「オーガニック」という言葉が使えない
「これはオーガニックのパンです〜」
そう言われると、怪訝な顔をしてしまう自分がいた。
大学生くらいからだろうか、ある言葉の意味を理解しないまま、その言葉を使うのをためらうようになったのは。自分の中で意味が曖昧な言葉を書いたり、話したりするのを避けるようになった。だから、話してる最中に最適な言葉を探して、言葉に詰まることがある。意味を理解するまでは、その言葉は僕の中で禁止ワードになる。
言葉に対する意識は自分以外にもおよぶ。
誰かが、僕がまだ理解できてない言葉を使うと「それ本当に使い方あってる?」と心の中で思ってしまう(絶対に他人に口出ししないようにしてる)。
他にはこんなのも。
・関西人のつかう変なイントネーションの標準語
これを聞いているときは、違和感をずっと感じ続けてしまう。僕自身も関東に滞在してると変なイントネーションの標準語を話してしまうけど。
・誰かの発言や教科書の文字を品詞分解
高校生の時は見聞きするものほぼすべてを品詞分解してた。「これは格助詞、これは終助詞」みたいな感じで。
・英語の文法
大学生になったら、英語にまで発展した。actionという単語を見たら「これはactと-tionという接尾辞がくっついてできた単語だな。意味は『行動』で発音は[ˈækʃən]」という風に文法的解釈をすぐにしてしまっていた。
こんな感じで言葉に対して敏感な性分ゆえ「オーガニック」という言葉を初めて聞いたとき(たぶん中学か高校)から、この言葉が使えなくなった。定義が曖昧だったのだ。organicという英単語としての意味はわかる。けど、カタカナで書かれると、どう訳していいのかわからなくなった。
さすがに不便になってきたので、さっき辞書で「オーガニック」をひいてみた。
オーガニックとは、有機農産物およびその加工食品のこと。「有機」は生物体構成物質を意味するため、化学物質である農薬、化学肥料を使用する現代農業に対してそれらを排除し環境に配慮するということから、「オーガニック(有機)」という語を使用するようになった。
(コトバンクより引用)
「無機物じゃないよ〜」って言いたいから、オーガニックという言葉を使うようになったってことか。
こんな風にたまに言葉の解像度をあげています。
同じことしてるって人は、教えてほしいな。
きっと気が合うと思う。
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