はじめての海外公演(決断編)
それは、もう4ヶ月前。
現地日時の2023/6/3にイギリス・ロンドンで公演されたPerfume LIVE 2023 "CODE OF PERFUME"に行ってました。
人生初の海外公演だったという事で今更ではあるが、海外へライブを見に行こうと思った決断をした理由から実際に現地での話を
決断編
計画・準備編
渡航・現地編
の3部構成で残そうと思う。
はじめに
登場人物
Perfume
あ〜ちゃん、のっち、かしゆかの広島出身3人組テクノポップユニット
この話の中心人物。活躍は私が書かずとも広く知られた存在なので割愛。しゃん
この文章の筆者
気がつけば2023年でPerfumeをちゃんと追いかけて10年目。
ACミランというチームをゆるーく応援している。ここ数年であおきるりこさんも好き。しゅん吉
🇬🇧在住
欧州サッカーだったりPerfumeだったりと何かとスキの波長が合う友。Norwich City FCという黄色と緑色の宗教に入信してる。ちょっと変った柄がプリントされたTシャツが好き。
決断を下すまでの経緯
Perfumeという存在を知り、好きになったキッカケ
海外公演に行こうと決断に至った経緯を語る前に、そもそもPerfumeという存在をいつ知り、どういうキッカケで好きになったの記すべきと思う。
2000年代初頭に動画共有サイトが流行りはじめた。
その中で【踊ってみた】のジャンルで紅鯨団という踊り手がPerfumeの楽曲を使ってダンス動画を投稿していた。それらを見る機会があり、そこでPerfumeという存在を知ったのがキッカケだ。
それと同時期に1stアルバム「GAME」がリリースされ、Perfumeの代表曲の1つである「ポリリズム」が収録されていたのもあって購入し聞くことはあった。だが、まだこの時点ではPerfumeは一歌手という存在だった。
そんなまだファンとは言わない状態で、ある時に1本の動画を見かける。
スペースシャワーTV「DAX Live!!」
そう…
”セマイドル(狭い+アイドル)”というPerfumeの代名詞を生み出した番組。
この番組で私が大好きな楽曲の「エレクトロ・ワールド」を畳2畳分のスペースで3人のダンスが事故ることもなく、カメラの画角にも完璧に写るという異常なパフォーマンスを披露しているのである。
この動画で「ヤバっ…なにこのグループ…」「えっ!?メジャーデビューして1年ちょいのパフォーマンスとちゃうやん」と気になるグループになった。
"一歌手"から"気になるグループ"に注目度合いが変化したので「⊿」や「JPN」などのリリースされたアルバムを購入して楽曲を聴き込んでいたので「ライブに行ってみたいな〜」という思いがふつふつと湧き上がっていた時期であった。
そして…
4thアルバム「LEVEL3」
このアルバムがリリースされたことで「ライブに絶対行きたい!」と思うようになった。
全体的にアガる楽曲が多く、ドームという大きなステージでどんな演出するのだろうと楽しみだったのを今でも覚えている。
そしてライブでは登場から驚き、楽曲の世界観にマッチした映像とダンス、9面パネルの前をリフトで上下左右に移動しながらしながら爆踊りする彼女達でフロア熱狂!!!
終演後には、そのままP.T.A.(Perfumeファンクラブ)に加入するほどのライブ演出だった。もう、この時には完全にPerfumeの虜になっていた。
気がつけば、それから10年。
1つのグループを今現在も応援し続けるとは、当時は思いもしなかった。
なぜロンドン公演に行きたいと思ったのか
①特別感とチームPerfumeの気合い
前述したとおり「LEVEL3」というアルバムとライブでPerfumeにハマり、それから国内でのライブに行ったり、過去の映像作品などを楽しんだりしている日々を過ごしていた。
その中で、海外公演の生配信や映像作品を見ると国内公演では考えられない距離でパフォーマンスが行われ、海外ファンとコミニュケーションを取ってることに羨ましさを覚えた。
また海外公演ではしばしば、こちらが予想もしない演出をぶっ込んでくる。
このような特別感とチームPerfumeの気合いが入った公演の代表例として2つ挙げる。
SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)
アメリカで行われる音楽とテクノロジーをミックスしたイベント。
Perfumeは2015年に出演。
1️⃣(当時の)新曲「STORY」の発表。
2️⃣シームレスMRという技術を使い、現実空間とバーチャル空間の映像を境目なく移動する演出を生配信で披露。
同年末の紅白歌合戦では、この技術を使用し「Pick Me Up」を披露。
お茶の間には「なんだかよく分からんが凄い」という形で度肝を抜く。
Coachella(コーチェラ)
アメリカで行われる世界最大級の音楽フェスの1つ。
Perfumeは2019年に出演。
SWSXで使用されたシームレスMRに加え、リアルタイムARという技術で、3人の体の動作にシンクロしてエフェクトが加えられている。
なおこのエフェクト、後から映像に加えられたのではなく生配信と同時にリアルタイムで加えられている。
技術の凄さもさることながら、この公演はステージでのパフォーマンスが神がかっていた。
異なる国での初参加するフェスという完全アウェイという状況の上、会場が砂漠であるため強風が吹き、ステージ上のセットがパフォーマンス中に倒れるというハプニングも起きる。
通常であれば動揺して、いつものパフォーマンスを出せる状況では無いはずなのだが、ステージ上の彼女達は『いつも通り』だった。
私達はこれが最高だと思う音楽と演出をステージでクールで楽しそうに披露していた。今まで様々な状況でチャレンジし続け、ハプニングにも乗り越えてきた彼女達だからできたのだろう。
その結果、配信の最初の方では「あまり盛り上がってないな…」と思う観客達を最後には、配信からでも認識できるほど会場全体を盛り上げて終えていた。
それは、米ローリング・ストーンズ誌に
という表現でCoachella 2019 1週目のベストショー16にも選出されたのも納得するパフォーマンスだった。
これらの代表的な海外公演を見た直後は「何が起こってたの…?」「またPerfumeがやってくれましたわ」という凄いものを見せてもらったという感覚と共に「いつか絶対、私も海外公演へ行って生で味わいたい!」という思いも芽生えていた。
②大切にしているもの
今回のロンドン公演のタイトルにある”CODE OF PERFUME”
日本語に訳すると"Perfumeの掟"
2007年に初披露され、2010年の「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」、2016年の6th Tour 2016 「COSMIC EXPLORER」Dome Editionと数あるPerfumeのライブの中でも重要な場面で披露されると位置づけられている演出。
2010年のライブ前には楽曲振り付け、ライブ演出を司っているMIKIKO先生から『それぞれが考えるPerfumeとは(Perfumeの掟)何か』という質問に対して、それぞれが答えている。
これらの言葉は2016年バージョンの演出の一部にも加えられており、どれだけ大切にされているかが分かるものである。
そして今回のロンドン公演…
全世界で猛威を振るう流行り病の影響もあり、海外公演は2019年のアジア・北米ツアー以来、ロンドン公演に至っては2014年のWORLD TOUR 3rd以来で9年ぶりとなる。
どこまで続くのか分からない暗闇を乗り越えた先の一発目となる海外単独公演。そのタイトルとして”CODE OF PERFUME”が名付けられたの納得できるものだった。
この公演が発表された時点で「これは行きたい…」と脊髄反射するレベルだった。
また、脊髄反射する要因として「しゅん吉」の存在もあった。
冒頭で記載したように彼らは海外に在住しているため、日本国内のライブに来ることはまずない。逆に、私は海外のライブに行くことは今までなかった。
そんな環境下でお互いが行ったライブの話や、出演作品を観た感想を話している中で「いつか一緒にライブに行けたらいいねぇ〜」という話題は昔からよくしていた。
また、先にも書いたようにロンドンでの公演は9年ぶりである。9年もあればPerfumeはもちろん、応援している我々も生活環境や心身的にも大きく変わる可能性もある。この文章を書いている1時間後に私が亡くなる可能性だってゼロではないのだ。
そんな何も保証されたものが無い世界で金銭的にも時間的にもやりくりすれば、夢物語みたいに話していたことを実現できるチャンスが目の前にあるのだ。
Perfumeが大切にしている演出の名が冠となっている公演
ライブがあるのが当たり前ではない日々の経験
友人が住んでるイギリスでの公演
「このタイミングにロンドンで”Perfumeの掟”と
名付けられたライブを友人と現地で見ないと一生後悔する」
ロンドン公演のチケットを取ろうと決断するには十分するぎる要素だった。
以上が海外公演へ行こうという決断に至った経緯となる。
次回、準備・計画編…