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『PAIN』
二度と立てぬ痛手なのに
受け入れてく不思議だ人は
追いつけない この悲しみ 後に残して
こんにちは。
どうも、けこぜろです。
3月11日の今日は、1984年に発売された9枚目のアルバム『DOWN BY THE MAINSTREET』より『PAIN』について。
2011年に行われたコンサートツアー『ON THE ROAD 2011』から印象が決定的に変わってしまった、喪失の歌です。
君を失った時に 手のひらから
世界も一緒にこぼれて落ちた
何も感じられない
『PAIN』は大切な人との別れの歌です。
ピアノが物悲しさを引き立てる曲です。
![](https://assets.st-note.com/img/1646875719239-XZT9erRYl0.jpg?width=1200)
街へ出ればいつもと同じ様に
意味のない仕事に追われて走る
何も聞こえない
『DOWN BY THE MAINSTREET』は、地方都市に暮らす10代の少年達がアルバムの主人公で、浜田省吾自身の青春時代の姿も重ねられています。
そんなアルバムに収録されている『PAIN』は、恋人との別れの「痛み」を歌っています。
二度と立てぬ痛手なのに
受け入れてく不思議だ人は
追いつけない この悲しみ 後に残して
この別れが「生別」なのか「死別」なのか、ファンの間でも意見が分かれているそうです。
ただ、2003年のセルフカバーアルバム『初秋』に収録されたバージョンでは、1曲目の『君に捧げるlove song』から『PAIN』が続く形になっているため、アレンジも含めて「死別」感が強い印象でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1646876520058-jet5DNv2kr.jpg?width=1200)
君の部屋の窓辺に 車とめて
つくはずもないのに あかりを探す
何も見えない
時は流れ2011年。
2010年10月発売のベストアルバム完結編『The Best of Shogo Hamada vol.3 The Last Weekend』、同時発売の映像作品『僕と彼女と週末に』を受けて、2011年4月に6年ぶりとなるアリーナツアー『ON THE ROAD 2011 "The Last Weekend"』がスタートを切りました。
『PAIN』も、このライブで歌われました。
思い出は 砂に書いた文字のように
あらわれてく
いつも二人 波打際 歩いていたね
もろくつよく
11年前の今日、東日本大地震がありました。
あの悲劇的な出来事を経て、『PAIN』は間違いなく「死別の喪失」を歌っていました。
二度と立てぬ痛手さえも
受け入れてく不思議だ人は
追いつけない この悲しみ 後に残して
当時のツアーにも参加しましたし、ライブ映像を収録したBlu-rayも何度も観ています。
でもやはり、この曲を聴くたびに涙が溢れてしまいます。
I don't wanna lose you
最後のコーラスで歌われるこのフレーズ。
ライブ映像が収録されたBlu-rayでは「行かないで」と字幕がついていました。
これだけでもう涙が止まりません。
思い出しただけでも。
あの日から10年以上の時が経ってしまいましたが、当時のあの気持ちは決して忘れてはいけませんね。
定期的に聴いて思い出さなくてはなりません。
あの「痛み」を。
ということで、浜田省吾の『PAIN』の紹介でした。
この歌はものすごく悲しい曲だけれど、ライブ映像も照明や背景が非常に美しくて胸に沁みます。
『ON THE ROAD 2011』というコンサートツアー自体も、当時の震災後の緊張感のあったライブでしたので、あの頃の気持ちを思い出すためにもまたライブ映像を観たいと思います。
それでは、また。