模写を一週間した感想
はじめに
3か月上達法を完走→デッサン→模写
という流れで、絵の練習をしてきて今回なぜ模写をやり始めたのか、模写で何を得たのかを忘備録として書いて見ようと思います。
ブログみたいなものかと思ったらそうじゃなくて割と既にノート書きにくくてしゃーない。
スタート地点
「私の描く男ってなんかキッショ」
これは絵を描いていて常に思っていることでした。
多分そうおもって「推しくんはこんなんじゃない!!!!!!!!!!!!💢💢💢」と発狂して全裸で走りだす女は日本に千人はいると見ていますが私もその類で、女の子は可愛く描けているとは思うが男を描いても描いてもキッショ!!!!!!!って頭をかきむしりたくなる。推し君はこんなんじゃない!!!!!!!111
で、ふと思い当たる。
三ヶ月上達法提唱者「さいとう なおき」氏
添削してくれた竹花ノート氏
は意訳すると「手癖を潰せ。私ではなく売れている作家の感性を信じろ」というニュアンスの事を言っている。
他、お絵かきプロの人が言っている「(写真でもイラストでも)お手本をしっかり見ろ」という言葉
「もしかして私、見た気になって手癖で描いてないか?」自分の感性で描いている、だから気持ち悪くなる。
ちゃんと「見れて」いるかは手を動かしたらわかる。つまり模写だ。
そこで模写を始めた。とりあえず期限は設けず、いつもやっているデッサンの代わりに模写を入れたのが始まり。
1~3日目
模写故、画像を出せないのが歯がゆい
ここは地獄だった
なぜなら見て描いているのに描けないショックを耐性0で受ける時期だから。
書いて見ているはずなのに、描けてない。
正直三ヶ月上達法よりもきつかった。
1日目(9/18)
「目がでかい」
私的にはよく描けていると思っていたが、実際は全く描けてなかった。
そして見ることも出来てなかった。
輪郭もちょっとふっくらさせすぎで、心なしか、顎に向かってのラインを営利にしすぎている。
そこでこのニ点に気をつけて、模写をしようと決めた。
2日目(9/19)
「目がでかい」→目頭の位置が狂い、目全体の位置がおかしい
「口を大きく描きすぎる(女の子を描いている時の名残。これも手癖)」
2日目からグリット模写なるものに切り替えた。
が、相変わらず目の大きさは大きいままで、多分こうなったら私が見ているものは若干おかしいんだってマインドにするしかないかな…と苦しくなったのは覚えている。
この時手も練習したくて、手も模写したが手は(位置がおかしいけど)構造自体はそこそこあっていたので某YGO絵師による手の教本は非常に有益だったのだと再確認した。
正直ソッカよりもわかりやすかったかもしれない。
3日目(9/20)
「目がでかい」
「輪郭をシュッとしすぎた」
相変わらず目と輪郭に苦しんでいる。一つ違うのは前日は目の全体が全体的に狂っていたのに対し今回は目頭はバッチリ合っている。合っているくせにでかくなる。
ここから分かる通り、本当に日進月歩一歩進んで二歩下がるに本気で滅入り始めた。手のデッサンしたい(模写はしている)
4~7日目
4日目(9/21)
この日はかなり大問題だった
「目が大きい」
「目の位置が狂っている」
「目が釣り上がりすぎてる」
「輪郭を小さくし過ぎで全く合っていない」
(「手はもっと小さく、男の手といえ丸みは出して良い」)
というとにかく全否定だった。
どうしたら良いんだろうと考えた結果、「グリットの幅を400:1から100:1にしたらいいのではないか」と行き当たる。
広いマス目の中でふんわりとした判断で描くからずれていく。
今回の絵は鼻の位置、手の位置はおおよそ合っていたため、複雑なものに対して脳の整理が追いつかず、出来ていると思い込んで描いているのではないか?と仮説を立てた。
5日目(9/22)
「目がでかい」
「口はでかい・口角はそんなにあがらない」
「輪郭を細くとりすぎる」
「耳が手癖」
「指に対して手の甲を広くとっている」
い つ も の
しかし今回はちょっとなにかに気づけた
鼻から顎までの長さに目が収まるんだとか、耳を描けているつもりでも手癖だったとか、言語化はかなりむずかしいがなぜこの目が小さいのか・私が大きく描くのか、をふんわりと理解した。
そして以前竹花先生に添削をお願いしたときに言われた「現実とイラストは違う」というデフォルメ表現の意味を指と手の甲の関係がとてもいい実例となりこういうことか・・・!と理解がかなり進んだ。
進んだからといって今すぐ描けるようにはならないが、どういうこと?という疑問に対して解が一つ見つかったのがかなり大きい。正直、今回のこれで完走でいいとすら思えたくらい5日間胃を痛めて描いた甲斐があったと思えたのがこの日。
目の問題の解決口が見つかったかもしれないと思い、明日の模写は頭蓋骨を描くことを決める
6日目(9/23)
「耳がおかしい」
「頬骨より上の輪郭はもっと大きめに描いて良い」
「顎は丸みを持たせて良い」
「手が今度は小さくなりすぎた」
驚くべきことに、目の大きさという永遠の課題が解決された。びっくりするほどにちゃんと描けていた。これには流石に大喜び。
今回頭蓋骨を描いたのはそもそも眼球は眼窩とかいう凹みにはいっているんだろ?ならそのくぼみを描いてみたらいいんじゃない?と昨日ふと思い立ったのでその確認のための作業だった。
が、思いの外ハマった。眼窩を四角で書き込んだら「なんか大きいかもしれない」「角度付きすぎていておかしい」と気づく。これが”””単純化”””か・・・!!
輪郭も前日までみたいに大幅にずれているのではなく、丸みがたりないなあ・・・とか、もうちょっと外側に向けたほうが良いかな~とか、前日までと比べたらかなり細やかなパーツで、かなり牛歩であるが、キチンと見る力は毎日ほんのすこしずつだが蓄積されていると実感。
手に関しては正直「絵に対するいい感じの手のバランス」の理解が足りないのが一番の原因だと思い始めてきた。
拡大するとズレがないので見て描けてはいると思う。なので完全にこうかもしれない、という思い込みで見たままのサイズで描かず、結果大きくなったり小さくなったりしているのが原因。これは前日に言及した「現実と二次元は違う」の差だと思うからかなり時間を描けないと難しいのかもしれない。
最終日(9/24)
なんで最終日に調子に乗ってあおりなんか模写しようとしたんだ
描けるわけ無いだろうが
というわけで人生で初めてあおりを描いて撃沈しました。
絵師ってすげえな…としみじみ思いました。
「角度がつくと頭の丸みが描けない。かなり急な角度をつけてしまう」
「目は思ったより低い角度にある」
「粘膜などのでも目は描写できる。なにも虹彩がすべてではない」
というのが今回の気づき。
とくに一番最後のは、前日に眼球のサイズに関してこう捉えるのか…!と理解が少し進んだから理解できたと思うし、過去模写してきたイラストを確認したら「ここ虹彩じゃない!!」という絵がかなりあったので今回の模写はかなりみのりの多いものだったのではなかろうか・・・と最初の方に感じた苦痛が嘘のように達成感と感謝に包まれる最終日になったと思う。
頭の丸みは、竹花氏の添削配信でもよく見る指摘故、これからも意識を持ち続けていきたい
完走した感想
「初心者は模写からはいるといいよ!」
とすすめるすべての人類。正気か?
お手本があるがゆえに、脳内の理想ではなく現実が己の描けなさを殴ってくる。こんなのから入ったら心削れるやろ。
そんな思いで一週間だが描いてきた。
3か月上達法とは比べ物にならないくらいしんどく、苦しく、己の無能を突きつけられる日々だったし、これを通して絵がうまくなったかはこれからの私に乞うご期待だが、収穫は驚くほどあった。
自分は見るのが苦手だとおもっていたが、よもやこれほどとは・・・と自分の能力の再確認にもなったし、「自分は見て描いています」という思い込みを完全に破壊しつくしてくれた。
初っ端から模写をやるのではなく「自分の絵ってなんか◎◎だな」と思ったときにやると効果的なのかなあ・・・という、未来の自分が悩んだ時の忘備録及び成長録としてこの文を締めたい。
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