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『僕と彼女と週末に』

いつか子供達に この時代を伝えたい
どんなふうに人が 希望を継いできたか

浜田省吾『僕と彼女と週末に』

こんにちは。
どうも、けこぜろです。

今回は2010年に発売された浜田省吾のベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.3 The Last Weekend』より、『僕と彼女と週末に』について。


僕と彼女と週末に

この星が 何処へ行こうとしてるのか
もう誰にも わからない
権力と権力の See-Saw-Game から
降りることさえ出来ない
人は一瞬の刹那に生きる
子供は夢見ることを知らない

君を守りたい
君を守りたい この手で
愛を信じたい
人の心の 愛を信じたい
いつの日か

昨日の絵具で 破れたキャンバスに
明日を描く 愚かな人
売れるものなら どんなものでも売る
それを支える 欲望
恐れを知らぬ 自惚れた人は
宇宙の力を 悪魔に変えた

君を守りたい ただひとりの
君を守りたい この手で
愛を信じたい
人の心の 愛を信じたい
いつの日か

週末に
僕は彼女とドライブに出かけた
遠く町をのがれて 浜辺に寝転んで
彼女の作ったサンドイッチを食べ
ビールを飲み
夜空や水平線を眺めて
僕ら色んな話をした
彼女は彼女の勤めている会社の
嫌な上役の事や
先週読んだ
J.D.Salinger の短編小説の事を
僕に話し
僕は今度買おうと思っている
新しい車の事や
二人の将来の事を話した
そして誰もいない静かな夜の海を
二人で泳いだ

あくる日
僕は吐き気がして目が覚めた
彼女も ひどく気分が悪いと
言い始めた
それで僕らは朝食をとらず
浜辺を歩くことにした
そしてそこでその浜辺で
とても奇妙な情景に出会った
数えきれないほどの 銀色の魚が
波打ち際に打ち上げられてたんだ

いつか子供達に この時代を伝えたい
どんなふうに人が 希望を継いできたか

君を守りたい ただひとりの
君を守りたい この手で
愛を信じたい
人の心の 愛を信じたい
いつの日か

君を守りたい ただひとつの
君を守りたい この手で
愛を信じたい
人の心の 愛を信じたい
今こそ

浜田省吾『僕と彼女と週末に』

『僕と彼女と週末に』は1982年に発売された浜田省吾の8枚目のアルバム『PROMISED LAND 〜約束の地』に収録されています。
アルバムはインスト曲である『OCEAN BEAUTY』から始まり、間奏に同メロディが使用されている『僕と彼女と週末に』で終わります。

昨日映画館で観たライブ映像でも印象的でしたし、2011年のライブでもかなり心に残っている曲です。

この曲の最大の特徴は間奏に挟まる語りの部分です。
まるで朗読のような形で語られるこの部分は「週末にドライブに出かけたある男女」の様子が描かれます。
オリジナルの『PROMISED LAND 〜約束の地』とベストアルバムの『The Best of Shogo Hamada vol.3 The Last Weekend』では、この語りの部分が一部変わっていますが、大まかなストーリー自体は変わっていません。
1988年のライブバージョンで既に新しい語りになっていましたね。

この曲を初めて知ったのはベストアルバムからでした。
アルバム1曲目から重たいテーマの曲だし、間奏で唐突に挟まる語りに何だか気恥ずかしさを感じていました。
ですが、2011年のライブを通してその印象は全く変わり、その後歳を取ってこの曲の意味を知ることとなりました。
非常に強烈なメッセージ性のある曲ですが、改めて聴くと涙が溢れてしまう曲となっています。

『僕と彼女と週末に』の英題は『The Last Weekend』。
2010年に発売されたベストアルバムと、2011年のアリーナツアーはこの曲の名を冠しているのです。
社会的なメッセージソングですが、胸を打つ素晴らしい楽曲です。



まとめ

こんな感じで、浜田省吾の『僕と彼女と週末に』の紹介でした。
比較的長めの曲なので最近聴いてはいませんでした。
ですが、昨日のライブ映像を観て改めて忘れてはならない曲だと感じ、今回このような形でnoteに投稿しました。
発表当時とは意味合いが違う点もありますが、不思議と今の時代のことを歌っているようにも感じる曲ですね。
忘れてはならない名曲です。

それでは、また。

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