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花組公演 「巡礼の年」「Fashionable Empire」 ~美の洪水

この演目が発表されたとき、一つ心に決めたことがある。
昔、ピアノの発表会で弾いたリストの「愛の夢」をもう一度弾こう。少なくとも人前で弾けるレベルに。別に人前で弾く予定はないけど。

まず開演前にプログラムを購入。ウッディテラスでまどろみながら、予習も兼ねて目を通す。表紙からして見目麗しい柚香光くん、ちょっとちょっと、反則やぁ~~~
ページを開くと、何?これ。ピアノを弾きながらジャンプしてる。どうやって撮ったんだろう。更に鍵盤の上に大の字になるれいちゃん。合成写真とは思うけど、すごいアングル。だから反則やって、こんなん←2回目。

リストについて知っていることといえば、今でいうアイドルのような人気者だったこと。手がむっちゃ大きい、1オクターブは楽々超えて10度まで届いたらしいということ。
対照的にショパンの手は、小さかったらしい。
何はともあれ、リストの曲はきれいだけど、難曲が多い。

にしてもジョルジュ•サンドはリストと恋仲だった時期があったのか。ショパンと恋仲であったのは有名だけど。
冒頭からリストとジョルジュの濃厚なラブシーンは、観ていてドキッとするくらい濃厚。ひとこくん(永久輝せあくん)は何を演じてもイケメンだけど、今回の大人の美女もはまっている。対するショパンを演じるマイティ(水美舞斗くん)の冷静さが光る。リストが動だとするとショパンは静。

見逃せないのが音くり寿ちゃん演じるラプリュナレド伯爵夫人。リストのパトロン、年上の愛人が違和感なく見える。くりすちゃんは、TOP HATの時もマイティを尻に引く妻を巧みに演じて、本当に芸達者な人だ。退団が惜しまれる。可愛さ余って憎さ100倍とばかりに飛龍つかさくんと歌うシーンは、聴きごたえ十分。
魂レベルで惹かれあったはずのリストとマリーなのに、いつしかお互いが別の方向を歩んでいく。あたかもボタンの掛け違いのごとく。星風まどかちゃんは抑えた演技も文句なし。
最後に二人は安寧の地を得られたのだろうか。

ショーは、初っ端の見どころは、花組スター銀橋で花組ポーズ決め!だな。宝塚を、花組を観ている~~~という気になる。
見どころいっぱい。まずはなんといってもマイティだ。キレっキレのダンスはいうまでもないが、フィナーレの二番手羽。前回はひとこと同等ということで、物議を醸し出し、不穏な空気が流れていたが、今回は「マイティ、ヨッシャー!」というところか。マイティが登場したときの割れんばかりの拍手。今日の舞台で一番熱かったな。
人事のことは、書きたくないし、というか末端のファンが人事論を挙げること自体おこがましい。しかし、羽ひとつでここまで騒ぎが大きくなるなんて、劇団も予期していなかったのだろうか。

さて、次回の観劇までに、少しリストについて調べてみよう。人物像、ドラマの人物相関図がもっと深まりそうだ。
そして…
この公演の間にリストの「愛の夢」を暗譜、もしくはそれに近いレベルで弾けるように練習する!
さあ果たして成し遂げられるか?私


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