宙組 阪急友の会貸切公演観劇
公式サイトやプレイガイドでは完売しているはずのチケットが、あるところにはある。ネットのチケット販売サイトでは、定価でリセールされているものもあるが、暴利を貪る価格で出品されているのを見ることもある。
阪急友の会貸切公演は、友の会の招待。どの席に座れるかは当日、ロビーで座席引換券と会員証を提示して、チケットを選ぶ。運が良ければSS席。いやいや、そんな贅沢は言わない。実は先週宝塚友の会の1次抽選で確保できた奇跡のSS席に座れたから。この宙組公演、先着順の前売は、あっという間に焼野原。こうやって観られるだけでも御の字。
「おけぴ」を眺めていると、今日のチケット(正確には座席引換券)が有償譲渡として出品されていた。この公演は阪急友の会の招待なのに?おけぴの問い合わせページによると、額面以下の金額なら招待券を出品するのも問題ないらしい。なるほど。でもなんかモヤモヤする。
で、阪急友の会に問い合わせたら、話にならなかった。阪急友の会担当者は、「座席引換券を有償譲渡するのはダメです」ときっぱり言い切った。しかしおけぴというサイトのことを知らなかった。そして「禁止行為ではあるけど、すべてのサイトをチェックすることはできない」と言う。一応「上の者に伝えます」とは言ったけど。たぶん、伝わらないと思う。あ~あ、アカンな、こりゃ。いかりや長介ではないけど「だめだこりゃ」…
阪急友の会のチケットは転売屋の温床になりつつあるようだ。いや、既になっているか?そりゃそうだな。チケットに名前が記載されているわけではないし。もはや「転売禁止」と記載するだけでは効果がないな。書いてあっても転売する人はするということだ。
案の定、午前9時半から座席の引換が始まると、引き換えたチケットが何件かおけぴに有償譲渡として出品されていた。中にはSS席も!他の転売サイトも覗いたら出品されていたかもしれない。劇団公認のリセールであるチケトレと違って、おけぴは当日のチケットでも出品できるから、タダで掴んだチケットをさばきのごとく…なのか。
阪急友の会は、貸切公演のほかに通常公演でも一定数会員席を抽選販売している。私はよく利用している。この抽選はキャンセルすると、次の抽選では当選できないルールになっている。おそらくそれが嫌で、出品する人もいるんだろうな。
好きな人が10枚でも100枚でもチケットを買って、買ったチケットの数だけ自身で観劇するのはいい。でも最初から転売目的でというのは、舞台に対する冒涜に思える。