雪組公演観劇と千秋楽ライブビューイング
基本的に私はいつもひとりで観劇する。身近なところに宝塚ファンがいないからというのもあるし、友達と日程を合わすのに難儀することが多いから。
数か月前、ひょんなことから友達と子供のころに読んだマンガの話で盛り上がった。
「宝塚も長いこと観てへんわ」と呟く友達がいたので「宝塚で『シティーハンター』上演するよ。観に行かへん?」と誘ってみたら「行きたいわ!」と乗ってきたので、久しぶりに「友達と一緒に観劇」となりました。
「長いこと観てへん、っていつ頃の宝塚を観てたん?」と聞いたら「演目も忘れてしまったけど、確か…たいらナントカという人が出てたかな」というから、「あ!平みちさんでしょ。ダンスがむっちゃキレキレの人」すぐに反応した私。思い浮かぶのはマっちゃんこと松あきらさんのトップお披露目公演のショー「エコーズ」でコーザイさん(室町あかねさん)と組んだカマキリのダンス。もさくさん、若手のホープでしたなぁ。
余談だけど、「ダンスの花組」はこの時期既に種はまかれていたと思う。
さて、思い出話は置いといて、「シティハンター」観劇。友達の感想は、「いやぁ、あの長編をよくここまでまとめたね」
誰か印象に残るジェンヌはいたかな?そうなれば沼にはまるのも時間の問題だけど(笑) そう、沼に引きずり込みたいのだ。
2階席ということもあって、舞台からは距離があり「Fire Fever」は「みんな同じメイクに見えて、誰が誰やらわからんかった」と言いつつも豪華絢爛、熱い舞台、キレキレのダンス、歌声。
終演後彼女が呟いたのは「はまりそう」だった。よしよし、いいぞ。
口には出さないけど、私の世代になると、友達はみんないろんなことを抱えている。
この日の観劇も彼女は
「自分のために時間を使うのって20年ぶり」とわくわくしていた。
妻の立場、母の立場、職業人としての立場。他人に優しく、自分に厳しい、そして常に忍耐を強いられてきた友達。せめて観劇している間は「私」であってほしい。
「美しいものをみることに価値がある」だったかな。「神々の土地」の台詞。
この観劇を終えてほどなく、「レ・ミゼラブル」大阪公演中止が発表された。残念だ。そして悔しい。20年ぶりに生で「人民の歌」を聴きたかった。数々の珠玉の名曲を聴きたかった。アンサンブルダンサーの魂の叫びともいうべき踊りを観たかった。私の「レ・ミゼラブル」のチケットはただの紙切れと化した。
急遽予定を変更。雪組公演の千秋楽ライブビューイングを観ることにした。2日前にチケットを買えるなんて。コロナ禍前では考えられない状況だ。
映画館の座席は千鳥配置。
ようやくわかった。FireFever メインテーマは6/8拍子か!
さきちゃんのダンス、雪組のダンス。ダンス、Dance、パワー全開。
そして卒業していく雪組生へのさきちゃんの暖かいメッセージ。一人一人の
思い出といいところを挙げるさきちゃん。ロミジュリの千秋楽で、私の贔屓、こっちゃんがやってたことと同じだな。他人のいいところはどんどんとり入れてほしいな。
一番のサプライズは、沙月愛奈さんへのお花渡しにさきちゃんとのぞさん!おおおおおお!劇場で、映画館で、ライブ配信で、観ている人はみんなどよめいたのではないかな。私もその一人。
1回目のカーテンコールはご挨拶の言葉を用意していたんだろうけど、2回目は考えてなかったみたい。それもご愛敬でしょう。ただし、最後は「どっせい」やるに違いないと構えていたんだけどな、私。「Fire Fever~~~~。こんなん出ましたけど」って…いささか滑っていた。
初日を観て、中日を観て、千秋楽を観るのが宝塚ファンというけど、何のコネもない、抽選運だけがたよりの末端のファンが初日だの千秋楽のチケットを取れるわけない。
でも今回の雪組公演は、まさかの初日チケットが取れたし、中日も観られた、千秋楽はライブビューイングで観られた。宝塚ファンとして、ちょっとランクアップかな?
台風の進路が気になる。今週末はいよいよ星組公演の幕が上がる。ほぼ半年ぶりに生のこっちゃんの舞台を観られる。観られますように。
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