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『生まれたところを遠く離れて』

牛まれたところを遠く離れて生きる
この子に いつの日にか
光がみえるように

浜田省吾『生まれたところを遠く離れて』

こんにちは。
どうも、けこぜろです。

今回は今回は1976年に発売された浜田省吾1枚目のアルバム『生まれたところを遠く離れて』から、アルバム表題曲『生まれたところを遠く離れて』について。


生まれたところを遠く離れて

生まれたところを遠く離れてうたう
この子に いつの日にか
光がみえるように
車窓ごしで見送るお袋の忘れぬ涙よ
捨てちゃならねえものを
おれはたわいもなく失くしたようだ
どこの町でも聞かせてやるさ
捨てた故郷とひきかえの
馬鹿息子のRock&Roll
だけどもし少しばかりの
紙切れを稼げたら
両親に小さな家を
買ってやりたかったおれさ

誰もが何かを売りわたし
生きてゆくさ この世じゃ
だけど何も売るものが無かった
あの娘が何を売ったか
「お前にゃ どうせ理解るまい
鉛色のその目じゃ!」
追われて生きた
人の悲しかった あの日の別れが
どこの町でも聞こえてくるよ
貧しい暮し精一杯
やってみても抜け出せない
そうさ親父も16の時から
働いて働いて働いてきたけど
この世に住む家もなく
その日暮しの毎日さ

どこの町でも聞こえてくるよ
道を失くした男達の
行き場の無い呻き声が
だけど誰も自分のことさえ
救えないのこの世じゃ
痛みを理解り合えても
言葉はただ「さよなら」だけさ

生まれたところを遠く離れて生きる
この子に いつの日にか
光がみえるように

浜田省吾『生まれたところを遠く離れて』

『生まれたところを遠く離れて』はこの曲が出来た時に、プロデューサーの家に電話をして電話口で歌いながら聴かせたという、10分を超える大作です。
デビューアルバム表題曲でありますが、歌詞を見れば分かる通りものすごく暗い歌です。
中々に暗くて、この曲と出会った当時はあまり好きではありませんでした。

昨日紹介した『路地裏の少年』は同じアルバムに収録されていますし、歌詞の雰囲気もよく似ていますが、『生まれたところを遠く離れて』とはまた違ったベクトルの曲となっていますね。

『路地裏の少年』はまだ前向きなイメージですが、『生まれたところを遠く離れて』は本当に暗いです。
ですが、何度かライブでの演奏を聴いたことで印象は変わりました。
すごく深い曲です。

『生まれたところを遠く離れて』は1997年、以前に紹介した『イメージの詩』のカップリング曲としてリメイクされました。

そしてそのリメイクされたバージョンが2005年に発売されたベストアルバム『The Best of Shogo Hamada vol.2』に収録されています。

ここで初めてこの曲に出会いましたね。
当時はただただ暗かったのですが、改めて聴くと深いです。
目頭が熱くなるような歌です。



まとめ

こんな感じで、浜田省吾の『生まれたところを遠く離れて』の紹介でした。
原曲はアコースティックギターによる弾き語り形式での演奏でした。
ライブでも弾き語ることの多いこの曲ですが、やっぱり沁みますね。
先日観に行った『A PLACE IN THE SUN at 渚園 Summer of 1988』でも最初の方だけ歌っていましたが、その直後に『MONEY』を演奏していたのが衝撃的でしたね。

それでは、また。

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