「は」「が」の違いは超簡単な一言で説明できる。
日本語の「は」と「が」の違いについて、考えた事がありますか?
ボランティアで日本語を教えてた事があるんですが、この質問、よく中級者から受けるんです。
質問されるたび「いや、無意識に使ってるから知らんがな」と思いながらググってたんですよね。だけど複雑な説明ばかりで、パッと中級者にでも理解できる説明が、ネット上になかったんですよ。2017年頃末ごろ迄の話です。
それもそのはず、このテーマは、日本語教育界隈では、論文にできる程のテーマらしく「そうか!難しいんだ」と諦めてたんです。
しかし何と、ある時「は」「が」の違いについて、いとも簡単な説明を、日本語上級者のシンガポール人友人が教えてくれたんです。
しかも、その考え方は、その友人取り巻く日本語上級者界隈では、わりと有名だとも(日本人誰も知らんねんけど)。
もちろん突き詰めて考えれば、穴も出てくる考えなんですが、彼らが共有している「は」「が」の違いとは…。
”「は」は「は」の直後が主題で「が」は「が」の直前が主題である。”
つまり、こういうこと。
「は」と「が」の違いは「は」と「が」の前後どちらが強調されるかということ。たとえば…
○ は ● だ。
● が ○ だ。
という文の場合、常に文が強調したいこと、言いたいことは●の方。たとえば「何か質問ありますか?」に対する答えとして、重きが置かれるのは「ある」か「ない」かという事ですよね。だから「質問(が)ないですか?」よりも「質問(は)ないですか?」がネイティブにとって自然に聞こえます。
この違いを教えてもらった瞬間は、目から鱗やったんです。そこで当時、この考え方をブログ記事にしたところ、結構シェアされたんですよ。
今となっては”「は」は直後を強調、「が」は直前を強調”という考え方は、日本語教師のブログでも散見されます。だけど、この”超簡単な「は」「が」の違いの考え方”を教えてくれたのは、シンガポール人だったんですよ。