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『Calm』

ほら、繋いで、重ねて、忘れて、思い出して
迷って、望んだ先に、続いていく

そらいろくらぶ『Calm』

こんにちは。
どうも、けこぜろです。

昨日まで体調不良で寝込んでいました。

ここ数年は割と健康を保っていたので完全に油断していましたが、今年の1月のコロナぶりに体調を崩してしまい、寝たきり生活を余儀なくされていました。
昨日なんて37度台の微熱が一切引かず、平熱になったのは寝る直前でした。
ありがたいことにそれ以降は平熱が続いていますが、流石に微熱が続いた翌日から仕事なのはきついので今日はお休みを頂いています。

今回の体調不良で辛かったのは微熱による倦怠感と頭痛でした。
お陰で何もやる気が起きず、ただただ布団に倒れていることしかできませんでした。
そんな中でも唯一の癒しだったのが音楽の存在です。
部屋の扉を閉め切っていることもあり、朝から晩までひたすら音楽を流し続けていましたね。
そのほとんどがインストゥルメンタルの音楽でしたが、中にはここ最近また聴き返している、大学生時代にハマったボーカロイドの曲とかも含まれていました。

ということで、今回もかつてハマったボーカロイドの楽曲について。
大好きなアーティストであるそらいろくらぶ最高傑作の『Calm』を紹介します。



Calm

ふわり 浮かんでる
零れる様に たゆたう
流れる明日を手に取るように

今日は眠ろう

淡い夢を見る
懐かしい絵を映し出す
なぞった記憶
続きのページ、開けば

ほら、広がる景色を、世界を描いてみて
その手が動いた先に、浮かぶ明日に、続いていく

続いて行く

辿った道を振り返っては、立ち止まる
そうして今日も、昨日にそっと、さよならを

ほら、繋いで、重ねて、忘れて、思い出して
迷って、望んだ先に、続いていく

そらいろくらぶ『Calm』

『Calm』はそらいろくらぶ2枚目のアルバム『Vista』に収録されています。
アルバムジャケットのような夕暮れを思わせる落ち着いたイントロから始まる、8分40秒もの大作です。
淡々と歌う歌詞の曖昧な描写も素敵ですし、切なさが際立つ終盤の歌詞もグッときますね。
そして何と言っても、この曲のすごいところが5分に及ぶ壮大なアウトロなのです。

前代未聞の長さのアウトロなのですが、むしろこちらがメインと言えるかもしれません。
歌詞とともに余韻を残さず歌は終わるのですが、静かに戻ってくるようにしてアウトロが始まります。
同じメロディを繰り返すだけではありますが、途中からコーラスや楽器も加わってどんどん豪華になっていきます。
最後には印象に残るギターの演奏が加わり、より盛り上がったところで終わってしまうのですが、この終わり方が本当に素晴らしくて切ないんですよね。

そしてアルバムの次の曲に繋がるのですが、『Calm』の5分に及ぶアウトロの後の『Stellar Place (for Vista)』が本当に最高なのです。
アルバムの曲順があまりにも完璧で涙が出てくるほどです。

『Calm』はそらいろくらぶ最高傑作な楽曲ですが、これをさらにレベルアップさせたのが歌い手であるちびたとのコラボアルバム『SORAIRO CLUB × CHIBITA』でした。
アルバムの最後は『Calm』だったのですが、原曲をよりエモーショナルに歌い上げていたのが本当に素晴らしくて感動するほどでした。

そもそもの曲の時間自体が10分とものすごいボリュームになっていますし、ドラムとギターとピアノの構成がシンプルかつ印象的な歌となっていましたね。
そして『Calm』と言えば壮大なアウトロ。
『SORAIRO CLUB × CHIBITA』バージョンではなんとこのアウトロの長さは6分半となっていました。
静かに始まるのは原曲通りですが、重ねられるコーラスもギターも桁違いの質量となっており、このアウトロこそが『Calm』の真骨頂であることを再認識させられました。
特に曲の終盤ではものすごい数のギターの音が重ねられており、普通に聴こうとするとただのノイズにしか感じられません。
ですが、この重厚感のあるギターの音色をイヤホンやヘッドホンでしっかりと聴くことができたのなら、この曲の真価を理解できるのではないかと思っています。
こういった解釈は聞き手に委ねられるところはありますが、この壮大なアウトロを作り出したそらいろくらぶの『Calm』は唯一無二の素晴らしさを誇っていると感じています。



まとめ

こんな感じで、そらいろくらぶの『Calm』の紹介でした。
5分もあるアウトロというだけでものすごく尖った楽曲ですが、間違いなくこの曲こそがそらいろくらぶの最高傑作だと感じています。
これが顕著に現れたのが歌い手のちびたとのコラボである『SORAIRO CLUB × CHIBITA』に収録されたバージョンの『Calm』で、数多く重ねられたギターの重厚な音圧にはただただ圧倒される他ありません。
10年以上も前の楽曲ですが、この曲に出会った時の衝撃は今でも色褪せませんね。

それでは、また。

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