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Jean Prouvéがわからない

かなり前の池田亮司以来の都現美はベニヤを多用した異様なサイン計画に溢れており磯崎新に粗大ごみと評されようと都現美は都現美だから…という気持ちがだいぶヨレてしまった。名前を聞いたことがあって椅子が「なんか見たことはあるが」程度の理解でJean Prouvéの展示を見にいっても理解(わか)らない。前提知識が浅ければ感想も浅くなる:

まず撮影禁止の最初の部屋に入ると奥にマルマルのアレがある。まずあのテーブルがわからない。なぜ片方だけチューブがでてるの…?いいことある?

これが5000マン…(source: sotherby's)今調べるとナプキンホルダーらしい わかってもわからない 無駄にインダストリアルな穴あいてて目立つしナプキンごときにこんな大層なしくみを使うのがすごい点なのだろうか。ナプキンそんな深くまで必要ないと思うのだけど、なぜこの長さになっているのだろうか… ご利益が知りたい 

同じ部屋のライトは古い工場とかで妙にかっこいいアルカイックなディテールを舐めるように見てしまうことはあってもそれにサインがつくだけで価値が上がるのだろうかと頭を抱え、ここに至って自分が本展示会を「わかる側」の人間ではないということを理解し、わかるひとたちを羨ましく思い始める。

上から見ても下から見ても古民家の移設 展示の仕方が面白いなーと思ったが、美術館を出るときにあの長い廊下の右手にとても広い広場が使われておらず、どうせならここに設営してくれればと一瞬思ったが当然できないのだろう 古民家ならできても なぜかアメリカ西部を感じた 色か
肘がひび割れしてて乙 だいぶヨレた金属と木はそりゃかっこいいと思うのだが、たとえばVitraの新品は年季も入っていないぶんさすがにそこまではかっこよくなく、買う人はこの経年劣化にあやかりたいのか(つまりレプリカ)形が好きなのか知りたい
椅子もデスクもテーブルも裏返して展示してほしかったかもしれない 表は…面なので…  いくつかの三角形が閉じておらずなんのために三角形にしているのかという疑問がずっとあった トラスは嫌いだが縦材には三角形が使いたいのだろうか 構造的にメリットがあるのか構造力学の人に教えてもらいたい
今も昔もかなり高いであろう分厚いガラスの塊がまた閉じていない三角形の上に乗る。デザインされたチープさについて考えさせられる チープを目指しているのか、チープの上に札束を置きたいのか、そういうアンバランスさがいいのだろうか、それとも当時から実は高価だったのか
角も丸められていない「いいネタを載せればおいしい寿司ができる」みたいな無造作に高そうな分厚い無垢板。足がぱかっと鈍角に開いてて大変かっこいい 欲しくはない 
引き出しのつけかたに意表を突かれる。そうなのか…
高そうなものは可愛い、無造作に高そうなものをホイッと無造作に削ってホイッと実用性のなさそうなペラッペラの引き出しにするからこそいいのか 感想と疑問が浅すぎる
Potenceは私が名前を知っている唯一のプルーヴェ製品なので、見れてよかった^p^
かわい〜〜!!
かんわい〜〜〜!!!
キャー♡
自転車は衝撃的だった まずプルーヴェ氏ががんばったであろうボディよりもコンポが気になることに衝撃をうける この巨匠のやってることに興味が湧かなすぎる 巨匠と企画者とわかる側の方々に申し訳なく思いながら(そして科博で展示よりもドアの手すりに興味を抱く姪を思い出しながら)このウェスタンな輪拍みたいなギアがお菓子みたいで可愛いなぁ…と思う そして80年間自転車の基本的なデザインは変わっておらず、誰かが自転車はデザインできないと書いていたことを思い出す
プルーヴェの巨匠デザインよりこっちのほうが気になる!なぜ!
よくみるとたしかにおもしろい
Lotus 110を思い出す(source
でもどうしてそんなに三角形を避けるのだろうか

トラスはあまりに完成されており退屈な最適解だから敢えて他の道を探索しているのだろうか。わからない。

脚立が一番わかりやすくかっこよかった ジェット以降の垂直尾翼を感じ、このへんから「このひとの作るもの飛行機っぽい」という印象が生じて、最後まで強くなるばかりだった 斜めにニョキンと伸びた台形はかっこいいよなと思っていたら、それが単なる台形ではなく最も重要な一辺のみ床まで延長していたのがかっこよすぎて視界がキラキラした これは本当にかっこいい!華奢なランディングギア(と呼びたい)を守っているし
これも「本気…?デザインなんもわからん…」になった なんでギリギリまでやるの!?もうちょい太くしたら!?トレランス小さすぎて割れたり欠けたりしないの?するよね?
してますね
ギリギリすぎる〜〜〜 なぜJean〜〜〜〜〜
キャプション説明しろ〜〜〜〜〜〜
バキバキに欠けとるやん〜〜〜〜なぜ〜〜〜
今になってやっと理解したのだが、この円の部分にはまる鉄パイプの上に座面が乗るので、鉄パイプに直接座面を配置するにはこうするしかなかったのだと思う にしても他にやりようはいくらでもある気がするし、座面でない側までギリギリを攻める理由の説明にはならない
他の製品の裏みて落ち着こう
平らな方向にも三角形を使っておりこれはすごく腑に落ちる いまはこういう足を見ない
滑り止めがParker 時代は一緒?(source
見たことない背もたれの生え方 全体に感じたのは、かなり変わった作りをしているがプルーヴェ島を超えて伝播しなかったのには理由があるのだろうということ、これがほんとうのほんとうに優れたデザインなら少なくとも一時的にコピーされまくって広まるわけで…ちがう?
シューメーカーチェアのパクリやん
ぜったいこっちのがよい
いや、これ自体はとても惹かれるチープさではあるのだが…その楽しみ方であってますかね、、、優れたものを敢えて工業的な大量生産の制約内に翻案してチープに劣化させること自体は面白いとは思う、8bit的な 三本の足の生え方がオリジナルの逆になっている
バリを思いっきり外にフレアさせて膝裏イテテして尖ったプロト感があるし
さすがに製品版では落ち着いている 4本足になっているのも面白い
しかしここまで丸コピでよいのか、最初の説明のところにナンシー派は模倣を決してせず創造を…と書いていたがやはり模倣がすべての創造の母であるということでよろしいか
訪問中のわからなさが再現されてこめかみがピクピクしはじめた
小さくてかわいい
後ろ足の踏ん張り方と、横棒と一体になってる感じと、そこからヘノリと生えてる針金感がいい
三角形を閉じてくれ〜〜〜〜
歪むでしょ〜〜
ベニヤも歪んでいる 当時から歪んでいたのか、この雑というか無造作なポン置きが魅力なのか…
フリーハンドスケッチをそのまま形にしたかのような急造感が拙速を尊ぶスピード感を…という感想でいいのか…?展示を通して常に「なんか正解の感想がある気がするが絶対に私のこれではない」という焦りにやられていた 知識がないので当然こうなる 知識があればちゃんと正答できるのに
「色が常に遊具」プルーヴェが遊具なのか、遊具がプルーヴェなのか これは座りにくくないのか
形がスケッチ的で生々しすぎるという楽しみ方でよいのか
微妙にマイナス山が 〜 の形に歪んでおり、締めすぎたせいなのかわからないが面白かった
なんのために手が触れない部分まで革を…?エスカレーターの手すりみたいにこのバンドがシュルシュルと移動するのか?なんのために?トイレの無限タオルみたいな感じでダメージを均一にするため? 展示通して最大のわからなさだった
どうして

B1F

 近未来+飛行機 ここのトンガリ具合が面白い 
意味ある?かわいいが
三角形部材とマルマルがシグネチャーなのはわかったが、特にマルマルはなぜそうするのかがわからない。大量生産・チープを本気で志向するなら丸が合理的なわけはなく(ガラスは四角く製造されるので)、合理性をちょいとひねり殺すことで生成されるシグネチャー/作家性なのだろうか、SF感なのだろうか、潜水艦や飛行機であれば応力が集中しないように丸窓にする意義が大いにあるが、それを地上に持ち込むのはカーゴカルトではないのか、アヴェンタドールがステルス戦闘機を模すのとなにがちがうのか
飛びそう
Potenceは欲しい
名前勝ち
アフリカの解答がこれというのが本当にわからない 薄いアルミ一枚をグネグネにして穴をあけるとほんとうに嬉しいのか?嬉しいのかもしれない、いや本当に嬉しいなら流行ってるはず、とループする 影は可愛いが…
アルミ→飛行機 軽い→飛行機 風→飛行機 先進的→飛行機 飛行機のほうが必然性(必然性?)ぶん当然かっこよく、巨匠の無造作な作家性とデザインされたチープさと合理性について以下無限ループ
これが飛行機でなければなんなのか ほとんどのキャプションを読んでいないのだが、飛行機については何も触れていなかったように思うので、確実に私の思い込みなのだが
指切れて痛そう 汚れそう 雨入りそう 弱そう 丸い木漏れ日は可愛いけど特段嬉しくなさそう
これも面白かった。なぜ斜めで浮いているのか 作家性なのか
建築模型がなかなか気合が入っていてよかった
ファサードのベニョベニョアルミ板の反射 cf. ルーブルランスのSANAAのアルミファサード
申し訳程度のブレース的ななにか くっつけ方がとても簡素で、これでは部材が壊れる前に接合部が壊れてあまり意味がないように思うのだが知識がないのでわからない
ここも簡素 ないよりマシくらいのものなのか
これも応力が全然伝わらなさそうでこれでいいのかと思ったが知識がないのでわからない
かと思えばこれはかなり腑に落ちる あまり関係ないが照明がよく影がきれい
年代が下ると資本に目立つなんか作ってよみたいなお題に応えており、堕ちた巨匠感に興奮する
プルーヴェ島の古民家は日本家屋のほうがずいぶんいいシステムのような気がしてしまって変な骨組くらいしか興味が湧かず
あとこの横の梁の真ん中上にある穴なんだろう


追記:意味なさすぎてウケる
https://openers.jp/design/design_interior/OplKl

11万…(シューメーカーは3万ちょい)

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