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機械と人間の狭間で ―サイボーグ、AI、アンドロイド―

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『攻殻機動隊』を中心に、欧米、日本のSF小説、漫画を題材にして、機械の人間の狭間を考えます。全8回。(完結) ※文中のAmazonへのリンクはアフィリエイトではありません。
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2020年5月の記事一覧

Extra.パワードスーツとともに(3)身体拡張としてのパワードスーツの歴史とその問題点

パワーアシスト技術パワードスーツは、身体装着型ロボット技術「ウェアラブルロボット技術」の一種であり、特にパワーアシストを主目的とするものを指す。実際に、ナビゲーション・ロボットや、非言語型情報支援デバイスなど、感覚面や情報面をアシストする研究も進められている。 パワーアシスト技術の構成方法は、前田(2004)によると、 ・能動義手 ・能動装具 ・閉構造外骨格型 ・開構造外骨格型 ・遠隔臨場制御型 の5つに分類されている。 能動義手 身体の欠損部位を機械によって代替する。そ

Extra.パワードスーツとともに(2)日本SFの場合

日本SFにおけるパワードスーツ日本のSFにおけるパワードスーツを考える場合、アニメ・マンガ・特撮によるところが大きい。日本のTVアニメの最初期の三作『鉄腕アトム』『エイトマン』『鉄人28号』はいずれもロボットSFであった(「エイトマン」は人間の記憶を持っていて、作中ではサイボーグと呼称されている)。1972年の『マジンガーZ』で搭乗型のロボットが登場、これが決定打となり、日本の巨大ロボットアニメの潮流が形作られた。その一方で、石森章太郎(後、石ノ森章太郎)による『サイボーグ0

Extra.パワードスーツとともに(1)誕生と発展

パワードスーツのイメージ「4.わたしは機械?(2)」で触れたウイリアム・ギブスンの「冬のマーケット」やジョン・ヴァーリイの短編集『ブルー・シャンペン』では、障碍を克服するための器具としての「外骨格」のパワードスーツが描かれていた。ギブスンは『モナリザ・オーバードライブ』でも同様の「外骨格」を登場させているが、こちらでは健常者が重量物を動かす際の補助器具として使われている。 一般にSFにおけるパワードスーツと言うと、戦闘的なイメージであるが、障害者や健常者の補助器具としての「