海外就職で言語の問題を解決するマインドセット。
海外でブラック企業を避けたくば、同僚に日本人がいるかいないか、を確認せよ、そこだけ確認してれば大丈夫。前回はこんなことを書きました。
だけど、こういう事を書くと、外国人しかおらん職場で働くことを勧めてるだけなので「英語できねーねんだよ」「今から英語勉強なんてやってられるか」と思う人が一定数でてくるんですよね。
分かります! 言語ばかりは、どうしようもない。
ぶっちゃけ言語は特訓するしかない。けど、外国人と働くための外国語を身に着けることは、そんなに大変じゃない。
とはいえ、ある種のマインドセットは必要なので、そのマインドセットの話をします。
そのマインドセットとは「言語は未完成な意思疎通のコミュニケーションである」との認識。私たちが日々使ってる日本語という言語は、完成され過ぎてるんですよ。
日本で暮らしてて、文法的に誤った文章見たり聞いたりする機会は少ない。この文章も、分包的に間違った単語や陽報が使われていれば、小卒の人でも中卒の人でも直ぐに気づくはずだ。
話し言葉なら尚更、よほど変な方言を使わない限り、日本人であれば日本語をほぼ100%理解できる。
だけど、こんな風に日本語ほど完璧に使われてる言語は、珍しいんじゃないかなと思うんですよね。
逆に言えば、世界で使われてる中国語や英語は、超適当に使われている。たとえば中国語なら、同じ中国内でも南と北で、意思疎通が不可能なくらい訛りが違う。中国語を練習している自分も、南方言は大体わかるけど、北方言の訛り(巻き舌)が超苦手だ。
英語に至っては、日々、生活・仕事で英語を使う人のなかで、非ネイティブスピーカーは7割と言われている。英語を使って仕事を始めたら分かるけど、グローバル企業では、結構みんな適当に英語を使ってる。
もともと「言語=不便なもの・未完成なもの」の認識に慣れてそうな中国人なら、そういう未完成グローバル英語に慣れてそう。けど、少しの文法ミスも気になる日本人は、その対極にいるわけ。ネット上で「文法ポリス」なるものが流行るのも、局所完璧主義な日本人の特徴かもね。
つまり、何が言いたいのか言うと「海外の仕事で使う英語なんて適当なんだから、そこまで身構える必要はないよ」ということ。
普通に高等教育受けた日本人なら、オンライン英会話で練習してれば、誰でもシンガポール・香港などでの外資企業に就職できるレベルに簡単に持っていけると思う。ただし「文法間違っちゃダメ」「文法間違いは恥ずかしい」などと完璧主義になってはいけない、ということ。