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『東京』

高速道路の下で生まれて
地下鉄の上で死んでゆく

浜田省吾『東京』

こんにちは。
どうも、けこぜろです。

今回は1980年に発売された浜田省吾の11枚目のシングル、6枚目のアルバム『Home Bound』より『東京』について。


東京

路地の裏で少女が身を売る
少年達は徒党を組んで 獲物を探す
プールサイド 寝そべる金持ち
真夏の街を仕事探して さまよう人 
いつまで君 持ちこたえられる
壁のむこう 軋むベッド
床の下でフルボリューム TVがわめく

東京 俺を ねじまげないで
東京 あの娘引き裂かないで
高速道路の下で生まれて
地下鉄の上で死んでゆく
東京 昨日を飾りたてないで
東京 明日を塗りつぶさないで
東京 TOKYO 東京

満員電車 疲れ果てた顔
子供達は校舎の中で押しつぶされてく
ネオンの下で孤独は取り引きされ
老人達は失意の中で 何も語らない
いつまで君 持ちこたえられる
窓のむこう唸る エンジン
頭の上 超低空飛行のジェット

東京 俺を追いたてないで
東京 あの娘揺さぶらないで
ディスコで恋して ホテルで愛して
ドライブ・インでさよなら
東京 時代のせいにしないで
東京 光を見つけさせて
東京 TOKYO 東京

浜田省吾『東京』

かなり暗めの尖った歌です。
収録されているのは1980年の『Home Bound』。
以前に紹介した『家路』が最後の曲として収録されているアルバムです。

『東京』は2010年のベストアルバムにも収録されていました。
他の曲は全てリメイクやアレンジされていたのですが、『東京』だけはオリジナルのままの状態で収録されていました。
さらに、4年に渡るコンサートツアー『ON THE ROAD 2001』では歌詞の1部が変更され、2番のサビの「ディスコ」が「クラブ」になっていました。
でも後のライブではまた「ディスコ」に戻っていましたね。

この曲は当時ヒットしていた沢田研二の『TOKIO』に対するアンサー・ソングだそうです。
『TOKIO』は東京の華やかな一面を歌っているのに対して、『東京』はダーク・サイドを歌っています。
もちろん1980年当時、僕は生まれてないのでその頃の雰囲気というのは分かりませんが、浜田省吾はそんな雰囲気に危機感を持っていたのだと思います。
そんな歌詞では終始暗いことを歌っていますね。

演奏の方も激しさのある曲となっています。
昨年行われた武道館ライブでも演奏されましたが、ネオンのような照明が綺麗でしたね。
演奏も当時と変わらぬままなのも素晴らしかったですね。
定期的に聴きたくなります。



まとめ

こんな感じで、浜田省吾の『東京』の紹介でした。
かなり暗い歌詞ではありますが、ライブとしては盛り上がる曲の1つです。
1980年当時の歌ではありますが、今現在のことを歌っているようにも感じるのがまたすごいですね。
浜田省吾の曲にはこんな感じの歌が多いのも魅力です。

それでは、また。

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