2022年ジャパンカップ予想
願望や欲などが絡み合って分かりませんがシンプルに考えたら結局簡単なレースになるような気もします。
予想印
◎ ヴェラアズール 牡5 ムーア騎手
馬のタイプ、パフォーマンス、臨戦過程も上々。とはいえG1未出走という実績的に本命にするには勇気が要る1頭。重賞も前走G2勝ちとはいえG2としてもレベルが低いメンバーでした。
しかしムーア騎手が乗って、このメンバーレベルなら本命でもいいかなと思いました。
ムーア騎手は日本馬なら2015年7番人気ラストインパクトを2着に持ってきていますし、海外馬でも海外馬の馬券内がなくなって以降2007年~でも2009年4着コンデュイット(3番人気)、2017年5着アイダホ(10番人気)など海外馬を健闘させていますから、ヴェラアズールほどのポテンシャルを持つ馬に乗るなら期待できます。
ここまで来日してG1で期待に応えられてないだけに東京で真価を発揮してくれると思います。
余談(追記)
メンバーが低レベルだった年のジャパンカップを調べていたら、国内G1馬が不在、国内G1連対経験馬すら不在(日本馬)の1994年のジャパンカップが見つかりました。
低レベルに加えて日本馬が4頭しか出走していないこともあり海外馬有利かと思いきや勝ち馬はG1未出走の日本調教馬マーベラスクラウンでした。
マーベラスクラウンもヴェラアズールと同じ京都大賞典を勝ってジャパンカップに臨んで勝ちました。しかも同じ阪神開催(2500m)の京都大賞典。
低レベルメンバーのジャパンカップを阪神開催の京都大賞典を勝ってきた上がり馬が勝つ。
脚質などは違うもののヴェラアズールがその再現をしても不思議じゃなさそうです。
○ シャフリヤール 牡4 C.デムーロ騎手
本来は本命にならなければいけない馬ですが、枠順が悪いのとC.デムーロ騎手の東京成績が良くないことで信頼度が落ちます。
また近年ずっと言われてることですがディープインパクト産駒牡馬、特に2~3歳春から活躍してる馬は古馬G1では勝ちきれないことが多いので、好走までという感じがします。
天皇賞(秋)のパフォーマンスが期待外れだったのも印象は悪いですが、叩き良化に定評ある藤原英昭厩舎というのと、近年は使い分けなどいろいろな変化の影響で、天皇賞(秋)とジャパンカップ連勝や連続好走は少なく、前走天皇賞(秋)を凡走でも好走する馬も多いのでそこまで問題ないでしょう。
ただディープインパクト産駒古馬牡馬は勝ちきれない。
低レベルだった2019年も天皇賞(秋)5着のダービー馬ワグネリアン(牡4)が3着。天皇賞(秋)10着の同じくダービー馬マカヒキ(牡6)が4着。(それぞれディープ産駒)
勝ち馬は天皇賞(秋)7着のスワーヴリチャード(ハーツクライ産駒)、2着は3歳牝馬で最終的にもG1未勝利のカレンブーケドール(ディープ産駒)。
▲ ダノンベルーガ 牡3 川田将雅騎手
距離不安などありますが、3歳のフレッシュさ、斤量有利が大きい。さらに前走はG1では自己ベストパフォーマンスですから勢いもあります。
川田騎手がジャパンカップを勝ちきるイメージが出来ませんが、好走可能性は順当に高いと思います。
勝つために大胆な戦法をとるより素直に持ち味を活かす戦法で十分好走できると思いますが、枠が外枠になってしまったことでどうするかが鍵。
ここで仮に勝つなら3歳馬が秋古馬牡馬混合G1を3連勝でとんでもないことになります。
△1 オネスト 牡3 C.ルメール騎手
海外馬では最も血統・実績的に期待が持てる馬で、日本で活躍するルメール騎手を配したことも本気度を感じます。
ただ、エリザベス女王杯のマジカルラグーンや凱旋門賞のタイトルホルダーのように期待が持てる血統でも結局全然足りなかったという結果も多いので、本命候補とかまで高く評価することは難しいですね。
フランケル産駒は日本の芝G1馬を多く出していますが、日本では道悪で不安があるディープインパクト産駒も欧州では道悪で強い馬を出していますし、欧州のディープ産駒が日本で強いかというと難しく、「血を育むのは人」(亀谷敬正)ということで、フランケル産駒でも欧州調教馬だと割り引いて考える必要があるのかなと思います。
△2 グランドグローリー 牝6 ギュイヨン騎手
ジャパンカップで引退、社台が繁殖牝馬として購入を決めているようですが…。それが余計な情報というか、不安要素です。
昨年も5着に善戦し、今年はさらに好走が期待されていましたが、繁殖牝馬として活躍してもらうためには無事に走り終えてもらう必要があるという思惑もあるので、どこまでの本気度か分かりません。
ただギュイヨン騎手は久々に来日しての騎乗なので、気合いは入ってるとは思います。
★ デアリングタクト 牝5 マーカンド騎手
マーカンド騎手の手綱で復活の脚を見せてほしい馬です。
松山騎手とは手が合ってないイメージがずっとあったので、東京で好騎乗を見せているマーカンド騎手への乗り替わりはプラスと期待したいです。
惜しいのは中1週のローテーションで、確かにエリザベス女王杯から中1週で好走した馬は過去にもいますが所詮は好走止まりで勝った馬はいませんから、ベストパフォーマンスに近いものが出せるかというと不安要素が大きいです。
それでも奇跡を起こすポテンシャルや運命を背負うに値する馬なのでノーチャンスとは思えません。
またダービーかオークス、過去のジャパンカップでの好走馬の好走率が高いレースでもあることもプラスです。
注 ユーバーレーベン 牝4 M.デムーロ騎手
エリザベス女王杯で改めて弟来日時のデムーロ騎手は怖いと思わされたので注目の1頭です。
近走の成績は良くないですが、昨年のオークス馬であり、ジャパンカップでそれを思い出したように好走しても不思議じゃないと思います。
大外枠というのが残念ですが、割り切った騎乗で頭はなくとも3着に飛び込んでくるというのはあるのではと思います。
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