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『とらわれの貧しい心で』

そして とらわれの貧しい心は
たったひとつの真実も見分けられぬままで
同じところを何度も彷徨い歩き続け
逢う人を理由もなく傷つける

浜田省吾『とらわれの貧しい心で』

こんにちは。
どうも、けこぜろです。

今回は1976年に発売された浜田省吾1枚目のアルバム『生まれたところを遠く離れて』から、『とらわれの貧しい心で』について。


とらわれの貧しい心で

疲れ果てて帰る夜道では
お前のやさしい眼差しを想う
そうこれからも きっと守り続けてゆくさ
お前と二人の静かな夜

脅えながら生活する都会では
怪しげな顔した イカサマ師達も
同じような悲しみに憑かれ生きているよ
迷いはそこで深くなる

そして とらわれの貧しい心は
たったひとつの真実も見分けられぬままで
同じところを何度も彷徨い歩き続け
逢う人を理由もなく傷つける

そして とらわれの貧しいこの国
顔背けて犯してきた誤ちの償いを
すべての空へ すべての人の上へと
子供達の明日を巻きこんで

浜田省吾『とらわれの貧しい心で』

『とらわれの貧しい心で』は浜田省吾1枚目のアルバム『生まれたところを遠く離れて』に収録された最後の曲です。
アルバム最初の曲が『路地裏の少年』、そして全10曲ある中9曲目に『生まれたところを遠く離れて』、そして最後に『とらわれの貧しい心で』と続きます。

最初のアルバムの曲には思えないほどに完成度が高い1曲となっています。
メロディは美しいですし、歌詞も浜田省吾らしさのあるメッセージ性の強いものとなっています。
ストリングスのメロディが本当に素晴らしいですね。

後に2010年に発売されたベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.3 The Last Weekend』でリメイクされました。

こちらのバージョンがかなり好きです。
また、1996年発売の映像作品『ROAD OUT "MOVIE"』にも収録されていますが、こちらはモノクロの映像で一人演奏する浜田省吾の姿が印象的でした。
続けて『ROAD OUT "TRACKS"』に収録されているバージョンの『我が心のマリア』が聴きたくなりますね。



まとめ

こんな感じで、浜田省吾の『とらわれの貧しい心で』の紹介でした。
連日最初のアルバム『生まれたところを遠く離れて』から曲を紹介してきました。
改めて聴くとサウンドこそ時代を感じますが、その曲その曲の歌詞やメッセージ性は今の浜田省吾の原点を感じます。
どれも素晴らしい曲ですね。
このアルバムから紹介したい曲はあと1曲ほどあるので、また機会があればまとめようと思います。

それでは、また。

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