アルバム『その永遠の一秒に 〜The Moment Of The Moment〜』
こんにちは。
どうも、けこぜろです。
今回は1993年に発売された浜田省吾の13枚目のアルバム『その永遠の一秒に 〜The Moment Of The Moment〜』について。
その永遠の一秒に 〜The Moment Of The Moment〜
『その永遠の一秒に 〜The Moment Of The Moment〜』は1993年9月6日に発売された、浜田省吾13枚目のアルバムです。
気づいたらもう30年も前のアルバムとなってしまっていますね。
前作『誰がために鐘は鳴る』から3年ぶりとなるオリジナル。アルバムで、全体的に重苦しい雰囲気の世界観が描かれ、前作の延長線上にある作品といえます。
サウンド・プロデュースは星勝と梁邦彦の二人が手掛け、全編に渡りシンセサイザーを導入しています。
また、多数のスタジオ・ミュージシャンが招かれて重厚なアレンジが施されていて、これまでは浜田省吾自身のバンド・メンバーと共に制作してましたが、本作では一流のスタジオ・ミュージシャンを集めレコーディングするスタイルに変わっています。
境界線上のアリア
アルバム1曲目は車のエンジンを掛ける音から始まる『境界線上のアリア』。
その昔、家族でよくドライブに出掛けていたのですが、その際流すのは決まって浜田省吾のアルバムでした。
最新アルバムが出るたびに聴くアルバムも変わって行きましたが、特に好きだったのがこの『その永遠の一秒に 〜The Moment Of The Moment〜』でした。
冒頭のエンジンをかける音とドライブが始まる高揚感がマッチして、最高の気持ちになっていましたね。
疾走感のあるメロディとメッセージ性のある歌詞が印象的で、数ある浜田省吾の楽曲の中でもかなり好きな曲となっています。
この曲を知った当時はこの歌詞の意味もよく分かっていませんでしたが、大人になってようやく理解できるようになりましたね。
かなり好きな曲なので、改めてライブで聴ける日を楽しみにしています。
傷だらけの欲望
2曲目は非常にヘビーな『傷だらけの欲望』。
ギターのサウンドも重々しいですし、歌詞の内容もかなり重いです。
子どもの頃はあまりいい印象がなかったのですが、大人になって聴くと印象も大きく変わりましたね。
歌詞の中にアルバムタイトルと同じ「永遠の」というワードが含まれるのも印象的です。
最後のキス
ヘビーな曲が続きましたが、3曲目はスローなラブソングの『最後のキス』。
個人的には『ROAD OUT "TRACKS"』最後の方の曲の印象ですが、2013年のファンクラブコンサートでも聴けた曲でした。
この時のイメージで最後の方に流れる曲な印象なのですが、この『その永遠の一秒に 〜The Moment Of The Moment〜』では3曲目なのが驚きです。
この曲も大人になって良さを知りました。
この曲も20代の頃は分かりませんでしたが、30代になって良さを理解した気がしますね。
悲しみ深すぎて
4曲目の『悲しみ深すぎて』はおしゃれな雰囲気の楽曲です。
初出は1977年に発売された2枚目のアルバム『LOVE TRAIN』でした。
これを知ったのが2018年のファンクラブコンサートでした。
70年代の楽曲のみを演奏するというコンセプトでしたが、この『悲しみ深すぎて』を演奏したのには衝撃を受けました。
ずっと『その永遠の一秒に 〜The Moment Of The Moment〜』の曲だと思っていたのですが、まさかの70年代の楽曲でしたね。
リメイク版のアレンジが非常に良くて、かなり好きな曲となっています。
ベイ・ブリッジ・セレナーデ
アルバム中間にあたる楽曲の『ベイ・ブリッジ・セレナーデ』は、その名の通り横浜を舞台にしたアカペラソングとなっています。
『最後のキス』と同じく『ROAD OUT "TRACKS"』にも収録されていましたし、2013年のファンクラブコンサートでも聴くことができました。
どちらのライブバージョンもかなり完成度が高く、特に2013年のは非常に素晴らしいものだった記憶があります。
アルバムだとアカペラですが、ライブだとしっかり楽器の演奏が入るのが良かったですね。
こんな気持ちのまま
アルバム6曲目は『こんな気持ちのまま』。
この曲は70年代のステージで『帰れない帰さない』というタイトルで歌っていたものです。
今回のアルバムに際して、オールディーズのR&Bを打ち込みでダンスミュージックにするという手法をやってみたくて、それに合う曲がないかと探していた時に「この曲ならすごく合うだろう」と思いついたそうです。
非常に盛り上がる素晴らしい楽曲で大好きな1曲です。
この曲も『最後のキス』や『ベイ・ブリッジ・セレナーデ』と同じく、2013年のファンクラブコンサートで聴くことができました。
この演奏が本当に素晴らしくてものすごく印象に残っています。
この時のライブ映像は、2015年の『Journey of a Songwriter 〜 旅するソングライター』の完全生産限定盤の特典映像として収録されていましたし、2020年にはこのファンクラブコンサートの映像作品も発売されました。
本当に嬉しかったですし、この映像作品にはライブCDも付属していたのが最高でしたね。
星の指輪
7曲目の『星の指輪』は、『もうひとつの土曜日』と並ぶ浜田省吾を代表する名バラードです。
歌詞もメロディも本当に素敵な1曲で、本当に素晴らしい楽曲ですね。
2003年のセルフカバーアルバム『初秋』でのアレンジがまた素晴らしく、この穏やかなバージョンが特にお気に入りです。
2005年のライブDVDではこのバージョンだったのが印象的でしたね。
ただ改めてこの原曲のアレンジを聴くとすごく良かったりするんですよね。
僕が初めて参加した1999年の野外ライブでは原曲のアレンジで聴けましたが、幼すぎてDVDでの記憶しかありません。
そんな折、2022年のホールツアーでは遂に原曲アレンジの『星の指輪』を生で聴くことができました。
これがめちゃくちゃ良かったのを今でも覚えています。
裸の王達
アルバム『その永遠の一秒に 〜The Moment Of The Moment〜』の8曲目は『裸の王達』。
環境破壊や人間のエゴをテーマにした社会派の尖った楽曲で、2010年のベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.3 The Last Weekend』にも収録されています。
こちらも当時はあまりいい印象を持っていない曲でしたが、2011年のライブを経て大きく印象が変わりました。
また、サビの言葉の区切りもライブだとよく分かりませんでしたが、ライブBlu-rayの字幕のお陰でようやく理解することができました。
初秋
アルバム『その永遠の一秒に 〜The Moment Of The Moment〜』の最後を飾るのは『初秋』。
静かで穏やかなメロディに対して、非常に重い歌詞が特徴的な楽曲です。
2003年にはこの曲の名を冠したセルフカバーアルバムが発売されました。
アルバム最後の方に『初秋』が収録されており、このアレンジもすごくいいものとなっています。
いつか自分の葬式で流したいとも考えています。
まとめ
こんな感じで、浜田省吾13枚目のアルバム『その永遠の一秒に 〜The Moment Of The Moment〜』の紹介でした。
子どもの頃からかなり好きなアルバムで、大人になった今でも好きなのは変わりません。
ですが、大人になってやっと歌詞を理解できたところもありますし、それによってさらに好きになったりもしました。
このアルバムの曲も何曲かはライブで聴けましたが、いつの日か1曲目の『境界線上のアリア』とかまた聴きたいと常々思っています。
それでは、また。