『路地裏の少年』
こんにちは。
どうも、けこぜろです。
今回は1976年に発売された浜田省吾1枚目のアルバム『生まれたところを遠く離れて』から、『路地裏の少年』について。
浜田省吾のデビューシングル曲でもありました。
路地裏の少年
浜田省吾はロックバンド「愛奴」のドラマー兼ヴォーカリスト、ソングライターとして1975年にデビューしました。
ですが、自身のドラマーとしての技量やバンド活動の難しさ、音楽性の違いから同年にバンドを脱退してソロとしての活動を始め、最初に制作されたアルバムが『生まれたところを遠く離れて』でした。
そしてそのアルバムと同時にリリースしたのが『路地裏の少年』でした。
『路地裏の少年』は浜田省吾が広島の学生時代16歳から浪人を挟んで、上京し神奈川大学在学・中退を経て、22歳までの横浜に住んでいた頃を歌っています。
23歳の誕生日の前日に書かれた曲で、そのためラストが「22歳」となっているのです。
デビュー曲でありながら、現在もライブではほとんど必ず歌う曲となっています。
上の動画は2018年のファンクラブコンサートのものですが、2007年のライブではデビュー当時の再現としてギター1本での弾き語りバージョンもありました。
このライブは当時高校生の時に生で観ましたし、個人的にかなり好きな演奏です。
2011年のライブではセンターステージで演奏しました。
Blu-rayに収録されている下の動画は、浜田省吾のデビューから2011年までを振り返るメモリアルな演出がされています。
2001年のライブでもセンターステージでの演奏が行われました。
弾き語りもいいですが、こうしたバンドサウンドも結構いいですね。
もともと制作段階では『青い目の少女』というタイトルで、浪人時代に出会ったホームステイに来ていたアメリカ人の女子学生のことを歌ったものでした。
浜田省吾にとって初恋の相手ともいえる存在で、夏休み期間中のホームステイが終わり彼女がアメリカに帰ってからも、しばらく文通を続けながら交流があったそうです。
しかし、作っている途中で「このことを歌にするのはやめよう」と思い、『路地裏の少年』として書き換えられました。
そのことをジャクソン・ブラウンに話すと、「本当に大切な思い出は自分だけのものにするのだね」と言われたそうです。
また、この曲は様々なバージョンがあり、シングルとアルバムで違ったり、後に出た『J.BOY』収録バージョンでも違ったりしています。
1番大きいのは『J.BOY』に収録されているもので、ソロデビュー時に、収録時間の関係上カットされていた3番の歌詞をほぼ当時のまま、新たなアレンジで歌い直したものとなっています。
ライブでは2番までのバージョンを歌うのですが、先日観た『A PLACE IN THE SUN at 渚園 Summer of 1988』では3番までのバージョンを歌っていました。
基本的に3番の歌詞は歌わないので、すごく新鮮に感じました。
でもどこかで観たことのある映像だったのですが、過去に発売されたDVDに収録されていましたね。
まとめ
こんな感じで、浜田省吾のデビュー曲『路地裏の少年』の紹介でした。
デビュー曲にして完成度の高い曲となっています。
今日までよく演奏してくれますし、ギターの弾き語りバージョンやバンドでの演奏バージョン、3番まで歌うバージョンなど、様々なバリエーションがあるのも素敵ですね。
ライブでも盛り上がる定番の曲ですが、気が緩むとどうしても泣きそうになってしまいます。
そんな素敵な曲でした。
それでは、また。