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花組公演 前楽 マイ楽観劇記録

過去2回の観劇後、少しばかりリストについて勉強。
Eテレ「天才作曲家たちの危険な恋愛」を見て、
「フランツ・リストはなぜ女性たちを失神させたのか」(浦久俊彦著)を読んで、臨んだ前楽。マイ楽。

Eテレで、清塚信也氏は、リストを「上昇志向溢れる人」と紹介していた。もしかして、マリーとの恋も這い上がるための手段だったりして?
 
さて、今日の舞台はちょっとハプニングがあった。
S8 巡礼の日々・1(ジュネーブの森)
リストとマリーが駆け落ちしてジュネーブで戯れるシーン。二人とも真っ白な衣装がきれい。なのに…「君が姫なら僕は王子だろ」というべき台詞を「僕が姫なら」ど、どうした!? れいちゃん、やらかした。客席は(笑) 「僕は姫じゃない」と落ち着いたアドリブで乗り切ったれいちゃん(柚香光くん)さすが!
いや、喉の調子は大丈夫かなとは思っていたけど。冷房のせいだろう。劇場は空気が乾燥しているんだ。
他にも心配になったのが、リストとタールベルクの勝負のシーン。
ラプリュナレド伯爵夫人(音くり寿ちゃん)が声を荒げて「その勝負、わたくしが引き取ります」と叫ぶシーン、やや声がかすれていた。
大丈夫だろうか。

Fashionable Empire
プロローグ。初っ端から飛ばす飛ばす。銀橋にずらりと並んだ花男、花娘たちの花組ポーズは何度観てもかっこいい。そして、間違いない。オペラグラス越しにマイティー(水美舞斗くん)と目が合った!銀橋から私に向かって指をさした!いや、舞台に立つ人は、自ずから視線を持っていくところが決まっているのよと言われたらそれまでだか。単に私が能天気なだけです。

S4B Labyrinth
ソプラノ合戦、あおいさん(美風舞良さん)とおとくりちゃん(音くり寿ちゃん)。天まで届けと言わんばかりに、美声が響きわたる。和海しょうくんと南音あきらくんのハモリもいい感じ。このぜいたくな歌い手をバックに踊るのはれいちゃんとマイティー。眼福眼福~。


S7B Fashionable Moment
退団者への餞別的シーン。歌い、踊り、ハグする。観客の拍手や手拍子も日に日に熱くなってくる。時が止まればいい。でも時は止まらない。観ていて胸が熱くなる。

コロナ感染者が増え始め、宙組「カルトワイン」、月組「グレート・ギャツピー」のチケットが幻と化した。そんな最中に上演される奇跡、そして観劇できる幸せを噛みしめた。
そしてこの幸せは、黙っていて転がってくるものではない。世の中が平和で安定しているからこそ、手にすることができる幸せだ。

肝心の「愛の夢」はどうにか最後まで弾けるようにはなったが、すらすらととは言い難い。なにしろ楽譜を見るにも、老眼が進行しつつあるらしく…目で楽譜を追うよりは、指と耳の記憶に頼って弾いている状態。

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