#2 「パートナーへの愛」、ダダ漏れてますか?
突然だが、私は最近、仕事で「偉い人」と交流する機会が多い。
小さい組織で仕事しているので、人手が足りず、自分の担当業務以外に、役員直轄でいろいろな仕事に駆り出されているためだ。
前から薄々感じていたのだけれど、私の周りの偉い人たち、「パートナーを大切にしている人」がとても多い印象。
◆これは惚気か?とも思える、「妻」のお話
例えば、先日役員の海外出張に同行した際のこと。
日本出国前、レンタルWi-Fiの接続方法を説明し終えた私が、ある役員に、「もう出国前にスマホをお使いにならないなら、この設定も変えておいた方がいいんですが…」と伝えると、
「あ、それはダメ。飛び立つ直前に、うちの奥さんに、行ってきますって連絡するから。」
という言葉が、満面の笑みと共に返ってきた。
普段は厳しい役員の、なんとも優しく、そしてどこか誇らしげな表情。
なんだか、「俺の奥さん素敵なんだぜ!(ドヤァ)」という表情にも見える。
それは出張中、訪問国で一緒に食事をした偉い人たちもそうだった。
ことあるごとに、奥様や、奥様とご自身のエピソードが語られ、それでひとしきり盛り上がる。
◆感謝が愛を育てているのかも?
私の周りには、官民問わず、海外への駐在経験がある方が多い。
駐在員の奥様というのは、ある意味駐在員自身よりも、コミュニティで大きな役割を果たすことも多いと聞く。
(駐在先の日本人会は、とても大きな社交場だと、人づてに現地の話を聞くたびに思う。)
だからこそ、家族、とりわけパートナーへの感謝が大きくなっている、というのもあるかもしれない。
それにしても、60代から80代の、しかも一定の地位をお持ちの方々が、
「うちの奥さんは〜」とか、「僕の妻がね〜」と話す姿は、仕事の話をしているときと全然違う。とにかく愛がダダ漏れている、という感じで、なんとも言えない可愛さ(失礼)というか、親しみを覚える。
親と同世代(またはもう少し上の世代)の役員たちは、時代的に、なんというか「男尊女卑」的な空気が強そうな気がするのに…。
パートナーの話をするとき、皆、少年のような顔になる。
そしてつい、「ああ、家族への感謝を忘れない、家族を深く愛している人ほど、出世するのかな…」なんて浅い仮説が頭をよぎってしまった。
私の周りの「偉い人」の経歴には偏りがあるし、結婚や離婚の経験のあるなしにかかわらず、素晴らしい仕事をしている方は沢山いらっしゃる。この浅い浅い仮説は立証不可能だ。
ただ、家族に限らず、自分の周りの人への感謝を忘れず、大切にしているほど大成するというのは、間違いないと思う。
◆で、自分はどうなのか?
そこで初めて、自分のことを省みてみる。
うーーーーーん。
愛がダダ漏れるどころか、そもそも夫への感謝の気持ち…足りてないな…。
感謝しているときも、ついつい「○○してくれてありがとう」という、条件付き感謝になりがちだ。
出張中も、娘には毎晩電話するし、娘の様子は確認するけれど。
夫のこと…そんなに気にかけているだろうか。(いや、気にかけていない…。)
毎日一緒にいると、ついついイヤなところが目につき、マイナス評価になりがちだけれど。
好きな仕事をさせてくれている。こんな自分を許容してくれている。元気に生きていてくれている。
まず、そこへの感謝は忘れちゃいけないな、としみじみ思う。
うん、大切にしよう、家族。
◆おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
皆様は、パートナーやご家族への愛、ダダ漏れていますか?
愛はあるけれど伝えていない、という方、ぜひ、日々言葉にして伝えてみてくださいね。
私は、その前段階のところから、努力しようと思います…。
(あれ?私の周り、パートナーの惚気話をする男性は沢山見ますが、女性はあまり見ないような…?どうしてでしょうね…。)