サーフィン2日目
意識高めの宿のオーナー
宿には犬や猫が沢山いる。
朝、宿のオーナーのマダムがリードをつけて4匹の犬を散歩させていた。
バリでは飼い犬も野良犬みたいにリードなしで自由に闊歩しているので実に珍しい。
マダムに全部で何匹いるのか聞いてみると犬は全部で5匹、猫は8匹だという。
犬はモシャモシャコロコロのティピー以外は保護犬、猫8匹も全て保護猫だという。
「できることをしているだけ」とマダムは言うが、中々できることではない。
マダムの意識の高さを感じる。
初日に部屋を変えてとお願いしたときも、すぐにスタッフを一人伴って指示を出しながら自ら私を案内して、2部屋見学させてくれたし、行動力のある人なのだと思う。
サーフレッスン2日目
ムッキーは私のチャレンジのためと言って、沖まで連れだし、1回目の時は自分はボードなしだったが、この日は自分もボードに跨っていた。
沖までボードに腹ばいになりパドルするのが大変。
距離があるしメチャメチャ疲れる。
ムッキーはサーフィンではパドルが最も重要だという。
これは肩に筋肉つくわ…。
そうでないと沖まで漕げない。
そしてサーフィンは波待ちが多い。
ムッキーは波が穏やかなエリアを選んでくれているので、ボードの上で待機が多くなる。
ダイビングならボートに乗ってるときに日焼け止めを塗り直せるけど、波の上では焼けるばかり。
これは取り返しのつかないほど日焼けするに違いない。
良さげな波を見分けてムッキーがGOサインを出してくれる。
波待ちのときに、ムッキーにサーフィンをいつから始めたのか聞いてみると、11歳の時だそう。
当時この辺には今みたいにホテルとかなくて、何にもなかったとき、オーストラリア人男性が11歳のムッキー少年にボードを貸してくれて、練習させてくれたのが最初だそう。
15歳のときには既にサーフガイドの仕事を始めたという。
中々のキャリアの持ち主だ。
「サーフィンはいいよ!海の上にいるとピースフルでしょう?」
確かにそうだ。パドル以外は…
沖は波が少し大きい。
私は今日は何度もバランスを崩したが、ほんの数回は浜までロングライドすることが出来た。
バランスを崩して海に落ちたとき、「ボードの前が沈む」と私がいうと、ムッキーは足の位置が前すぎると教えてくれた。
あと、バランスを崩しそうになったときは低姿勢になるようにとアドバイスしてくれて、やってみるとロングライドできるのだった。
ただロングライドできた時はバドルの距離がそれだけ長くなる。
沖で待つムッキーの所まで必死で漕いで行くしかないのだ(涙)
えーん、疲れるよう😭
近くでサーフィンしていた日本語のできるバリ人が英語とチャンポンで褒めてくれる。
「あんた、うまいなー。いつ始めたの?え?昨日が初めて?俺なんてすぐに抜かれちゃうわー!才能あるわー!」
私がダイビングをしているというと、
「道理で」という。
「何で?」と聞くと「海を恐れてない」という。
確かに何度海に投げ出されても恐怖はないな。
レッスン後の午後。
近くのレストランでビールを飲みながらPCを開いていると、知らないバリ人が日本語で私のサーフィンをすごく褒めてくれた。
「すごいよね、昨日初めてでしょう?
続けたらきっと上手くなるよ!
あ、ごめんね!お邪魔しました!」
この辺りのサーフガイドは皆知り合いだろうし、誰がどの客担当してるとか把握してるので、浜から良く見ているのだろう。
まあ、私がというより、ムッキーの教え方が上手だっただけだが…。