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史上最強世代(芝)に挑む2022年世代
同一世代による年間古馬G1最多勝利記録タイに向けて
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古馬混合芝G1競走残り3戦で現在2022年クラシック世代は4勝。残り3戦全勝なら最多タイに並びます。
2022年世代は3歳時もイクイノックス(天皇賞秋・有馬記念)、セリフォス(マイルCS)と3勝しているので、3歳時の古馬G1勝利数としては最多勝利数タイになっています。
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現状、混戦が予想されるマイルCS、有馬記念も十分に有力馬が多数出走予定であり、ジャパンカップには現役最強馬イクイノックス、世代最強牝馬スターズオンアースが出走、他にもドウデュース、ダノンベルーガらが出走と全勝の可能性も十分現実的です。
ただ昨年の2021年世代も同様に3歳時はエフフォーリアが活躍し最多タイの3勝、4歳時はタイトルホルダー中心に宝塚記念時点で4勝、十分に最多記録の7勝に並ぶ&更新する可能性を残した状態で下半期を迎えたのですが、その後は2022年世代の台頭などで5勝止まりになってしまったので、楽観はできません。
昔よりG1の数が増えているので、記録更新は時間の問題なのですが、同一世代による年間芝G1勝利数7勝は意外と超えられない壁となっています。今年でも結局は最高でも7勝止まりです。
現在はG1レース数が12個ありますが、スペシャルウィークら1998年世代が7勝した1999年は古馬G1が10個しかありませんでした。その中でマイル以上のG1を同世代3頭(スペシャルウィーク、グラスワンダー、エアジハード)で独占しそれが未だに最多記録となっています。
2020年アーモンドアイらの2018年世代も7勝で最多タイですが、ウオッカの時代はヴィクトリアマイル新設後でG1が11個の時代、アーモンドアイの時代はさらに大阪杯がG1昇格し12個の時代。ともに牝馬最強の時代でした。
今年イクイノックスらの2022年世代が年間7勝すれば久々に牡馬中心の最強世代が出たといえると思います。
★余談(2024/5/10追記)
集計してみたら世代を間違えており、2007年ウオッカ世代は2009年に8勝(11戦)していました。
これが同一世代による年間古馬芝G1最多勝利記録ですね。
2009年はダイワスカーレットが引退後で、ウオッカは東京限定なのでそれでこの記録は凄いです。
ウオッカがダービーを勝ったことで牝馬以外が弱い世代みたいな印象になっているのに、結局クラシックに出走していたローレルゲレイロが短距離路線で活躍、ドリームジャーニーは晩成・グランプリハンターとして活躍と粒揃いでした。これにダイワスカーレット、アストンマーチャンらが健在なら古馬G1レースが年間6戦以上の時代としては初めて同一世代による年間完全制覇の可能性もあったかもしれません。