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好きなこと、好きなようにくっちゃべりたいよね。 -学術バーQで話したいこと!-
※この記事は"学術バーQ・Communicative Bar & Cafe HANABI Advent Calendar 2024" 12/18分の記事です。アドベントカレンダーはこちら↓
「学術バーQ」も「Communicative Bar & Cafe HANABI」もご存知ないよーって方、ぜひ一緒に行きましょう。私と友達でいられるような方なら、多分楽しめます。本当に楽しいから。その楽しさも伝えるから、今。
な?行こうな?
はじめに
どうも、Xenonと申します。どっかの大学で博士課程の2年生をしています。専攻は農学。と言っても、農業のノの字も出てこないような研究をしています。一言で表すなら「木材腐朽菌」。きのこと樹木の関係について日々考えているわけです。
この度、私がたまーに出入りしている素敵空間こと「学術バーQ」および「Communicative Bar & Cafe HANABI」の皆さまが、クリスマスだしアドベントカレンダーやろうぜと企画してくださり、それを物陰から覗いていたところを目ざとく見つけていただきまして、この記事を書く機会を頂戴いたしました。実は、私なんかが書いていいのかしらといった思いもあったり。気分は氷床から引きずり出されるアザラシです。
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コイツと話したことのある方(あるいはコイツの過去記事を覗いたことのある方)なら何となくご存知かもしれませんが、話が長いんですよコイツ。今回も例に漏れず、長くなる予感が既にプンプンとしております。何卒適当にお付き合いいただければ幸いです。適当に、ね。
ただ、私はこの2つの素敵空間が好きで好きでたまらないのですが、その旨を語り出すと多分同じことを5度6度繰り返すばかりでは済まない気がしますので、過去のアドベントカレンダー参加者の記事を引用させていただきます。このお店の”良さ”はもう、これまでの参加者の皆さまが十分語り尽くしてくださっていますからね。
学術バーの雰囲気・良さを知るなら↓
「学術バーに潜り込んでいる人のはなし」(12/3 R A様)
Communicative Bar & Cafe HANABIの雰囲気・良さを知るなら↓
「"その贅沢"どこで買えますか?(Communicative Bar & Cafe HANABIのこと)」(12/1 三園彩華様)
店長視点の物語は↓
「店を2つ立ち上げて8ヶ月が経った」(12/12 豆腐様)
今回は、これまでやったイベントを振り返ったり、これからやりたいなぁと妄想しているイベントについて考えたり、そんな場にしようかなと思っております。てなわけで、よろしくお願いいたします。
これまでのイベントの振り返り
私とQ、およびHANABIの関わりは、前身たる学問バーkisiから始まります。本当は触れない方が良いんだろうか……
kisiのプレオープンが2022年12月18日、そう、ちょうど2年前!この少し前に"Twitter"で「こんなバーやります」みたいなのが流れてきて、興味あるなぁと単身乗り込んだのでした(誰とも示し合わさずに単身乗り込んだつもりが、大学の後輩たちも来ていた!なんて話はまた別の機会に)。
ここで店長の豆腐さんと知り合って、正式オープン以降、何度かこのkisiで登壇させていただきました。
この頃のお話って、色々あってあまり話題に出ないのですが、私にとっては無視しようのない素敵な思い出ですので、大変恐縮ですが、この時代のイベントについてもお話しさせてください。手短に済ませます。
「木を食べる?!きのこから見る環境学 with 東京農工大院生」(2023/2/24)
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登壇初回だし専門の話でもしようか、と思い企画。「きのこから見る環境学」とか言いつつ、環境学っぽいことは全然お話ししなかった記憶。
きのこの生物学上の分類、からだのつくり、生活スタイル、石炭紀の終焉についてお話ししたかな。初回なので様子見な部分も多分にあったため、そこそこしっかりスライドを作って臨みました。
色々あったなぁ。レンタル何もしない人さんが来てたり。マジびびった。退店されてから「今のってもしかしてレンタルさん……?」と恐る恐る店長に訊いたっけ。
あと、私、趣味でカクテルを作る人なので、張り切って拡張メニューを用意したんです。オーダーが入りすぎて、肝心のトークが疎かになりました。バーカ。もう二度とやらん、こんなこと。
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でも楽しかったのでOKです。
「えっ?!生物実験ってバーでもできるんですか?!ー理科教育を語る会ー with 農工大博士1年」(2023/6/10)
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修士1年から博士1年までの3年間、母校の中高で非常勤講師をしておりました。科目は生物。
理科の授業ではどうしても実験をしなければならないのですが(生徒とは実験が好きな生き物なのである)、教員としては器具の準備や片付けが面倒なので、できるだけやりたくありません。そこで私が実施していたのが、モデル実験。数学的モデルやら何やらを使って、例えばその系に棲むある生物の個体数を推測したり、細胞分裂の各段階にかかる時間を推測したりすることができるのですが、それを教室内でできる実験で確かめてやろうじゃんよ、というコンセプト。実験は実験なので、生徒からの評判は良かった印象。こちらとしても、ただ座学を垂れ流すよりは刺激的で面白かったので、いつかまたやりたいなぁと思っていました。
……できる場所あるじゃん。ここに。
「標識再補法」と「細胞分裂周期の各段階の長さの推定」を、トランプやお客様の手を使いながら、その手法がどれくらい使い物になるか試しました。数学ガチ勢のお客様がいたおかげで、実際の授業では掘れなかったような深い場所まで議論が伸びて、とても有意義でした。非常勤講師は辞めちゃったのでもう活かす場はないけど、趣味程度にもう一回同じ内容で登壇してもいいかも、とは思っていたり。
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ハロウィン回(2023/10/29)
画像は全然無かった。
ハロウィンについて話そうぜ!ついでに仮装したりお菓子食べたりしようぜ!みたいな、いわゆる「ゆる営業」のノリが立ち上がっていたので、便乗させていただいた回です。正式なタイトルは忘れました。
この後でもお話しますが、私実はクリスチャンでして。カトリックでは別にハロウィンを盛大にどうこうしようみたいなのは無いのですが、なんやかんやあって幼い頃から好きな行事でした。そんなわけで、オリジナルカクテルでも引っ提げて参加したろうかなと思ったわけです。
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楽しかったには楽しかったのですが、個人的には不完全燃焼でした。お客様の入りもそこまで多くなかったし、ゆる営業とはいえめっちゃゆるかったし、話したい内容も十分話せなかったし。もっと宣伝したりトーク内容をしっかり考えたりしておけば良かったのかなと、反省しました。
「『クリぼっち』なんて無いんです。今こそ知ろう、カトリック入門」(2023/12/2)
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露骨にハロウィンのリベンジ回ですね。
私がカトリック信徒であることはつい先ほどCOしたところですが、洗礼を受けたのは大学2年になる春。それゆえ信徒歴はだいぶ浅いのですが、中高6年間ミッションスクールに通っていたし、受洗前1年間改めて勉強したし、それなりにお話できるんじゃなかろうかと思い、企画してみました。
いいですか?「クリぼっち」なんて、無いんです。
この台詞、実は本当に司祭がクリスマスミサの最中に放った言葉なんですよ。しかも外国人のおじいちゃん司祭。その衝撃ゆえ、未だ頭から離れないフレーズです。司祭、真面目そうな顔してたまにブッ込んでくる人いて面白い(悪いこともたまにはするもんだ、と言ってピッキング犯に救われた話をする司祭とかね、アンタ本当に聖職者かよって)。
これ日本に生きてきてずっと思ってるんですけど、日本人って「宗教」って言葉にネガティブなイメージ持ちすぎじゃないですか?真に恐るべきは「カルト」であって「宗教」ではありませんからね。まあ分かりますよ?本流の宗教でも、過激派や原理主義者が暴動やら内戦やら起こしてますからね。でもそれって、本流の正当な聖職者も望んでいないことですからね。ひいては彼らの信じる”神”の望むところではありませんからね。絶対に。断言します、絶対に。
……ヒートアップする前に、一旦区切ります。ええと。
……そう、そういう思いもあり、あと「クリぼっち」を気にする人間の何と多いことか、という嘆きもあり、どうしても世間に向けて叫びたかったんです。本当はクリスマスって素敵なんだぜ、って。宗教も悪くないもんだぜ、って。
何ならカトリックの説明をするためにお地蔵様の話すら持ち出しましたからね私。ヒトが人間として善く生きるためのエッセンスが積み重なったものが、宗教の本来の姿だと、私は考えます。それぞれの宗教、根っこの世界の作り方は違っても、案外言ってることは同じだったりしますから。それってつまり、人間の本質、なんじゃないですか?……知らんけど。
あ、用意したミサワイン(ミサで司祭が飲むワイン、いわゆる「血の杯」)、めちゃ好評でした。
今年もやればよかったかなぁ。でも今そんな余裕ないからなぁ(実験と就活がヤバい)。今年もコレに似たイベントがQにて開催予定らしいですが、12/24開催なので参加を諦めました。信者がその日空いてるワケないだろ。くそぅ。
リモートポケモン学会のオムニバス回(2023/12/22)
同じ月に2回登壇。ちょっとハードでしたね。
「リモートポケモン学会」なるものがありまして、そこの人たちが、ポケモン世界を現実の学問に則して考察してみよう!みたいな回を開いてくださいました。初めは眺めにいくだけの予定だったのですが、ポケモン好きを公言している(と言ってもSwitchを持ってないので本編はBW2止まり)のと、生物学畑の人間なのとで、お声がけいただきました。
いろんな登壇者がいろんな角度からポケモン世界を眺めていて楽しかった!……と言いたいところですが、別の予定が押してしまい、登壇ギリギリの時間に到着したせいで、他の発表者がどんなお話をしていたか知らないんですよね。悲しい哉。
しかも、自分の発表も大崩れしまして。準備に十分な時間がとれなかったのもありますが、大風呂敷広げるだけ広げて、全然まとめきれなくて。悔しい。5界説に加えて「ポケモン界」なる界を提唱した記憶がありますが、そんなスケールの話がたかだか1週間でまとめきれるわけもなく。お茶濁し的に用意した「きのこポケモンの生態に関する考察」も、付け焼刃感満載の内容で。もう、本当に、恥ずかしい!
でもリベンジはしないかも。もういいやの気持ち。この話が聞きたいなら、誰か手伝ってくれ。
さて、ここまでがkisiでのお話。ここからようやく、Qでのお話になります。長ぇよ。
「きのこ食ってる場合じゃねぇ!!-農学専攻博士2年と見る、分解者のPOWER-」(2024/7/5)
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きのこ回その2。Qでは初のきのこ回。
スライドは前回のを使い回し良い感じにブラッシュアップして、さらにちょっと内容を足して、発表時間自体は大きく変えずに構成してみました。
足したのは、より専門に近い内容。木材分解に係る酵素のお話です。他じゃなかなか聞けないでしょ?こういう話を皆様求めてくるのだろうに、前回は他の内容とカクテルで手一杯だったんですよね。そこら辺を改善できたのは大きな収穫。
ただなぁ……思ってたよりもお客様の入りが少なかったのよなぁ……ちょっとしょんぼり。
宣伝って、難しい。またリベンジします。
「本業コンサルタントが大学院生や研究者を本気でコンサルするバー」(主催:やぎした様)(2024/8/6)
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本業がコンサルタントであるやぎした様主催のイベントに、「迷える子羊」役として参加させていただきました。めっちゃ有意義でした。
自分の研究の現状と最終的な目標を確認したうえで、どういうアプローチでその目標をクリアすれば良いか、一緒に考えていただきました。
個人的な話で恐縮ですが、この直前に出張で京都に行ってました。弊大学にない設備をお借りして実験するためだったのですが、2週間実験して得られた成果は0。そのうえ8月末には中間報告会。データなんか無ぇよ、うるせぇよ、黙れよと。ちょっとメンタル的にキてました。
そういうタイミングだったので、先を見通すことができたこのイベントは本当に有難かったです。中間報告会も無事に乗り切れました。実験が進んでいるかは別の話ですが。 あと意外にも、自分自身がどうも「学術的価値」よりも「産業的価値」に魅力を感じがちな人間であることに、このイベントで気づきました。自分の思考のクセまで見えてくるとは思っておらず、思わぬ収穫となりました。てか本当に意外なのよな……
改めまして、やぎした様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
「言語学系の研究者&院生歓迎NIGHT」(ゆる営業)(2024/10/3)
ゆる営業回。ゲストバーテンダーとしてカウンターに立っておりました。
「なんでお前が言語学?」とお思いのことでしょう。僕もそう思ってる。
7月くらいかな、"toki pona"なる人工言語に興味を持ちまして、今もゆるーーーーく勉強しているのですが、せっかくなら同士を募りたいと思い、toki pona回を企画しようとしました。ただ、未だ初学者ゆえ、いきなり登壇するのもなぁと思ったわけです。そこで店長に相談したところ、まずはゆるく言語畑の人を集めた回でもやろうか、とご提案いただいたのです。
ディープでしたね、この回は。それなりにお客様の入りも良かったし、普段お話することができなさそうな方ばかりお越しいただけたので、ホクホクでした。楽しかったです。toki ponaの話はほとんどできなかったけど。
そのうちちゃんとやります、toki pona回。面白いのよ?toki pona。pona pona。mi wile toki e toki pona. o tawa e tomo esun.
「Qいきもの部プレゼンツ 大人の野遊びBAR」(2024/10/27)
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哺乳類屋さんでいきもの部部長のてっさんと虫屋屋さん(誤字じゃないよ)のあべさんと共同開催。今年の夏くらいに立ち上がった、Q初めての部活こと「いきもの部」の活動報告会です。
この回でご紹介した活動は「都内の公園でいきものを探す『大人の野遊び』」。「高尾山ナイトハイク」と「代々木公園きのこ狩り」の2本立てでした。
お察しの通り、私の主な担当は代々木公園でした。この発表に向け2回ほど代々木公園に出向いたのですが、全然きのこ然としたきのこが見つからなくて🍄←こういうの。普通ならがっかりするところですが、私にとってはむしろチャンスでした。何たって、公然と「木材腐朽菌」の話ができるからね!木から直接生えてる円盤みたいなやつ、アレだいたい木材腐朽菌なんですが、それくらいしか良い写真が撮れなかったんじゃあ、その話をするしかないもんね。話し終わったとき、もう顔つやっつやですよ。いやー楽しかった。
あ、ナイトハイクも着いていったんですが、暗すぎて種の同定までできるような写真は撮れず。その分、ムササビと虫の話が大いに盛り上がったからいいや、の気持ち。激レアなタカチホヘビの幼蛇と同時に出てきて影薄くなっちゃったナナフシは涙拭いてくれ。
……意外といろんなことやってるのね、私。
登壇内容の振れ幅は、自称・登壇経験者1です。これからも幅を大きく振っていくぞ。
これからやりたいイベント案
やばいね、既に6,000字書いてるらしいよ。ホント馬鹿じゃん。
……気にせず続けます。ここまででもちらほら書いたのですが、今後やってみたいイベントとか、リベンジしたいイベントとか、結構あるんですよ。まだ誰にも話していないようなのとかもあるので、せっかくこういう機会をいただきましたし、現時点で私の脳内にあるものをひと通りぶちまけておこうと思います。HANABIでやりたいのとかもあるんですよね。できたら楽しいな。
案① きのこ回
読んで字のごとく。自分の専門の話なんてなんぼあっても良いですからね。ちゃんと環境の話を絡めてみたいし、もうちょっと初学者向けに木材腐朽メカニズムの説明ができるようになりたいし、そもそも細胞のつくりとか生殖方法とかも面白いんだぜって言いたいし、はたまた菌根菌の話を調べてまとめてみるのも面白そうだし、きのこを中心にまだまだ話せそうな内容はたくさんあります。もちろん栽培の話とか、食品としての話とかもね。
……やります。実は本記事公開日の今日、次のきのこ回の日程が決まりました。
2025/1/10(金)
きのこ回、やります!!!
乞うご期待。年内には正式な告知を出します。
案② toki pona回
人工言語・toki ponaの魅力を伝える回。
toki ponaの歴史はせいぜい20年そこらで、話者もまだまだ少ないのですが、とにかく面白い言語です。いちばんの特徴は「語彙の少なさ」。120語(+20語弱)しかありません。これは例えば英語の不定冠詞 "a" みたいなのをも1語とカウントしての話ですから、そのシンプルさが窺えると思います。そもそもtoki ponaという語自体、"toki(言語・言葉)+pona(良い・シンプルな)" という意味ですからね。シンプルイズベストな言語です。120語でも会話って成立するんやなぁ。
あと魅力的なのは「表意文字」。"sitelen pona"と呼ばれる表意文字が、各語に用意されています。120文字覚えるだけで、「宇宙人っぽい言語」が、貴方にも書けるようになるんです。最高じゃない?ココとか見れば、その異様な雰囲気を味わえるかと思います。ちなみに"sitelen sitelen"という文字もあるのですが、あれはもはや何か分かりません。象形文字というかトーテムポールというか……Tシャツの柄にしたい感じ。
問題は、私がまだtoki ponaを操れないこと。いつかこの魅力を皆様にもお伝えしたい……!だから頑張る……!
案③ カトリック&宗教回
こちらもリベンジみたいな感じ?モチベは高め。またミサワイン持っていきたいなぁ。
やるならイースターと絡めたい気持ちがありますが、就活が……
希望者が多かったらやりたいかも。
案④ 気になるカクテルを作って飲む回(HANABI)
カクテルを自分で作って飲むのが趣味なので、せっかくならカクテル作りまくろうよ、みたいな。店長がシェークの練習をしたいみたいなことを言っていた気がするので、その練習も兼ねちゃえば楽しそう。
やるならHANABIですね。というかHANABIスタッフも皆来て一緒にカクテル作りましょうよ。絶対楽しいじゃん。酒好きも来てよ。飲んだことないけど気になってるカクテルの一つや二つ、あんでしょうよ。事前にリクエストしてもらえば対応できると思うから、開催日はちょっと遠めに設定して、作ってほしいカクテルを募集する期間を設けたい気持ち。
案⑤⑥ 私が持ってるきのこボドゲorカトリックボドゲをやる回(HANABI?)
ボドゲがしたい!!!
ボドゲがしたい!!!!!
いや、ただのボドゲじゃなくて、なかなか日の目を浴びないボドゲがうちにあるんですよ。いずれも学術的内容にも触れることができるから、別にQでやったって良いんですけど、どちらかと言うとHANABI向きかなと思ってます。
Ⅰ.UNDERGROVE(きのこボドゲ)
このサイトではすげぇ辛口評価されてるけど、その理由が「言語の障壁」と「きのこというテーマが地味」の2点なので、私には関係ありません。てか地味じゃねえよ!!!面白いやろがぃ!!!
きのこの力を使って木を育てるゲームです。私の専門の「木材腐朽菌」は一切出てこない代わりに、マツタケやベニテングタケが該当する「菌根菌」がめっちゃ出てきます。絵がキレイ。駒の厚みも素敵。
届いてしばらく経ちますが、まだできてません。誰かやろうぜ。
(あと知らなかったんだけど、コレBoard Game Arenaに移植されてるのね……わざわざクラファンで入手したのに……)
Ⅱ.ルターの宗教大改革(キリスト教ボドゲ)
コレ、大人数でやりたいなぁ。絶対楽しいじゃん。できればプロテスタントの方とか呼びたいなぁ。私批判される側だからさ。
結構な重ゲー?なのかな?そこそこ時間はかかる印象。テーマも重めですが、先攻の決め方が「聖書をいちばん多く持っている人」なので、私が最強です。ごめんなさいね。
……嘘です。いやそのルール自体は本当なんだけども。実際やるときはジャンケンにしましょう。
Ⅲ.Buen Camino(カトリックボドゲ)
コレは今年9月に行ってきたサンチャゴ巡礼の土産です。巡礼のハードさを体感できるボドゲなのですが、ざっとルールを読む感じ、かの有名な「お邪魔者」に似たシステムっぽくて……巡礼で足の引っ張り合いをするな。
これも買うだけ買ってまだできていません。広いスペースでやりたいよね。
Ⅳ.バイブルプレイヤーズ(キリスト教ボドゲ)
公式サイトが結構しっかりしてる。旧約新約問わず、いろんな人が出てきて楽しい。ここで言う「プレイヤーズ」は"Prayers"なので、ゆめゆめお間違えの無きよう。祈りましょう。
基本2人用のカードゲームで、頑張れば4人対戦とかもできるのかな?「人物カード」の下に「祈りカード」を3枚並べ、それを3セット先に作った人の勝ち。祈りカードを手札から出せるのは、1ターンに1枚だけ。人物カードや「聖句カード」の効果を上手く使いながら、祈りを加速させましょう。祈りを加速って何だ?
2人向けだと、お店でやるにはちょっと難しいかな……でも楽しいと思う。割と好き。
誰か、一緒にやろ?
案⑦ 『ゆめにっき』観光回(HANABI)
QやHANABI関係者の皆様には多分お話したことないと思います。私、とにかく大好きなゲームがあります。『ゆめにっき』って言うんですけど。
リリースは2004年、ききやま氏が一人で作ったとされるフリーゲームで、ジャンルは箱庭系ホラー?いやホラーとも言い切れないのよな。いろんなゲームに影響を与えたとされていて、あの"UNDERTALE"の作者・Toby Fox氏も好きなゲームの一つとして挙げています。
ストーリーは無い。台詞も無い。探索の明確な順番も無い。あるのは、広大な世界と、そこに点在する特殊能力・「エフェクト」、様々な姿形の住人(?)、そして主人公の「窓付き」。これだけ。だけど、どうしようもないほどに、魅力的。今でも世界中にファンがいます。すごいゲームですよ……ゲームなのかなコレ。
ででででで、で、私もとにかくこのゲームのファンなわけです。非公式ながらRTAの最高記録は16分19秒00、登録が叶えば世界48位です。本当に好きなんです。
……今、「ストーリーも無いのにどうやってRTAを?」と仰いましたか?そう、気になりますよね。だから、皆で見てみませんか?『ゆめにっき』の世界を。
とは言え、元々RTAをするようなゲームではありません。夢の世界のあちこちを探索して、そこで出会った住人や出来事を眺め、各々何かを感じる。そういう楽しみ方をするのが楽しいゲームなんです。だから、それがしたい。
観光名所、たくさんあります。全部行き方、案内できます。どこへだって行きましょう。誰にだって、会いに行きましょう。モノ子、モノ江、センチメンタル小室マイケル坂本ダダ先生、ポニ子、キュッキュ君、トクト君、火星さん、誰にだってすぐ会えます(敢えて挙げてないキャラもたくさんいます、ぜひ会いに行きましょう)。あ、タコ風船には会えるか分からないけど……あいつ0.5秒ごとに発生する1/3600の抽選に当たらないと会えないから……
おわりに
自分が歩いてきた後ろの道にいろんなものが落ちてるのって、素敵ですね。こんだけ色々やってもまだやりたいことがあるって、幸せですね。
これ以外にも、他の登壇者の回に出向くこともありましたから、それも含めれば本当に色々な関わりが、このQやHANABIで生まれたなぁと、しみじみしております。
「関わり」というか、「つながり」と言った方が、しっくりくるかも。まだ触れたことのなかった学問領域との「つながり」ができたり、お店を通じてたくさんの人と「つながり」ができたり。私個人としては、QやHANABIを中心としたコミュニティにそこまでディープに入れ込んでいるつもりは無かったのですが、気づけば結構きちんとつながっているのかも?と感じることが、最近結構あります。有難い話ですね。ゆるーくつながっていられる感じ、けれども手放した風船みたいにどこかへ行ってしまうことは無くて、糸の端はちゃんとどこかに結ばれている感じ。あるいは、誰かが握っていてくれる感じ。
楽しいこと、知りたいこと、誰かが本気で「面白い!」と思っていること、そういうものを、これからもたくさん浴びて生きていきたい。それができるのが、QやHANABIだと思っています。これからも、もっともっと面白い空間になってくれたら、これ以上幸せなことはきっとございません。
来年もきっと、たくさんお世話になります。お店でコイツを見かけたら、どうか仲良くしてやってください。よろしくお願いします。
それでは!A bientôt!