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『この新しい朝に』

この長い坂道の向こうに広がる景色は まだ見えてはこないけど
長い坂道の上に広がる空は高く 青く深く 強く凛と輝いてる

浜田省吾『この新しい朝に』

こんにちは。
どうも、けこぜろです。

今回は2021年にリリースされた、浜田省吾41枚目のシングル『この新しい朝に』について。


目深にフードを かぶって走ってる 誰もいない通りを
風は冷たく でも春の気配を微かに感じながら
ビルの地平を染める 新しい太陽
君も見てるかな ささやかな祈りの言葉を胸に

この長い坂道の向こうに広がる景色は まだ見えてはこないけど
長い坂道の上に広がる空は高く 青く深く 強く凛と輝いてる

孤独な心と 途切れた未来図を抱えた 街が目覚める
でも人は弱くない そう君も弱くない ただ少し疲れてるだけ
愛する人の寝顔に そっとキスして
君は立ち上がる 好きな歌口ずさみ 強い意志を胸に

この長い坂道の向こうに広がる景色は まだ見えてはこないけど
長い坂道の上に広がる空は高く 青く深く 強く凛と輝いてる

たどり着くまで涙は見せない
大丈夫って 大丈夫って 大丈夫だからって

この長い坂道の向こうに広がる未来は まだ見えないけど

この長い坂道の向こうに広がる世界は まだ見えてはこないけど
長い坂道の上に広がる空は高く 青く深く 強く凛と輝いてる

浜田省吾『この新しい朝に』

この曲は去年の3月13日に配信リリースされました。
新曲としてはアルバム『Journey of a Songwriter 〜旅するソングライター〜』以来となる6年ぶり。
ずっと待っていました。

歌詞から分かるように、人がいなくなった街、途切れた未来と、2020年以降の重く苦しい現在が描かれています。
この頃はただただ我慢するしか方法がなく、閉塞感に囚われながらの生活をしていましたね。

とにかく見通しの見えない絶望的な現実を前に、息を潜めるようにして暮らしていく。
そんな時代にリリースされましたが、この曲にはすごく元気をもらいました。
歌詞の中で特に好きなのはこの箇所です。

孤独な心と 途切れた未来図を抱えた 街が目覚める
でも人は弱くない そう君も弱くない ただ少し疲れてるだけ

浜田省吾『この新しい朝に』

そう、僕ら人が弱いのではなくて「ただ少し疲れてるだけ」なのです。
優しい歌詞に涙が出そうになりました。
そしてこの先の未来はまだ見えないけど、青空が広がっている。
また前を向いて頑張ろう、と思えるような歌です。

この今日はデジタルシングルとしてリリースされましたが、後に6月23日にCDとしても発売されました。
配信版とは異なるミックスのこの曲に、デビューアルバム収録曲の『青春の絆』、デビューシングルのB面曲『壁に向かって』の2021年バージョンの3曲が収録された豪華なシングルでした。

というのも、昨年2021年は浜田省吾デビュー45周年の記念すべき年でした。
残念ながら昨今の状況を踏まえてコンサートはなくなってしまいましたが、代わりにこのシングルのリリースがあったのでした。



結局のところ、今現在の情勢もあまり好転はしていないように感じています。
相変わらず先の見えない未来は暗いままだし、今もなお閉塞感の中暮らしています。
それでもこの曲は僕に元気をくれるし、また前を向いて進もうという勇気を与えてくれます。

今回はそんな僕の心の支えになってくれる曲の紹介でした。
音楽の力ってすごいですよね。

それでは、また。

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