戦前に伝説だった人。『頭山満 アジア主義の実像』嵯峨隆
頭山満(1855-1944)は、明治から大正、昭和にかけて活動したアジア主義者。もう、ほとんど忘れられているといっていいような気がしますが、ブレイディみかこさんの同郷とか、伊藤野枝の小説『風よあらしよ』の紹介でも出てきたので、どんな人か読んでみました。
天皇主義者で、アジアと連帯して、欧米に対抗しようという思想の持ち主だった頭山。彼は、亡命してきたインド人のボースや中国人の孫文、朝鮮人の金玉均なども支援しました。でも、政治家でもなければ、軍人でもありません。
頭山は、福岡