キャリコン更新講習(実技)を受けました
今回、キャリコン更新講習(実技)を受講し、修了証が届きました。
今回の講習は、
「ロールプレイ演習「実践的なキャリアコンサルティングのプロセスを学ぶ」
と題したもので、
背景として、キャリアコンサルタントの資格を2023年に取得しましたが
それ以降は、キャリコンのコミュニティに入って、情報共有や近況報告、ときおりセミナーを受けることはあっても、キャリコンとしての業務に従事しておらず、仕事でも活用する機会もないまま、時が過ぎています。
ただ、キャリアコンサルタントという資格は、5年ごとに更新を受けないと、効力を失ってしまうのです。
そういったことで、はやいうちに更新講習を受けておこうと思い、今年の1月から、学科と実技を少しずつ受講しています。
キャリアコンサルタントのプロセスとして、
関係構築・維持 → 問題把握 → 目標設定 → 方策の実行
という流れですが、今回の講習は実践的なプロセスを学ぶということで、目標設定まで進める内容でした。
流れとしては、午前にひとつめの事例を取り組み、午後にふたつめの事例を取り組み、
講師が最後までCL役をおこない、受講生がリレー形式で、20分ごとに
キャリコン役、オブザーバー役、ファシリテーター役、影のキャリコン役、影のクライエント役
の役割をしました。
誰が最初にCC役をやるか決め、いよいよ実践ですが、
◯ひとつめの事例は
研修支援業務の41歳女性管理職
育休明けの部下の振る舞いに困りどう対応したらよいか悩んでいる事例
(女性活躍推進をテーマにした事例)
◯ふたつめの事例は、
中小の外資系医療機器メーカー勤務の女性31歳
給与が低いためキャリアアップとして大学院進学か転職か悩んでいる事例
(リスキリングをテーマにした事例)
どれも自分には馴染みがないので、自分にキャリコン役が回ってきたら、どうしよう・・・とそればかり頭にありました。(これは自分に軸が向いていてCL役に向いていない思考だからダメですね)
でも、講師が、「無理に目標設定を目指そうとはせず、丁寧なコミュニケーションを心がけることが大事ですよ」との一言で、気負いせずに取り組むことが出来ました。
さて、
午前のひとつめの事例が始まり、
初回面談で、最初の受講生が20分のキャリコンを行い、終了後に各自フィードバックを行い、次の展開をどうするか検討し、2回目の面談で、次の受講生がキャリコン役を行い、3回目の面談で終了、という流れで進みました。
話を進めていくと、
やる気はある女性部下だけど、産休明けで子供のことで業務を中断して退社することが頻繁にあり、最初は目をつぶっていた同僚やCLも、だんだん自分達にしわ寄せが来て、お客様にも迷惑をかけてしまう状況。
本人に注意をすると、やることはやっているし逆にフォローするのが当然と言わんばかりの態度で出るので、CLもだんだん苛立ちが募ってしまうけど、言い方一つでハラスメントに抵触するおそれもあり強くも言えない。CL直属の上司は、その部下をかわいがっているので当てにならない。
こんな状況下で自分自身のモチベーションも低下してしまった。
といった流れで進み、受講生同士も、CLの板挟みの状況に困惑し、次のセッションでも新たな問題が出てきたので、八方塞がりの状況でCCから別の提案をして終了しました。
午後からのふたつめの事例が始まり、
初回面談で、最初の受講生が20分のキャリコンを行い、終了後に各自フィードバックを行い、次の展開をどうするか検討し、2回目の面談で、次の受講生がキャリコン役を行い、3回目の面談で終了、という流れで進みました。
話を進めていくと、
今の職場では仕事自体は好きだけど、現状に満足が出来ていないCLが、もっと高度な知識を習得して、いつか大きな開発を手掛けるという気持ちがあり大学院進学をしてみようと考えたけど、以前の職場の方から、大手の医療機器メーカーへの誘いもあり悩んでいて、夫は応援してくれており金銭面でも当面は問題ないけど、大学院一本で行くか、今の職場、もしくは大手の職場と学業の両立が可能なのか、出産などを考えた際に、今までのように動くことが出来ないから、早いうちにことを進めたい。
といった流れで進みました。
ひとつめの事例よりは重くはなかったですが、
ある程度大学院進学に心が傾いている中で、決めきれていないところを深堀りすることができませんでした。
最終的に今の職場では残業や出張があるので、まだ大手に転職すれば両立が可能かもしれない、様々な制度が活用できればできるかもしれないといった提案で終了しました。
こういった流れで進みましたが、
受講生のみんなは、ポイントを抑えて、良い点と改善点を根拠を織り交ぜて語っているので、抽象的なことしか言えていない自分のほうが気おくれしてしまいました。
とはいえ、これは更新講習なので、どんな言い方であってもそうそう不合格にはならないし、良い点と改善点をすべて言う必要はなく、印象に残った点だけ言えばいいんだと、改めて思いました。
事例はどれも、女性活躍やリスキリングといったテーマは昨今話題にはなっていて、助成金等はある程度整ってはいるけど、中小企業ではまだ浸透していないし、
根深いところではまだ不十分ではないかなというのが今回の事例から感じ取れました。(ひょっとしたら実際にはもっと浸透しているかもしれません。あくまで主観です)
今回の講習を通して、自分に馴染みがない事例でありましたが、逆に業界のことやCLの考え、制度などを知ることが出来たのは良かったと思います。
そして、キャリコンを実務には活かせていないけど、少しでも自己研鑽が出来るように努めていきたいと思いました。
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