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「忍びの家(House of Ninjas)」についてのメモ

Netflixで配信がスタートした賀来賢人プロデュース&主演の「忍びの家(House of Ninjas)」が面白かったのでメモ。

舞台は現代の日本。服部半蔵の子孫である俵家の一家が秘密裏に文化庁から任務を請け負い暗躍する物語。英題はNinjasですが、当の忍者たちは自分たちを“忍び”と呼び、「最高の忍びは影となる」とセリフにある通り、人を殺めるような任務をこなしながらも世間にはその正体を知られないようにごく普通の家族のふりをして生活しています。

本作は平和な日常とその裏にある死と隣り合わせの非日常を対照的に描き出すという「Fargo/ファーゴ」のようなシニカルなユーモアがクセになる作風。壮絶なアクションシーンにもノスタルジックだったりロマンティックだったりする音楽を合わせるようなシュールな演出が印象的です。

賀来賢人が演じる主人公・晴は「ザ・ボーイズ」のヒューイのように、一見するとただの冴えない青年。でも、俵家の次男である彼もやはり手練れの忍び。彼こそが悪と戦うヒーローへと成長していくことになります。

忍びは“肉食”と“自由恋愛”を禁じられているという設定が、牛丼屋で出会う晴と吉岡里帆が演じるヒロインとの禁断のラブストーリーを盛り上げるのも見どころ。また、俵家の永遠の敵である風魔忍者が宗教団体を隠れ蓑にしてある大きな野心を抱くというストーリー展開もキャッチーで、森の中で風魔忍者のイニシエーションが行われるシーンは「ウォーキング・デッド」の“囁く者”たちを思わせるような?雰囲気。実際、小田原城では風魔忍者ショーが人気イベントとなっていますが、あの風魔忍者が?まさか?という得も言われぬ恐怖と驚き(そして絶妙なユーモア)を感じてしまいます。

物語の途中から、高良健吾が演じる長男・岳が登場してきますが、これがまさに「HOMELAND/ホームランド」のような展開になっていくのもシーズン2につながる重要なポイント。特別な使命を負った兄弟でありライバルでもある2人は今後「スーパーナチュラル」のウィンチェスター兄弟のように過酷な運命に立ち向かうことに? 

単純に忍者がカッコイイ!アクションがイイ!というのもありますが、“家族”をテーマにしつつ現代社会を斬っていく面白い作品になっていくのではという期待を込めて、シーズン2を待ちたいです。

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