦闘班が編成され、それぞれシックスゲイツ級ニンジャの指揮下に入る。チーム・ブラックマンバはコッカトリスの、チーム・ヒップはソニックブームの。スズリたちはピラーへ一時預かりとなる。ヘルカイトは武装ヘリを率いて空中での作戦行動にあたる。
高速エレベーターでヘリポートへ向かいながら、ソニックブームがチーム・ヒップに説明する。「これから高速鬼瓦マグロツェッペリンに乗って、敵のアジト……ザイバツの駐留部隊の本拠地を叩く。場所はキョート共和国資本の超高層ビル『アベノ・スゴイハルカス』だ」IRCに地図情報が入る。
「急いで頭数は合わせたが、大して期待はしてねえ。せいぜい雑魚を倒して露払いしろ。活躍次第じゃ褒美が出る。これはイクサだ。キアイ入れろ!」「「「ハイヨロコンデー!」」」デイリ、ウチイリ、カチコミ。そのどれでもなく、イクサだ。ネオサイタマの命運を決めるイクサが始まった。
アベノ・スゴイハルカス上空:ダンゴウ
ゴウン…ゴウン…。巨大な広告用マグロツェペリンが、ネオサイタマ上空のスモッグをかき分けながら飛んでいる。下から見上げる市民たちは、この機体が全身くまなく武装された戦闘用鬼瓦ツェッペリンであることを知らぬ。そして、イクサに臨むニンジャたちが搭乗していることも。
ピボッ。機体後部カタパルトに集まった一行のIRC端末に、ダイダロスから通信が入る。『ドーモ、ダイダロスです。ザイバツの駐留部隊の本拠地は、「アベノ・スゴイハルカス」最上層部、存在しないはずの48階から49階までです。尋問をもとに、斥候部隊により発見されました』
『目的は、この駐留部隊の殲滅。敵の救援の可能性がありますが、これも全て排除すること。当該ビルは現在営業中ですが、深夜の最上層部ゆえ市民の数は極小のはず。いたとしてもザイバツの奴隷でしょう。目的さえ果たせば略奪も許可しますが、当然目的を最優先して下さい。報酬は働き次第です』
『ヘルカイト=サンは上空から屋上や窓を見張り、脱出しようとする敵ニンジャを排除して下さい。鬼瓦ツェッペリンも待機させ、状況により砲撃支援します。上層部は分岐しているため、ソニックブーム=サンは東側、コッカトリス=サンは西側の47階から戦闘班を率いて突入して下さい』
『屋上ヘリポートはひとつですので、そこまでシラミツブシにして下さい。内部セキュリティ等は掌握済みですが、スタンドアロンのトラップや電子ロック等はそちらで対処して下さい。以上です。疑問や追加連絡があれば逐次IRCで伝えます』「了解」「了解」各班の長が応答。『では、ヨロシク』
SB班:ソニックブーム、ハウスバーナー、インパーミアブル、ポイズンバタフライ
CT班:コッカトリス、ブラックマンバ、シャープウォーカー、パープルスプラッシャー、
ムーンライトスロース
HK班:ヘルカイト、ダイダロス操作鬼瓦ツェッペリン、ヘリコプター2機
ニンジャだけでも総勢10名、ダイダロスを含めれば11名の大部隊だ。さらにそれぞれの班にはクローンヤクザ6名がつく。クローンヤクザらはチャカ・ガンで武装し、ニンジャ用の医療キットなども運搬する。まさにイクサだ。相手が何人いようと、数の暴力で押しつぶす構えだ。
マグロツェッペリンのカタパルトから、47階の展望台へ。「行くぞ」まずはソニックブーム班が突入!「「「「イヤーッ!」」」」
47階東側
ソニックブーム(SB)はチーム・ヒップとクローンヤクザ6名を率い、しめやかに展望台に降り立つ。あまり派手にやればキョート共和国との国際問題になりかねず、面倒だ。ザイバツとの交渉にも響く。なるべく静かにニンジャを始末する。可能なら降伏させ、捕縛・連行して尋問する。
「ここは47階だ。ここから上、屋上のヘリポートまでは直通。その間は存在しねェことになってる」SBが鼻を鳴らす。「要は、トコロザワ・ピラー上層がシンジケートのエリアなのと同じだ。階数ボタンがパスワードになってるわけだ」ズカズカとエレベーターへ行き、△を押す。…………ポーン。
「47階、ドスエ」マイコ音声が鳴る。「が、パスワードは日替わりだとよ。ボタン押してドア開けとけ」どやどやと入り、PBが「開く」ボタンを押しっぱなしにする。SBは天井を向きカラテを構えた。「イヤーッ!」KRAASH!ゴウランガ!ソニックカラテ衝撃波が射出され天井を破壊!
「よし、シャフトを登って行くぞ」「「「ヨロコンデー!」」」
48階東側
シャフトをよじ登り、ドアをこじ開ける。トレーニング場だ。周囲にいくつか部屋があり、居住空間も兼ねる。トコロザワ・ピラーと同じくここにニュービーニンジャが集められ、イザという時は防衛を担うというわけだ。敵地での隠れアジトゆえピラーほどの規模はなく、ニンジャも多くはなかろう。
「よし、手分けして探すぞ。シラミツブシだ。なんかヤバイことが起きたらIRCで呼べ」「「「ハイ!」」」ソニックブームとクローンヤクザ6人、チーム・ヒップで分かれ、チームも一人ずつで部屋を探る。
ダイダロスもマップを把握していませんし、この階はマップなしのランダムダンジョン方式でやります。1D6を振ってダンジョン表でイベントに遭遇し、3回振ったらボス戦です。表に出て来る敵は、倒していなければボス戦で一緒に出てきます。
D6
1:モータルを発見! ザイバツのミニオン、殺すと万札とDKKを各D3獲得
2:ヤクザ群と遭遇! クローンヤクザ6体と戦闘(倒していれば万札D3)
3:ニンジャと遭遇! ポーンウォーカーと戦闘(倒していればトレジャー)
4:ハッキングせよ! ニューロンでHARD判定、成功で万札5、失敗で精神力1ダメージ
5:トラップに遭遇! ニューロンかワザマエでHARD判定、失敗するとD3ダメージ
6:トレジャー発見! D6を振り、奇数なら万札D6、偶数ならアンコモン
HB
HBがダンジョン表を振る。出目は6、トレジャー。出目は1-1、万札1獲得。
部屋に入ったHBは、いつものように金目のものを物色する。職業病だ。だが大したものはない。「チッ、シケてんな」素子をポケットにしまいこんだ。「……ん、通知だ。IP=サンからか」
IP
IPがダンジョン表を振る。出目は3、ニンジャと遭遇!
部屋に踏み込むと、ニュービーらしきニンジャが寛いでいた。驚愕の表情を浮かべる彼に、IPは先手をとってアイサツする。「ドーモ、インパーミアブルです」「アイエッ、ドーモ!ポーンウォーカーです!」ポーンウォーカーは起き上がり、カラテを構える!「クセモノ!」「クセモノはそっちだ」
IPは後ろ手でドアを閉め、SBらにIRC端末で「ニンジャ発見」と通知し、位置情報を送信。カラテを構える。「俺はソウカイ・ニンジャだ。このザイバツのアジトを潰しに来た。降伏するか?」「ざ……ザッケンナコラーッ!」狭い個室でニンジャ二人が向かい合う!カラテの間合だ!
◆ポーンウォーカー(種別:ニンジャ)
カラテ 4 体力 4
ニューロン 2 精神力 2
ワザマエ 4 脚力 4
ジツ 1 万札 5
◇装備や特記事項
☆ムテキ・アティチュードLv1:回避できなかった攻撃のダメージを1減らす。
発動したターンは一切行動できないが、次ターン開始時までダメージを1軽減する。
能力値合計:12
1ターン目
「イヤーッ!」IPが先んじてカラテ!
カラテ5とテッコで6D6。[1,3,3,6,6,5]=3成功&殺伐!ポーンウォーカー(PW)は4D6で回避し[1,1,2,6]=1成功。
「イヤーッ!」PWは回避して反撃!
[2,4,4,6]=3成功。IPは7D6で回避し[1,2,3,4,4,5,3,3]=3成功。
「イヤーッ!」IPは回避!相手がニュービーとは言え、ニンジャと一対一ではすぐに片付けるというわけには行かない。逃がせば警報装置で侵入を知らされ、仲間を呼ばれる。こちらの仲間が来るまで、ひきうける!
2ターン目
「イヤーッ!」IPがカラテ!
[3,4,5,6,6,5]=5成功&殺伐。PWは[3,5,6,6]=3成功回避。
「イヤーッ!」PWは回避し反撃!
[6,6,4,1]=3成功&殺伐。IPは[1,2,4,4,4,5,6]=5成功&迎撃!PWの残体力3!
「イヤーッ!」「グワーッ!」PWの油断ならぬカラテを巧みに回避し、IPのテッコがPWのボディに叩き込まれる!さらに!「ドーモ、ソニックブームです」IPの背後にソニックブームが到着!
◆ソニックブーム(種別:ニンジャ)
カラテ 12 体力 12
ニューロン 6 精神力 6
ワザマエ 10 脚力 6
ジツ 0 万札 50
DKK 多 名声 20以上(シックスゲイツ級)
◇装備や特記事項
●連続攻撃2、ソニックカラテ衝撃波
◇ソニックカラテ衝撃波
スリケン投擲の代わりの遠隔攻撃。精神力消費なし。
・ソニックカラテ衝撃波(連発):連射5、ダメージ2
・ソニックカラテ衝撃波(収束):連射2、ダメージ3、時間差
・ソニックカラテ衝撃波(乱打):連射10、ダメージ1
1以上のダメージを受けた場合に限り乱打を行う。
「六人」に選ばれる直前のソニックブーム。原作では「六人」かどうかは不明。
ラスガの時期が早い場合すぐに退場だが、この次元ではラスガが第一部二年目秋頃なので無事。
実際強いものの、カロウシ寸前の労働状態なのでオキナワ行きを勧められている。
マルチターゲットや時間差をつけると手がつけられない。彼にも成長の余地はある。
能力値合計:28
※チーム・ヒップで囲んでもいいのですが、脚力が倍ありますしSB=サンが先に到着したことにしました。戦闘訓練にもなります。プラグインの「カゼの系譜」を導入すると解像度が高すぎてややこしいので、今回は基本ルールブックのNPCデータ集におけるSB=サンのままにします。プラグイン全載せにするとジツ5として能力値合計が38にもなりますし、ニンジャ動体視力でマルチターゲットと時間差を取られて手がつけられなくなります。
3ターン目
「ど、ドーモ、ポーンウォーカーです」アイサツ終了後コンマ2秒!「イヤーッ!」ソニックカラテ衝撃波だ!
収束で連射2・時間差・ダメージ3。SBのワザマエは10。5D6を2つで振って[2,4,5,5,6][1,3,5,6,6]=二発とも成功。PWはIPを警戒して回避ダイスを1残し、1D6と2D6で回避を試みる![1][4,5]=一発命中!だが…
「ムテキ!」PWはクロス腕防御!その体表が銀色に輝き、衝撃波の威力を少しだけ軽減!「グワーッ!」だが吹き飛ばされる!
ムテキ・アティチュードでダメージを1軽減。しかしSBの衝撃波は1発でもダメージ3だ。PWはダメージ2を食らい、残体力1!ムテキ状態ゆえこのターンは行動出来ないが、次ターン開始時までダメージ1を軽減可能!
「ほう、少しはやるか。ほれIP=サン、トドメヲサセー」「ヨロコンデー!イヤーッ!」鋼鉄化したPWに、IPが鋼鉄の腕でカラテ!通用するか!?
[2,3,5,6,6,6]=4成功&殺伐!殺伐の出目は1。吹っ飛ばされ壁にぶつかり追加ダメージ1。残り体力0、行動不能!
「グワーッ!」IPのカラテが上回る!腹部に強烈な一撃!PWはムテキ状態のまま後方へ吹っ飛び壁に激突!「ムン」ムテキにより即死は免れたが気絶!行動不能!「おやおや、案外頑丈な野郎だったなァ、エエッ?」SBは歩み寄り、PWの頭を踏み潰した。「サヨナラ!」PWは爆発四散!
戦闘終了
「す……スンマセン、お手数を……」IPが頭を下げる。SBはその頭に掌をぽんと載せる。「いいってことよ。テメエらはそこそこ強くなったが、まだ単独でニンジャを殺せるほどじゃねェ。俺ぐらい強けりゃ別だ」「ハイ!」
PWの万札5はトドメを刺したSBが回収。
PB
PBがダンジョン表を振る。出目は4、UNIX発見。ニューロンでHARD判定、成功で万札5、失敗で精神力1ダメージ。
「UNIXね。たまにはアタシもハッキングしてみようかしら」PBは懐のウィルス入りフロッピーを取り出す。スリットにフロッピーを挿入。
PBのニューロンは6。6D6で難易度HARD→NORMALに。[3,4,4,5,6,6]=成功!万札5を獲得。フロッピーを使うまでもなかったが、使用後は1D6を振り、出目が3以下なら失われてしまう。出目は[4]、無事だった。
カタタタタタ……キャバァーン!PBはUNIXから機密情報を吸い出すことに成功した。フロッピーも無事だ。万札5ほどの報酬が得られるだろう。「ん、IP=サンから通知ね。……ニンジャと遭遇!?今行くわ!」
HBとPBは急いで駆けつけたが、既にSBが相手ニンジャを始末していた。他に大したものもなさそうだ。一行はクローンヤクザ部隊とも合流し、奥へ向かう。
ボス戦
階段の前は、なぜか土の地面。前を遮るのはクローンヤクザ6体。そして。「ドーモ、ルークホイール(RW)です」スモトリ崩れと思しき大柄なニンジャがアイサツした。その手前には巨大な整地ローラー。
「ドーモ、ソウカイヤのソニックブームです。テメエらザイバツのアジトを潰しに来ました」代表アイサツだ。チーム・ヒップも無言で手を合わせ、油断なく礼をする。「ニンジャだけなら四対一。PW=サンはサンズ・リバーの向こうだぜ。やるか、エエッ?」SBが挑発するが、RWは一歩も退かぬ。
「弱者は死ぬ!この整地ローラーで轢殺してくれるわ!」双方のクローンヤクザたちもチャカを抜く!
◆クローンヤクザY-10型 (種別:モータル/バイオ生物/ヤクザ)
カラテ 1 体力 1
ニューロン 1 精神力 1
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ - 万札 0
◆装備や特記事項
チャカ・ガン:遠隔武器、ダメージ1
◆ルークホイール(種別:ニンジャ)
カラテ 6 体力 8(スモトリ)
ニューロン 3 精神力 3
ワザマエ 5 脚力 2(スモトリ)
ジツ 1 万札 5
◇装備や特記事項
◆コンダラローラー:大型武器、ダメージ3、攻撃難易度HARD、連続側転難易度+2
重いコンダラ。精神集中&突撃で使用すると射線上の全員を巻き込んで攻撃可能。
◎スキル:突撃
脚力の2倍までのマスを直線移動。回避されるとそのまま進む。
突撃直後のカラテダメージを+1するが、使用すると次の手番まで回避不可能。
○スモトリ崩れ:体力+2、脚力-1
1ターン目
イニシアチブ:SB、IP、PB(6)→HB(5)→RW(3)→CY(1)
「イヤーッ!」SBが収束させたソニックカラテ衝撃波を放つ!
連射2、ダメージ3、時間差。連発はニンジャにはまとめて回避される恐れがあるので収束だ。ワザマエ10で5D6を2つ、[1,4,5,6,6][1,2,4,4,6]=両者成功。RWは3D6を2つで全力回避![2,2,4][2,4,4]=回避成功!
「イヤーッ!」RWは全身にカラテを漲らせてクロス腕防御!衝撃波相殺!「少しは骨があるじゃねェか!」だが気力を使いすぎたか、隙を見せる!「「イヤーッ!」」IPとPBが駆け寄ってカラテ!
[2,3,4,5,6,5][1,3,3,4,5,5]=両者成功。RWは回避できずまともに受ける!RWの残体力6。
「グワーッ!」命中したが、硬い!相当な修行により肉体を強化しているのだ!続いてHBが飛び込んでカトン!「イヤーッ!」
6D6で[2,4,4,5,6,5]=成功。クローンヤクザ6体とRWをまとめて巻き込む!RWの残体力5。クローンヤクザ全滅!HBの残精神力5。
「「「「「「アバーッ!」」」」」クローンヤクザがまとめて燃え上がり即死!ナイスクッキング!「グワーッ!おのれーッ!」RWは精神を集中させ巨大整地ローラーを動かす!「コンダラーッ!」ゴウランガ!整地ローラーと一体化して突撃轢殺!これがRWのヒサツ・ワザだ!
攻撃難易度HARDを精神集中でNORMALとし、カラテ6で動かす。[1,3,3,3,5,6]=なんとか成功。ダメージ3に突撃で+1され、命中すれば4ダメージ。位置的にHBとSBが巻き込まれる!だがHBは7D6(ワザマエ5+サイバーサングラスで2)、SBは12D6で回避。[2,2,6,6,6,5,5][1,2,2,3,4,5,1,1,1,2,6,5]=両者成功。しかも回避成功数がRWの2を上回っているのでカウンターカラテを2発!RWの残体力3!ニンジャには通じぬ。
「「イヤーッ!」」HBとSBは悠々とジャンプ回避し、RWの後頭部にキックを見舞って加速させる!「グワーッ!?」ナムサン!RWはそのまま直進し壁に激突!整地ローラーは壁にめり込み使用不能!「ば……バカナ!」SBは手でクローンヤクザ部隊に指示する。「おら、トドメヲサセー」
「「「「「「スッゾコラーッ!」」」」」」クローンならではの一糸乱れぬ一斉射撃だ!BLAMBLAMBLAMBLAMBLAMBLAM!
ワザマエ3で射撃×6人。[4,4,5][2,6,6][6,4,1][1,3,4][2,3,5][1,2,6]=全員成功。RWは突撃直後で回避不可能。6ダメージをまともに食らい残体力-3、即死。
「アバーッ!サヨナラ!」KA-BOOOM!RWは爆発四散!ナムアミダブツ!
RWの万札5はSBが回収。
戦闘終了
「よし。次に行くぞ」「「「ハイ!」」」SB班は注意しながら階段を登る。妙に手薄だ。コッカトリス班の方が本命か。それとも罠か。
【#2 へ続く】
#1 終了時
◆ハウスバーナー (種別:ニンジャ) PL:つの
カラテ 6 体力 6
ニューロン 5 精神力 6→5
ワザマエ 5 脚力 3
ジツ 1 万札 34
DKK 0 名声 3
◇装備や特記事項
☆カトン・ジツLv1
◆サイバーサングラス
◆ZBRアドレナリン注射器
◇シンピテキ加護
○錠前破り
◆インパーミアブル (種別:ニンジャ) PL:つの
カラテ 5 体力 6
ニューロン 6 精神力 7
ワザマエ 5 脚力 3
ジツ 0 万札 18
DKK 0 名声 3
◇装備や特記事項
◆家族の写真
▶サイバネアイ、▶テッコ、▶生体LAN端子
◆タクティカルニンジャスーツ、LAN直結型ハンドガン
◇シンピテキ加護
○ブラインドタッチ
◆ポイズンバタフライ (種別:ニンジャ) PL:つの
カラテ 6 体力 7
ニューロン 6 精神力 8
ワザマエ 6 脚力 3
ジツ 2 万札 45
DKK 0 名声 3
◇装備や特記事項
☆カナシバリ・ジツLv2
◆タクティカルニンジャスーツ、パーソナルメンポ、ブラッドカタナ
◆ウイルス入りフロッピー
◇シンピテキ加護
○言いくるめ