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アルバム『LOVE TRAIN』

1作目とは正反対のポップさを全面に打ち出したアルバムです。

こんにちは。
どうも、けこぜろです。

昨年の1月にMacBook Airを購入してからApple Musicに加入しました。
お陰で日々聴く音楽の幅は広がり、これまでになかった曲などとの出会いがありました。
ですが、どうしても原点回帰すべく浜田省吾の音楽が聴きたくなるんですよね。
幼少期より馴染みのある音楽ですので、やっぱり聴いていて安心できるんですよね。

ということで、今回は1977年に発売された、浜田省吾2枚目のアルバム『LOVE TRAIN』について。


LOVE TRAIN

雨の日のささやき

アルバム1曲目は梅雨の時期に聴きたくなる『雨の日のささやき』です。
歌詞がすごく素敵な曲で、昔から好きでした。
特に1997年の『初夏の頃 〜IN EARLY SUMMER〜』でリメイクされたバージョンが好きで、このアルバムを含めてよく聴いていましたね。
2013年、2018年のファンクラブコンサートでも歌ってくれたのも印象的でした。

恋に気づいて

アルバム2曲目の『恋に気づいて』も『初夏の頃 〜IN EARLY SUMMER〜』でリメイクされています。
この曲は冒頭からサビで始まるのですが、その歌詞が非常に印象的でした。

走り出すバスの窓 追いかけ叩いて
大声で叫んだ 僕のテレフォン・ナンバー
何故 僕等 寂しさを
うちあけられずに別れた?

浜田省吾『恋に気づいて』

このサビについて、走りながら自分の電話番号を叫ぶなんて非現実的だ、と笑っていました。
ですが、改めて大人になって聴き返すとものすごく映画的なシチュエーションですね。
走っていくバスを追いかけながら、息も絶え絶えに自分の電話番号を叫ぶ。
外から見るとある意味滑稽ですが、こんなシーンは何かの映画で登場しそうです。

君に会うまでは

アルバム先行シングルのB面として収録されていた曲です。
1983年の『Sand Castle』でリメイクされていますし、2006年のベストアルバムにも収録されています。
この曲も非常に歌詞が素敵でロマンチックなものとなっています。
ライブでも度々演奏していますし、『LOVE TRAIN』から成熟した雰囲気が素晴らしかったですね。

愛のかけひき

『路地裏の少年』に続く2枚目のシングル曲でした。
この曲は1991年の『EDGE OF THE KNIFE』でリメイクされましたし、先日鑑賞した『A PLACE IN THE SUN at 渚園 Summer of 1988』でも歌っていました。

夕日に照らされてテンガロンハットを被りながら歌っていたのが印象的でしたね。最後には観客席に帽子を投げるのもすごかったですね。
この曲は大学のキャンパスを舞台にした楽曲で、浜田の大学時代の姿も重ね合せられていますし、別れや挫折を歌った切ない内容になっています。

君の微笑み

後に『Sand Castle』でリメイクされました。
印象的だったのは2022年の武道館コンサート。
1982年に演奏したセットリストそのままのライブだったのですが、今現在の浜田省吾が歌うとまた印象が変わるんですよね。
本当に素晴らしかったです。

ラブ・トレイン

元はっぴいえんどの松本隆が作詞を手掛けている楽曲で、2018年にリメイクされました。
非常にポップな歌で、それこそ聴いていて気恥ずかしくなるくらいです。
でもリメイクバージョンの完成度があまりにも高くてイメージががらりと変わりました。
リメイクバージョンはすごく大人な歌になっていて、ライブで聴いていて本当にテンションが上がりました。

ラスト・ダンス

ライブのアンコール定番曲です。
1989年の『Wasted Tears』でもリメイクされましたし、ライブではほとんど必ず歌ってくれる曲です。
最後に歌うイメージが強く、この曲を聴くと楽しい時間の終わりを感じますね。
メインステージでバンドメンバーと演奏する豪華なものも、センターステージでシンプルに演奏するものも、ギター1本で弾き語るのもどの演奏も好きですね。

五月の風に

『LOVE TRAIN』に収録されている曲の中で、現在まで唯一リメイクされていない楽曲です。
ライブでも歌うのを聴いたことがなく、この曲の印象は非常に薄いですね。
ただ歌詞もメロディも素敵な良い曲となっています。

悲しみ深すぎて

1993年の『その永遠の一秒に 〜The Moment Of The Moment〜』にてリメイクされた楽曲です。
リメイクバージョンの印象が強すぎて、原曲が2枚目のアルバムに収録されていたと知った時はかなりの衝撃を受けました。
原曲の方は割とスローペースな曲ですが、リメイクバージョンのアレンジがかなりおしゃれで素敵なものになっています。
こちらのアレンジで2018年のファンクラブコンサートでも歌ってくれましたし、個人的にはかなり好きな曲の1つとなっています。

行かないで

アルバム最後の曲です。
この曲も1997年の『初夏の頃 〜IN EARLY SUMMER〜』でリメイクされましたが、歌詞もメロディも重く印象的なものとなっていました。
2018年のファンクラブコンサートでも終盤に歌ってくれました。
このライブではギターがハモるような旋律を奏でるんですよね。
このギターのハモリがすごく印象的で、悲壮感を掻き立てる演奏となっていました。
何だか思い入れのある曲で、聴くたびに泣きそうになりますね。
大好きな曲です。



まとめ

こんな感じで、浜田省吾の2枚目のアルバム『LOVE TRAIN』の全曲紹介でした。
暗くてヘビーな曲が多かった前作『生まれたところを遠く離れて』とは全く方向性の違うアルバムでしたね。
浜田省吾自身もこう語っていました。

このセカンド・アルバムはファースト・アルバムの蹉跌を反面教師にした、ある種「鏡」のような作品です。そういう意味で二枚合わせてデビュー・アルバムかな、と思います。二つのアルバムの持ち味をバランス良く最初から出すことが出来たらよかったのでしょうが、振り返ってみて……うーん、無理だったでしょうね(笑)。結果的には、それがちゃんと出来るようになるまで、あと数年かかることになります。

DISCOGRAPHY | SHOGO HAMADA OFFICIAL WEB SITE

ラブソングばかりで食傷気味になりそうなアルバムではありますが、これはこれでいいアルバムだと思っています。
このことに気がついたのは割と最近のことなのですが、改めて聴くとその良さが分かるようになりましたね。
僕も歳を取ったかもしれません。

それでは、また。

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