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切り抜き動画の作り方の覚書
はじめに
1リスナーとしてたまに切り抜き動画を作ったりしています。
期間が空くとどう作ってたかを思い出すための手間がかかるので手順的なのを残しておきます。
以下作ったものという名のYouTubeリンクです。
作成用ツールとしてAviUtlを使用していますので、他のツールを使いたい!という人はそういったものを探すか参考程度にしてもらえばと思います。(あまりツールによらない気もします。)
主に以下のコンテンツに関して作っているので、その前提で記載します。
一番下にあるファンメイドコンテンツポリシーは確認しておきましょう。
0.ツールなどの準備
このパートは初回だけでOKです。
AviUtl
こちらで紹介されているサイトからざっくり導入します。本体以外だと、拡張編集、x264guiExを使います。最適そうなパラメータは同サイトに載ってます。その他プラグインは任意でどうぞ。
拡張編集中に未保存でも確認ダイアログは出ないのでこまめに保存しよう。たまに突然死もします。
以下のプラグインはチャット用背景で使うので入れてください。
フォント
けいふぉんと、コーポレート・ロゴ(ミディアムのほう)、玉ねぎ楷書激、851チカラヅヨク(Aのほう)、851チカラヨワクをインストールします。
基本けいふぉんと、チャット内容の転記や注意書きはコーポレート・ロゴを使ってます。強めなセリフのときに使う玉ねぎ楷書激とチカラヅヨクは気分次第ですが、けいふぉんとと比べると同サイズ指定の割に小さくなるので気持ち大きくします。
効果音
効果音ラボの演出・アニメから必要なものを都度。
コーデック
基本的には使わないと思いますが、中間ファイルとして動画出力したいときに。以下ブログに載っているUtVideoCodecになります。可逆圧縮できるものならどれでもいいですが、おそらくエンコード前の元動画より容量がでかくなります。知らない要因でエンコード失敗することがあるので、そういうときは無圧縮で…。
1.やりたいことを決める
どういう動画にするかという大本です。動画上の展開ともいいます。直感でもいいですが、ふんわりしていると動画の方向性もわからなくなります。なりました。
アーカイブにタイムスタンプコメントをしてくれてるえらい人に感謝しつつ、どうしようかと考えたりするのも良さそうです。全部取り入れようとすると心が死ぬ。
2.元動画を用意する
スマホやPCで直接録画したり、もろもろ。あまり詳しく書かないほうがいいと思うのでググってください。
動画は1280x720の60fpsにしてます。1920x1080だと容量を食うので…。フレームレートは元配信準拠だったり、やってみて十分だと思ったら30fpsでもいいかもしれません。
3.動画の分割位置の目星をつける
おそらく配信というと数時間あると思いますので、編集しやすいようにざっくり切る位置を決めておきます。
AviUtlを起動して、拡張編集のタイムラインに元動画を投げ込みます。
1で決めたやりたいことに沿って、印をつけます。空のテキストボックスを置きがち。きっちりした位置調整は次でやるので数秒くらいずれても構いません。
4.いい感じに分割する
つけた目星に沿って切って、不要な部分を消していきます。方針としては以下の感じ。聞き心地は大事なので何度も再生して確認します。
文章として聞こえるようにする。
言い間違えも間違ったところを詰めれば無かったことにできますが、お好みで調整してください。どうしても無理そうなら字幕で補完しよう。AviUtlの音声波形がまっ平らなところ(無音箇所)で切る。
まっ平らなところがない部分もあるのであくまで目安。注意しなかった場合、切ったものを連続再生させたときにノイズが発生することもあります。切る前後に余裕をもたせる。
ギリギリすぎても再生時に詰まってしまうのでそれなりに空けます。再生時にテンポが良いと良さそう。
切って繋げたあとは最終フレームの位置を右端にし直します。忘れてエンコードするとすごく長い動画になります。
Twitterで非プレミアムアカウントの場合は2分20秒までなので、収まりそうになかったら不要そうなフレームを詰めます。もしくは倍速にして収めたり、途中までにしてYouYubeに誘導したり…。
倍速にする場合は全部作ってから可逆圧縮で出力して、最後に倍速にするとタイムラインがずれずに楽。
動画時間は短いほうが完走率は高い感覚。
5.字幕を付ける
切り抜きの醍醐味1。
話している内容を文章に起こしつつ、補足を入れたり、言い間違えをスルーしたりします。ここと次の工程はセンス次第なのでこれで本当にいいのかと自問自答します。
画面下部中央にそれなりの大きさで配置。記述時点だと110くらいが良さそう。
縁取りは太さが変えられるのでフィルタ側で2重に設定して好みの太さにします。メイン文字色が明るめなら内から順に暗め・明るめ、暗めならその逆。縁の色は見やすさに影響するのでよく確認します。
公式で上げてくれている切り抜き動画の色合いが好きなので、そちらを参考にして縁取りの前にグラデーションフィルタを入れてます。フィルタ設定以前のものに効果がつくので、縁取りは後ろにします。
シャドー→リサイズにしてますが、シャドーにリサイズが乗らないので使うときは逆にしましょう。次作るものはそうします。
タイムラインは実際の発言より気持ち前にして同時表示してるようにしてます。
![](https://assets.st-note.com/img/1729663194-UjCrXbYMKOc6taAv4SuI2syE.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1729663221-JCB2sM5dULPY1HbcpvWA8Gwf.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1729663264-fHTXBAu6KF4hrwtp5jmPYxSD.png)
このタイミングでチャット類の転記があればしてます。アイコンはリスナーをマスコット化したものがあるのでそちらを使ってます。角丸四角形plusはここの背景として使います。
![](https://assets.st-note.com/img/1729663576-0iDkbN6TpcWyqe2RP8oEvwXa.png)
6.エフェクトや効果音などを入れる
切り抜きの醍醐味2。と言っても必要なければ入れないでもいいです。
「数分後…」みたいなところにシーンチェンジ+効果音入れたり、残念そうなところにチーンと入れてみたり。
マスク使ってズームしたりなどは導入箇所の見極めが難しくてあんまりできてないです。手順も毎回迷う。
元動画の音量に併せて効果音の音量調整もします。また効果音が長すぎる場合もあるので短くしたりします。縮めただけだとぶつ切りになるので適度にフェードアウトさせます。
![](https://assets.st-note.com/img/1729665065-gYqxBzGQfN6sM5CiT9eWybct.png)
7.YouTube/Twitter向けにエンコードする
ファイル-プラグイン出力のところに「拡張x264出力(GUI)Ex」というのがありますので、選択します。
出てきたダイアログ下のビデオ圧縮ボタンを押すと設定画面が出てくるので、プリセットからアップロードしたい環境に合わせて選択します。
音声のエンコーダはご自由に、AACになるのでビットレートもそこまで高くなくてよさそうです。基本的に元動画準拠で、128~192くらいでいいんじゃないでしょうか。
エンコード時間は自環境だと動画の時間と同じくらいかかってます。
![](https://assets.st-note.com/img/1729667408-njwEU8VRezFm4YBcofTxD61G.png?width=1200)
可逆圧縮したい場合は、ファイル-AVI出力を選択、同じようにビデオ圧縮ボタンを押して、コーデック部分をインストールした可逆圧縮対応のものにします。UtVideoCodecの場合はいろいろと選択肢がありますがお好きなのでどうぞ。どうせすぐデコードします。
8.サムネイルを作る
編集中の動画を使ったりしつつ、よくあるサムネを作ります。このあたりもまたセンスの話になるのでYouTubeで気になったサムネを参考にします。ありがちな目に優しくないサムネはあまり好みでないのでそうならないようにはしてます。
9.アップロードしよう
YouTubeなりTwitterなりで作成した動画を放り込み、諸々入力して投稿します。ファンメイドコンテンツポリシーがあれば、そちらに従って入力します。
作ったサムネはこのときに設定します。Twitterでそのままアップロードしただけだとサムネ設定できませんが手段はあったりします。「Twitter Media Studio」あたりでググりましょう。
さいごに
以上が切り抜き動画作成時にやっていることです。
画像も適度に載せたいのですが、書いてるタイミングで何も触ってないので、気が向いたら増やします。
手順3(目星付け)が1パス目、手順4(分割)が2パス目、手順5(字幕付け)が3パス目の最低3パス構成ですが、やってるうちにやりたいことを思いついたり、長すぎるから短くしたりというのが発生しがちで、手順5,6の無限ループに入りどんどん増えていきます。減らしたい。
増えてくると「この作業いつ終わるんだ…」とつらくなりますが、やれば進むのでがんばりましょう。参考として下記のアニメ1本分くらいの切り抜き動画は半月くらいかかりました。(自分のところでなく、人のチャンネルに上げてもらいました。)
ちなみに手順1で書いたタイムスタンプ全部入りを目指したのがこちらです。構成上全部は入れてませんが。