LGBTQIA+やSOGIってなんだっけ?
こんにちは!YOUTH PRIDE JAPANのたくろうです!
今回は、セクシュアルマイノリティの説明としてよく使われるLGBTQIA+やSOGIなどについて、紹介していこうと思います!
1. LGBTQIA+とは
LGBT、LGBTQIA+といった言葉を目にする機会が、増えたのではないかなと思います。虹色の旗などと一緒に描かれていたり、性や恋愛の対象に同性を選ぶことを表す「同性愛」などについて、紹介されている記事などでも目にする言葉だと思います。
LGBTやLGBTQIA+という言葉は、セクシュアルマイノリティの総称のような意味合いでよく使われます。セクシュアルマイノリティを表す言葉の頭文字で構成されています。
ここでは、LGBTQIA+それぞれの意味についてざっくりと紹介します!
・L=Lesbian(レズビアン)
女性が女性を性や恋愛の対象とするといったような、女性の同性愛者のことを表します。
・G= Gay(ゲイ)
男性が男性を性や恋愛の対象とするといったような、男性の同性愛者のことを表します。
・B= Bisexual(バイセクシュアル)
自身の性別に関係なく、男女どちらも性や恋愛の対象とする人のことを表します。「両性愛者」などともいわれることがあります。
・T=Transgender(トランスジェンダー)
生まれたときに割り当てられた性別とは異なる性を自認する人。
例えば、出生届には男性として記載されても、自身のことを女性と認識している人などのことです。以前は医学的な診断名として「性同一性障害」という言葉がつかわれましたが、WHOの精神疾患分類からも正式に外れ、現在は「性の健康」に分類されるようになりました。そのため「障害」ではなく「性別違和」や「性別不合」などと呼ばれます。
男性から女性へ性を移行する人、した人ということでMtF(Male to Female)、逆の場合をFtM(Female to Male)と呼ぶこともありますが、例えばMTFの方はそもそもが男性ではなく生まれながらに女性である、という認識から現在はトランス女性、逆の場合はトランス男性といった言葉が主流になっています。
また、社会から割り当てられた性に関係なく、男性・女性どちらかに限定しないで生きることを望む「X-gender(エックスジェンダー)」と呼ばれる人たちも、FtX(Female to X)やMtX(Male to X)と表現することがあります。
・Q= Queer / Questioning(クィア / クエスチョニング)
自分自身の性別を何とするかやどんな性を好きになるのかが定まっていなかったり、意図的に定めていない人を表します。
ちなみに、クィアという言葉はもともとセクシュアルマイノリティの人々を差別するために使われていた言葉で、様々な歴史を経てあえて自身をさす言葉として使われるようになりました。この言葉は、セクシュアルマイノリティの差別解放のための運動などの歴史でもたくさん出てくる言葉の一つなので、気になったらぜひ調べてみてください!YPJのインスタグラムにも少し紹介している投稿があるのでそちらもチェックです!!
・I= Intersex(インターセックス)
体の性が、一般的に言われるような男性と女性の中間もしくはそのどちらとも一致しないような人を表します。
インターセックスについては、『IS』という六花チヨさんの漫画でとても分かりやすく紹介されています。ぜひ読んでみてください!ちなみに、ドラマ化もされているようです。
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・A= Asexual(アセクシュアル/エイセクシュアル)
ほかの人に対して性的欲求や恋愛感情を抱かない人のことを表します。無性愛者などと呼ばれることもあるそうです。
・+について
LGBTQIA+の「+」には、ここまで紹介されなかったセクシュアルマイノリティの人たちのすべての総称のような意味があります。
セクシュアルマイノリティには、ここまで紹介してこなかったような人たちを表す言葉が数多く存在しています。例えば、恋愛対象に性別を問わない人を表すパンセクシュアルや、自身の性を男性や女性のどちらでもないとするXジェンダーなど数多く存在しています。ぜひ調べてみてください!
このように、セクシュアルマイノリティの人を説明するためにたくさんの言葉が作られてきました。この言葉たちを少し別の角度から説明しているのが、「SOGI」と言われる概念です。
そこで、続いてはSOGIについて紹介していきます!!
2. SOGIとは
SOGIという言葉、聞きなじみある人も初めて聞いたって人もいるんじゃないかなと思います。読み方は「ソジ」と読みます。最近では「SOGIESC/ソジエスク」と呼ばれたりもしています。
この言葉も、今まで紹介してきたようなセクシュアルマイノリティについて説明するときによく使われる言葉ですが、LGBTなどと大きく違う点があります。
それは、個人の性について複数の概念から考えるという点です。SOGIやSOGIESCは、そんな複数の概念の頭文字などを合わせて作られた言葉です。ここからは、その複数の概念について少し紹介していきます。
・Sexual Orientation(性的指向)
「どのような性別の人を好きになるか」という概念のことです。ここでいう「好き」というのは、「恋愛感情」を表す場合もあれば「性的な接触を求めること」を表す場合など様々です。
具体例として、LGBTQIA+の説明で紹介したレズビアンや、ゲイ、バイセクシュアル、Aセクシュアル以外にも、異性を性愛の対象とするヘテロセクシュアル(Heterosexual)や、性別関係なく性愛の対象とするパンセクシュアル(Pansexual)、性的欲求は抱かないが恋愛感情は抱くノンセクシュアル(Nonsexual)など、本当に様々な種類があります。ぜひ、自分の性的指向にはどんな名前がついているのか調べてみてください!
・Gender Identity(性自認)
「自分自身の性をどのように認識しているか」という概念のことです。身体の構造は関係がありません。
具体例として、「男性」「女性」の他にも「Xジェンダー」や「クエスチョニング」など様々な種類があります。言葉として説明する際には、トランスジェンダーの説明のところで軽く触れたように、[「からだの性」to「自認している性」]として表すことが多いです。からだが男性であり自認している性も男性なら[Male to Male/MtM]、からだが女性で自認している性がXなら[Female to X/FtX]のようになります。
・Gender Expression(性表現)
「見た目や言動などで表す性」のことを表す概念です。
具体例として、身体が男性であり性自認も男性の人が、メンズの服を好んで使用し一人称も「僕」や「俺」等の場合は「性表現が男性」ということになります。また、性自認と身体の性が一致しており、その性別とは異なる服装を好んで使用する人をクロスドレッサーなどと表現したりもします。
ただ近年、「メンズメイク」という言葉や「ボーイッシュ」と呼ばれる服装などが流行していることから、この性表現の概念はもっと多様化していると考えられます。
・Sex Characteristics(性的特徴)
「身体の構造上の性」のことを表す概念です。身体の構造は、性染色体や外性器、内性器、性ホルモンなどのことです。身体的性と呼ばれる概念とかなり近いものだといえます(違いはわかりません)。
この、性的特徴については「男性」と「女性」の二つだけと考えられがちですが、LGBTQIA+の説明で話したように、「インターセックス」と呼ばれる性的特徴もあります。DSDs(性分化疾患)と呼ばれたりもしています。
これらの概念で、SOGIやSOGIESCは構成されています。
以前、Instagramでも投稿しているのでチェックしてみてください!!
このnoteの最初の投稿では、みんなの自己紹介として、少しだけこの視点を含んで自己紹介をしているので、ぜひそちらも読んでみてください!
ちなみに自分は、「性的指向/パンセクシュアル」「性自認/男」「性表現/男」「性的特徴/男」です。
ここからは持論ではありますが、身体の特徴は「男性」「女性」などの枠組みを超えている部分が多くあると思います。例えば、筋肉がつきやすさや、身長の高さ、肩幅の広さ、毛の濃さなどです。この性的特徴という概念は、「性」として捉える訳なので、多様化することが必ずしも良いとは言い切れませんが、案外簡単に説明できる概念ではないのかなと思います。
この概念の個人的にいいなと思うポイントとして、今までは「セクシュアルマイノリティ」か「そうじゃない」かのような分けられていた表現とは異なり、いわゆるストレートなどと言われる人たちも、セクシュアルマイノリティと呼ばれている方たちと同じように、自分の性を紹介できるところがあります。「マイノリティ(少数派)とか関係ないんじゃない?」って、なってきているのかなと思っちゃっています。
3. まとめ
これらのLGBTQIA+やSOGIなど、様々な側面から考えられているのが「セクシュアルマイノリティ」と呼ばれる概念です。細かく名前がつきすぎて、覚えるのはとてもじゃないけど難しそうですよね(笑)。「名前がついているから、差別がなくならない」という考え方もあるし、「名前があるから、知ることができる」という考えもあります。本当に難しすぎる問題だなと日々思います。
また近年では、パラフィリアと呼ばれる「物」や「小児」などを性愛の対象とする人たちをセクシュアルマイノリティの一部と考える人たちもいたりするという話も聞きます。
色々な概念がありすぎると、「もうよくわかんない!」となってしまいそうになりますが、「知る」という行為は何かを理解したり、身近に感じるためにはとても重要なことだと考えています。そういう意味も込めて、この投稿を最後まで読んでいただけたことで、少しでも「ジェンダー」について興味を持ったり、身近に感じていただけると嬉しいです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
〈参考・引用サイト〉
・JobRainbow MAGAZINE https://jobrainbow.jp/magazine/
・法務省-LGBT https://www.moj.go.jp/JINKEN/LGBT/index.html
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