『ミノタウロスの皿』 -食べることは残虐ですか?-
人間(ウスと呼ばれている)を食べる牛たち(ズン類と呼ばれている)に、食人をやめるよう説得するも失敗した主人公が嘆く台詞
金曜日の仕事帰りに前から欲しかった『藤子・F・不二雄 SF短編コンプリートワークス1(小学館)』を買った
F先生の絵もストーリーもテーマも最高で良い週末を過ごせたよ
巻頭に収録されている『ミノタウロスの皿』
ある宇宙船員の男が惑星に漂着する
その惑星では牛(ズン類)が人(ウス)を食用にしていた……
主人公は食人行為を「残ぎゃくだ」と言うが、牛(ズン類)はこう返す
人(ウス)にとって食べられることは『意に反していない』ため残虐ではない、という理屈
(人(ウス)は、食べられることを『栄誉』だと言う)
男は食人を止めようと奔走するが……
他の生き物を殺して食べるってことはやっぱ残虐で
生きるために残虐なことしないといけないと思うんです
ぼくは『生き物がかわいそう』っていうヴィーガンでもないし
『生き物に感謝して食べる』っていう、食べられる生き物が絶対納得しなさそうな言い訳いいながら食べる人にも共感できないんですが
『残虐なことして』生きてるってのが今のところ一番腑に落ちる
今日は唐揚げ弁当食べました
美味しかったです