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Soleil et Lune-another story『日常編-SAKURA Festival-①』
カーテンの隙間から射す光に目を細める
朝か・・
大きく背伸びをしてベッドを出た兎は着替えを済ませ執務室に向かった
兎は手帳を開きびっしりと書き込まれた手帳を確認する
兎 (LEOさんの今日の予定は・・・)
ダダダダダ!!!!!!
ウサ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!
騒がしい足音と自分を呼ぶ声にびっくりして
扉の方へ目を向けると
息を切らしてLEOが駆け込んできた
兎『おはようございます。LEOさん。朝から何事ですか?!』
LEOは息を整えて兎にあるチラシを見せた
兎『SAKURA Festival?』
LEO『そうだ!!!今年数十年振りにサクラが満開になったから祭りを開催するんだよ!』
兎『そうなんですか・・』
兎は興味無さげにあいまいな返事を返す
LEO『なんだよ~!うさ~・・祭りだぞ?もっと喜べよ!!』
兎『僕は騒がしいのはあまり過ぎじゃないので・・・』
LEO『なんだよ・・・』
LEOは残念そうに項垂れる
LEOのそんな姿を見て 兎は困った顔で肩をすくめた
兎『それよりLEOさん!今日はSoleil et LuneのギルマスRIRYさんとの会合ですよ』
『早く準備してきてください!』
LEOは頷いて渋々自分の部屋に戻っていった
兎『・・・・・』
(SAKURA festivalか~)
兎は改めてチラシを眺めながら有る事に気づく
(ウサと出会った日 )
小さくチラシの端に書かれた文字に
自分の為だったと気づいて胸が温かくなるのを感じた
兎(LEOさんはホント・・いつも僕の事ばかり・・。)
『祭り・・行こっていったら喜んでくれるかな・・・』
そう呟いてチラシをそっと手帳にしまった