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【Road to 富士山 2024】富士登山から引退します

昨日、富士山から帰ってきました。
なお、去年の富士登山のあとも同様のことを言っています。

2023年の富士登山は最悪だった。
寝不足、体調不良、下山後のコロナ。振り返ると悪夢のような体験なのだが、そのリベンジを果たそうと今年も登ってしまった。
「もうやらない」からの「もう一度だけ……」、エスポワール下船後のカイジのようなメンタリティである。

察せられるタイトルを付けたので結論から書く。
もう富士山には登りません!!!!!!
でもね「二度とやるかアホ!!!」なんて言いながら2回も3回も100回もやる人も居るし、引退宣言しておいてカムバックする人も居るので、現時点でのお気持ち表明としたい。

さて、2023年の失敗から今年の富士登山については入念な準備をした。

これらの準備の中で有効だったこととそうでもなかったこと、そして今回失敗したことが今回割と明確になった。
というわけで富士登山2024反省会会場はこちら。


登山のスケジュール

1泊2日で富士山登頂を目指すガイド付きツアーに参加。
登山早朝ツアーバスで東京駅を出発。お盆の渋滞に巻き込まれたため、着替えの時間等がショートカットされたうえ、予定より遅れて富士宮口に到着する。

霧に包まれた富士宮五合目。涼しかったので登山にはちょうどよかった。

NHK「100カメ」の富士山回で見たのだが、山小屋は20:00に閉まるのでそこまでに到着しないとと、かなり早めのペースで登ることになる。

この時点で3000メートルを越えている。
目線が雲と同じぐらい。
富士山浅間大社の境内であることを表す鳥居。
月が出る時刻になり、ヘッドライトを点けて九合目を目指す。

九合目に到着したのは19:00。
参加者の一人が山小屋で脱落することになるが、短時間で3460メートルまで来られるってだけでものすごいことだと思う。

五合目が2400メートルだから、1060メートルを一気に登ったってことか(今更)。

ここでカレーを食べて、20時に消灯。1時ぐらいまで仮眠をし、そこから御来光に間に合うようアタックをした。

大好物の空模様です。

日の出より前に山頂到着。今年もありがたいことに御来光を拝むことができた。

風が強くてクッソさむで手が震えてしまう。
雲、もっくもく。
明けました! 今回は推しのアクスタもきちんと撮影。ピンがボケてたけど。

ここから一気に下山をし、途中の温泉でさっぱりしたのち、渋滞に巻き込まれながら東京駅に戻り、新幹線に乗り換えて帰宅した。

今日ぐらいは許されるかなーと思って。東京来るといつも買うメルヘン。

反省を活かせたポイント

途中でトイレに行くのが怖いしと水をガブガブ飲まなかった2023年。
高山病を防ぐべく(詳しくは後述するが防げてないw)8合目までに水分を1.5リットル以上摂取している。
トイレは予想以上に多い。お金はかかるが、逆に考えれば課金さえすればトイレチャンスいっぱいあるし大丈夫!

行動食をゼリー飲料を多めにしたこととも食欲不振になった際の栄養補給として超有効だった。

あと、トレッドミルを使って負荷がかかった時の呼吸練習をしていたのも有効だった。
大事なのはリズム。2回短く鼻から吸って、遠くのローソクを吹くイメージで口から長く吐く。辛い時は口からいっぱい息を吐いちゃうけど、その中に長い息を吐くタイミングを入れ込むと結構ラクだった。

富士登山2024の失敗

またしても体調不良に。さてはお前……高山病だな!?

前乗りのうえホテルに一泊して一睡も出来なかった2023年の反省を踏まえ、夜行バスで東京に乗り込んだ。
耳栓とリポビタンフィールの力を借り、熟睡とまでは行かないものの70点ぐらいの睡眠は取れた。その後のツアーバスで後ろの席の女子4人組がどえらいうるさかったが、耳栓を使うことで移動中も仮眠に当てることができた。

登山前の体調は良好で、登山中も吐くことを意識した呼吸法で息が上がるようなパートでもバテることはなかった。

明らかにおかしいと感じたのは夕食以降。
19:00に山小屋でカレーが用意されたのだが3口ぐらいしか食べられず、仮眠時に頭痛がして持参した頭痛薬を飲んで抑えた。そして眠れない(眠れなかったことについては他の参加者も同様だった)。
翌日のお弁当も二口ぐらいしか食べられず、ゼリー飲料でエナジーチャージをする。

去年も食欲不振になったし、頭痛もしたが、寝不足なのかコロナなのか要因が多すぎて特定に至らなかったが、コレはもう絶対高山病。
程度としては軽いが、下山後、お腹へったー!天ざる食べよー!と発注した天ざるがちょっとしか食べられず、脳の感じる空腹と胃腸に齟齬があるのだ。
メルヘンのフルーツサンドも結局、半分持ち帰って親にあげたし。ぐぬう。

下山中歩けなくなる、原因は合っていない登山靴

七合目あたりでつま先が痛くなり、前向きに歩けなくなってしまった。
ここから足の向きを横にし、カニ風味歩きに。
バスの出発時間もあるので、ガイドさん、優しい他の参加者の方に助けていただき(ゼリー飲料と水がしこたま入ったザックまでもっていただく)マジの出発 ON TIMEにバスに乗った。
終盤は心の中で「負けないで」と「サライ」が交互に流れていたし、ババア泣きそうだった。みんなワイのヒーローだよう。
ご迷惑をおかけし、マジの大反省&大感謝。「あの時、助けて頂いたカメです」と登場することもできないので、せめて皆さんの幸せを祈らせてだし、ペイフォワードの精神でワイも困っている人を助けようね。

ガイドさんが「トレッキングシューズが合っていない気がする」と言っていて、近所の山トレも去年もコイツ(靴の詳細は前の記事で)で登ったしと思っていたけど、そういや下山が非常に辛い。
ここで下山時に足が痛かったり、靴がジャストフィットしないのは「そういうものだ」と思ってたことに気づく。

元々、足にものすごい難があって、ヒールを履いていないのに外反母趾で、仕事だったりTPO的に仕方なく履くと痛くて歩けなくなるので、今やマジでヒール靴持ってないんよ。父がスニーカーでも靴擦れするので絶対遺伝。
故にテーピングで指を保護し、シューズの中に空間が出来ないよう厚手の靴下を履いていたのだが、コレは靴が原因だと。

それなりにお値段もしたし、靴のせいって思いたくなかった貧乏性。でも合わないものを持っていても仕方ないので、いよいよお別れだな。
万が一、次があるならトレッキングシューズはレンタルでもして近所山で試してみるべきかもしれない。
万が一だけどな!!!!!!!

それでも楽しい富士山

こわくね?
ここまでさんざん嫌な思い出を語っておいて。

でもね、やっぱり美しいのよ景色が。
2回とも天気ガチャに恵まれて、コンデジで適当に撮った写真ですら美しい。

写真が下手なのに、景色が素晴らしいからそれなりに撮れちゃう。

整備が行き届いているからトイレやら食事やらもあり、実はすごく優しい山だと感じている。登頂せずとも八合目辺りから御来光見えるしね。
登る体力は自前だけど、準備さえきちんとしておけば不自由をすることはない。働いている人たちはもれなくおもろいし。

登ったら登ったで感動があるけど、遠くから見るだけでも雄大で美しい。
知らない人はいないし、まさにみんなの山って感じ。

もし、また富士山へってことになったら、登頂までに1泊2日ではなく2泊3日にしたい。
高山病のなりやすさは個人差があるようだが、私は明らかに高山病になる方だから、徐々に高度に慣らすスケジュールじゃないと無理。

あとトレッキングシューズね。
果たしてこの難しかない足に合う靴があるんか?って話っすよ。

浅間大社で購入した御守護リストバンド。こういったものもまた魅力。