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なぜ私たちは「外注」という言葉を使わないのか。フリーランスとの「パートナーシップ」を目指すXINOBIXの組織ビジョン

フリーランスで活動する方はめざましいほど増えていますが、クライアントとの関係性で「内と外」の壁を感じている方は多いのではないでしょうか。XINOBIX株式会社には60名近いフリーランスの方々が所属していますが、中には正社員並みに活躍されている方もいらっしゃいます。今回は、弊社代表取締役の長屋にフリーランスの方を巻き込んだ組織づくりについて詳しく話を聞きました。


契約形態、時間、場所にとらわれない働き方の追求

ーーXINOBIXでは社員だけでなくフリーランスの方々とも共働されていると思いますが、フリーランスの方々とのコミュニケーションで特に工夫されていることはありますか?

「働き方が柔軟性なこと」は弊社の特徴の一つです。従来の時間と場所が固定された働き方の枠組みがあると、働くことが難しい方もいるためです。

地方に住んでいたり、子育てや親の介護などさまざまな事情があったりしながらも、「キャリアを諦めたくない」という方を応援したいと思っています。
そういった方々が就業形態にとらわれず、弊社に関わることでプラスになる、キャリアが築けるような環境を整えたいと考えています。

実際に、地方に在住で子どもがまだ小さいながらも、フリーランスのライターからスタートして、コンサルタントとして目覚ましい活躍を遂げているメンバーがいたり、フリーランスでもポテンシャルを発揮されている方が、弊社には数多くいます。

一般的には、フリーランスの方は、どうしても内部と外部の区別があり、業務の一部だけをマニュアル通りにこなすような関係性が多かったりします。

そのような固定化された関係性だけでなく、一人一人の思いを叶えるような機会をできるだけ作りたいという思いが常にあります。


「内と外」を明確にわけない組織形態

ーーリモートワーク環境下でのコミュニケーションについて、何か特別な取り組みはありますか?

まず一つは、社員と業務委託の方で、内と外という区別をあまり厳密には分けないようにしています。これは現状、社員が少ないということも理由にあります。

意識していることとして、職種にもよりますが、単なる作業ではなく、ミッションベースで業務をお願いするようにしています。「この作業をいつまでにやってください」ではなく、「こういうことが今困っているので、一緒にやっていきましょう」というアプローチです。

本人の意思があれば、フリーランスという立場であっても、いろいろな業務をお任せしたいと思っています。仕事はたくさんあるので、フリーランスのメンバーには、積極的にやりたいと思った仕事に手を上げてほしいですね。

2つ目として、これは行動指針にもあるのですが、リスペクトの精神や思いやりです。これがコミュニケーションの基本になっています。

我々は100%リモートワークで仕事をしています。リモートワークでは、相手の顔が見えなかったり、状況がわかりにくかったりします。誰かが不機嫌だったり、高圧的なコミュニケーションをしたりすると、相談もできず、気軽に話しかけることもできなくなります。

そうなると、報告が遅れたり、悪いニュースが隠蔽されたりすることにつながりかねません。リモートではこういったことが起きやすいと思っています。

ネガティブなことを防ぐだけでなく、オンラインでありながらもやりがいを持って、日々モチベーション高く働いていただける環境を作ることが大切です。そのために、思いやりを持ったコミュニケーションを非常に大事にしています。


「外注先」ではなく、ミッションを実現する「パートナー」である

ーーフリーランスの方との関係性について、どのようにお考えですか?また、フリーランスの方と社員の方との区別についても教えてください。

ライターさんやクリエイターさんは、発注者から厳しく扱われることがよくあります。まるで、相手を機械のように扱う会社も、何度か目にしたこともあります。

弊社は、どんな立場の方であっても「外注」や「下請け」という見方は決してせず、同じ目的を達成するパートナーとしての関係性を築くことを心がけています。厳密に言うと、社員は雇用関係にあり、それに伴うリスクも弊社が負っています。そのため、社員により多くの時間を使うことにはなります。
しかし、業務委託だからという明確な垣根を設けないようにしています。重要なのは、本人のやりたいことを尊重することです。

フリーランスの方との面談では、必ずやりたいことを毎回聞いています。なぜフリーランスになったのか、今後どんなキャリアを歩んでいきたいのか、現状の不安は何かなどを確認します。

人によっては、より上流のポジションに行きたい方もいれば、現状の生活を維持したい方もいます。その人の希望に合った、歩んでいきたい人生に合ったコミュニケーションや仕事の依頼方法、機会の提供を心がけています。


フリーランスの集合知を、組織に生かす仕組み

ーーフリーランスの方々の週次ミーティングの参加や情報共有について、何か工夫されていることはありますか?

基本的な仕組みとして、フリーランスのディレクター以上の方であれば、毎週の週次ミーティングに参加していただいています。これはディレクターとしての仕事のポジションの前提となっています。

週次ミーティングでは、ディレクターさんが自分の担当している案件の進捗、困っていること、チームのリソースに関する情報、課題感などを共有します。これにより、プロジェクトがうまく前に進むような問題解決につながっています。

フリーランスの方は孤独になりやすいですが、チームメンバーそれぞれで情報共有をしながら、困ったことがあればお互い助け合うという空気感が徐々にできつつあります。

ノウハウの情報共有や、最近の課題、検索アルゴリズムの変更など、様々な話題も共有されています。

ーークライアントとの定時ミーティングにフリーランスの方が参加する機会はありますか?ある場合、どのようなメリットがありましたでしょうか?

クライアントの定時ミーティングに関しては、人によります。

高度なディレクション力を持ち、クライアントワークの最前線に立ちたいという方には、積極的にクライアントとのMTGにも参加いただいています。

会社にとってのメリットとしては、まず人員が少ない中で、クライアントのフロント対応ができる人材が貴重になるため、そういった役割をフリーランスの方に担っていただけることは非常にありがたいです。
さらに、実際にクライアントのフロント対応に入っていただくことで、メンバーがプロジェクトの成果に対してのよりコミットしてくださるようになります。

与えられた作業だけをこなす環境にいるか、あるいはクライアントさんから直接生の声を聞いて仕事をするかで、大きな違いが生まれます。

結果的に、クライアントさんにとっても成果が出るし、フリーランスの方自身にとっても良い機会になると思います。


採用基準はリテラシーと価値観フィット

ーーフリーランスの方々に対しても採用時のテストや評価基準は設けていらっしゃいますでしょうか。また、正社員の採用プロセスとの違いがあれば教えてください。

基準やテストは厳密に設けています。これは採用サイトにも記載していますが、主に構成作成とライティングのテストを実施しています。

ディレクター以上の場合は、適性検査を行うこともあり、この2段階で評価を行っています。

構成案とライティングのテストでは、コミュニケーション能力と正しい日本語が使えるかを見ています。つまり、日本語がちゃんと理解できて読み書きできるか、アウトプットが作れるかといった基礎的な能力を評価しています。

適性検査に関しては、価値観のマッチ度合いや、入社後にご活躍いただけるかといった点を参考として見ています。

正社員の採用プロセスについては、現在見直しを行っているところです。

採用はとても大事だと考えています。一定のリテラシーや基礎能力が非常に重要です。どんなにやる気があっても、日本語力や基本的な書く能力、構成力、ライティング能力などが必要です。

加えて、重要なのが価値観のマッチングです。弊社の行動指針に合致しているか、課題解決思考があるか、与えられたこと以上の本質的な課題を解決しようとする姿勢があるかなどを見ています。

記事を量産するのではなく、一つ一つ丁寧にコンテンツを作り込みたいという価値観の合致性も非常に重要です。

弊社の場合、フリーランスから始めて、最終的に正社員になるケースも多いです。一緒に仕事をしながら、さらにお互いを理解していくプロセスがあります。

ーーフリーランスの方々とどのように長期的な関係性を築いていますか?

前提として、すごくご活躍いただいている方には、さらに活躍いただける機会を用意したいと思っています。

例えば、記事品質が良かったり、それが成果につながった場合、できるだけ弊社の他の案件も含めたご相談をするようにしています。

その方と一緒にお仕事をする機会が途切れないようにすることを心がけています。フリーランスの場合、案件の切れ目が縁の切れ目になりがちですが、そうならないように努めていいます。社内の業務だけでなく、他の案件も含めてなるべく依頼をしながら、密な関係を維持するようにしています。

また、基本的な日常的なコミュニケーションをしっかりと取ることも重要です。フリーランスの方と直接お話をする機会が少なくなりがちですが、なるべく定期的に面談の機会を設けるようにしています。

面談では、今後やっていきたい案件などについてヒアリングする機会を設けています。このように、リアルなコミュニケーションを取ることも大切にしています。

ーーフリーランスの方々と正社員が共働する上で課題に感じていることや今後改善したいと考えている点があれば教えてください。

フリーランスの方々は様々な会社と仕事をされているので、それぞれのやり方や成功体験があると思います。

たとえ能力的に優秀な方であっても、それだけでなく、価値観の近い方を採用していくことが非常に重要だと考えています。

事業ポリシーや行動指針に共感いただける方をしっかりと仲間にしていくことに関しては、特に課題意識を持っています。これは非常に大切なことだと認識しています。

採用情報noteで情報発信していくというプロジェクトに関しても、会社の方針や価値観に共感してくださった方を仲間にしていきたいと思っています。

そのため、当記事のように定期的に情報発信をしていきたいと考えています。

XINOBIXでは、フリーランスの方々と共に創り上げる未来を大切にしています。柔軟な働き方、リスペクトを基盤としたコミュニケーション、そしてお互いに成長できる環境が、ここにはあります。
あなたも、XINOBIXの一員として、私たちと一緒に新しい挑戦に踏み出しませんか?私たちは、皆さんの経験やスキルを最大限に活かし、さらに成長できるフィールドを提供します。今後のキャリアをより豊かにする一歩を、ぜひXINOBIXで踏み出してください。
ご応募をお待ちしております。


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