2022年天皇賞(秋)回顧
結果
1着◎ イクイノックス 牡3 C.ルメール騎手
2着△3 パンサラッサ 牡5 吉田豊騎手
3着△2 ダノンベルーガ 牡3 川田将雅騎手
4着○ ジャックドール 牡4 藤岡佑介騎手
5着▲ シャフリヤール 牡4 C.デムーロ騎手
6着☆ カラテ 牡6 菅原明良騎手
9着△1 ジオグリフ 牡3 福永祐一騎手
これだけ見ると大的中した感ありますが、シャフリヤールは頭はないにしても馬券内は入ると思ってたので微妙でした。
3歳馬が2頭馬券内という快挙。
まあ元々3歳馬は有力馬が出た時の好走率は十分高いですし、育成・配合の早熟化が進んでいるので驚きではないでしょう。
各馬感想
本命イクイノックスが見事1着というのは良かったです。やはり3歳馬強かったです。
中団またはそれより少し前で競馬してほしいと思っていましたが、見事にその通りの位置から競馬をしてくれて、序盤から期待を持てる状態で見守ることができました。最後まで鋭く伸びてやっぱり強かったですし、ルメール騎手は天皇賞秋の勝ち方を知ってるという感じです。
東スポ杯2歳Sを見た時、スーパーホースの予感を感じた馬でしたから、見事G1勝ってくれて良かったです。
そして、この馬に余裕持ちつつダービーを勝ったドウデュースも強いですね。フランス遠征で何かが狂ってなければいいのですが。アスクビクターモア含め3歳世代上位の再戦をまた見たいです。
3着の同じ3歳馬ダノンベルーガもファンが本来期待したほどではないかもしれませんが能力を見せて3着に入りました。ただ今後G1勝てるかというと、その能力はあるにしても同世代含めライバルが多く簡単じゃないでしょうね。
同じダノンのダノンキングリーのように安田記念とかがいいかもしれません。
2着パンサラッサはやっぱり強かったです。今回はゲートも出て、行き脚もそれなりについて大逃げを展開、まさかの逃げ切りもあるかと直前まで思わせました。
札幌記念、ジャックドールより完璧でないながら粘って僅差2着のパンサラッサの方が強く感じたんですが、もっとその直感を信じた方が良かったですかね。
4着ジャックドール、ちゃんと頑張ってはいるんですが真骨頂の強さを発揮する条件というのは少し限られているという感じはありますね。
素人なので何とも言えませんが、もっと出していってパンサラッサから離れた番手の競馬など、別の作戦でしか勝ち目はなかったかもしれません。
先行策も身に付けたとはいえ、末脚自慢の馬たちと同じような位置からでは東京では…。
藤岡佑介騎手としてはここでなんとしても結果を出したかったでしょうが…。
5着シャフリヤールはやっぱり前走大負けのディープ産駒は勢いが落ちるという予想が当たった形でした。とはいえ、消すまではできませんでした。なんだかんだでディープ産駒は3着内によく来ますから、結局2~3着には来るのかなと思ったのですが。
今回は叩きで賞金ボーナスがかかるジャパンカップが本番と言われているもの、掲示板がやっとというのは微妙な感じです。
やはりC.デムーロ騎手より福永祐一騎手に手綱が戻った方が期待できる気がするのですが…。
6着カラテ、穴馬の中では一番健闘しました。いろんな予想家の話を聞いてると、秋天は差し追込が強い、逃げ先行不利と言う人が結構多く、それに乗せられた所もあります。
最近の天皇賞(秋)を見ていても後ろから来た馬はあまりいない印象で、中団~好位からの差し、先行が強いイメージですから、半信半疑でしたがカラテは中団から競馬をしての6着。進路取りなど完璧ではないですがスムーズでも馬券内には遠かったかと思います。
9着ジオグリフは今回は好走できませんでした。福永騎手の意地などで3着くらいに来るかもと思いましたが。同じ皐月賞馬のダイワメジャー(3歳で天皇賞秋惨敗、喉鳴り手術後、2年後天皇賞秋を制覇)のように、春から言われていた喉鳴りの影響があるのかもしれません。
余談
新たな最強世代とされた2021年世代から天皇賞秋にシャフリヤール・ジャックドール2頭の有力馬が出ていたものの全滅。新鋭2022年世代の台頭で秋古馬三冠戦線が開幕という結果に。
年内の国内古馬混合芝G1は残り4戦。全勝すれば新記録の同一世代による年間8勝、3勝で最多タイ記録の7勝です。新記録は少し厳しくなってきました。
有力馬が全頭仕事して、さらに少し4歳世代の層が薄いエリザベス女王杯でジェラルディーナなどが頑張る必要があります。
3歳の2022年世代は残り4戦で3勝すれば新記録の3歳世代による年間4勝、2勝で最多タイ記録の3勝です。