ダサいけど無視できない。『戦狼中国の対日工作』安田峰俊
今から50年ほど前、当時国交のなかった中国と交渉するために訪中した田中角栄は、ホテルの部屋が極端に暑がりな彼の好みぴったりの温度に調整され、彼の好きな日本の老舗のアンパンがウェルカムスイーツで置かれていたのを見て、中国側の事前情報の収集っぷりと交渉への並々ならぬ準備に、「これは大変な国に来てしまった」(≒交渉は相当手強いぞ)と言ったとか。1972年、日中国交正常化にまつわる有名なエピソードの1つです。
そういう「したたかな中国」(≒お金がないので「おもてなし」しかできなかっ