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夕遊の本棚

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ひと仕事終わって、おいしい珈琲や紅茶を片手に読みたい本。仕事で読む本。とにかく、たくさん読みたい、楽しみたい私の本棚をご紹介します。
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2022年2月の記事一覧

静かで繊細であたたかな物語。『線は、僕を描く』砥上裕將

『線は、僕を描く』っていうタイトルが素晴らしすぎました。こんなステキなタイトルをつける作…

夕遊
2年前
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海を超えた一億四千万冊の本『戦地の図書館』モリー・グプティル・マニング

戦争は、攻める側と攻められる側がある。「戦地の図書館」というと、攻められている側が、苦労…

夕遊
2年前
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分断と連帯の二〇世紀『スポーツからみる東アジア史』高嶋航

オリンピックにゆれた、この3年あまり。タイムリーかと思って読んでみましたが、思った以上に…

夕遊
2年前
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戦前に伝説だった人。『頭山満 アジア主義の実像』嵯峨隆

頭山満(1855-1944)は、明治から大正、昭和にかけて活動したアジア主義者。もう、ほとんど忘…

夕遊
2年前
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おいしいと楽しいがつまってる。『リンゴの文化誌』マーシャ・ライス

マーシャ・ライスは、ニューヨークの歴史と建築に関する本を書いているライターさん。ガーデナ…

夕遊
2年前
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幕末の高杉晋作から大江健三郎まで。『中国見聞一五〇年』藤井省三

戦前・戦後の大物政治家や女優、作家、そして、まだ現役で活躍中の人々まで、19人の中国経験…

夕遊
2年前
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歴史研究からせまる英雄の実像。『諸葛孔明』立間祥介

『三国志』にはちゃんとした歴史書と、娯楽の『三国志演義』の二種類があって、日本で知られているのは小説の『三国志(演義)』のほう。中でも、一番人気で、有名なのが諸葛亮。字(あざな)は孔明。呼ぶときは諸葛孔明か、諸葛亮。諸葛亮孔明と全部くっつけてしまうと、素人っぽさ全開になるので注意が必要。 諸葛亮は、『三国志演義』では奇計百出の無敵の軍師。孔明といえば、現代ドラマでも頭のいい人の代名詞。でも、実際はどうなんだろうということで、歴史書『三国志』の正史と注釈を中心に立間先生がこの

役に立たない語学のはなし。『その他の外国語』黒田龍之助

大好きな黒田先生のエッセイ。仕事で疲れた頭をリハビリするために読みました。コーヒーを飲み…

夕遊
2年前
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少女小説が売れた時代。『コバルト風雲録』久美沙織

久美沙織さんといえば、私の中では『丘の家のミッキー』。めるへんめーかーさんのイラストが印…

夕遊
2年前
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『ブータン仏教から見た日本仏教』今枝由郎

ブータンに興味をもったのは、『アザー・ファイナル』という映画がとてもおもしろかったからで…

夕遊
2年前
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アルフォンス・ミュシャの復刻挿画本『白い象の伝説』ジュディット・ゴーティエ

少し前、堺市のアルフォンス・ミュシャ館に行ったとき、この『白い象の物語』の展示があって、…

夕遊
2年前
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