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2024年9月FP1級学科・応用編出題予想(A分野&C分野編)

皆様いかがお過ごしでしょうか?
8月に突入して暑さも厳しくなってきました。この時期は体調崩しやすいので、熱中症や感染症にかからないよう気を付けていきましょう。

さて、次回のFP1級技能検定試験まで約1ヶ月となりましたね。
いつもだと、2週間前に出題予想をやっていました。
今回は穴埋め問題の出題予想の他、計算問題等このパターンが出題された場合の取り組み方についても併せて載せていこうと思います。
ただ、一気に全ての分野をやるとかなりの量になってしまうので、分野を分けて出していこうと思います。今回はA分野とC分野、次回はD分野とE分野最終回はF分野+残りの期間にやっておくべきことという形で出していきます。


A分野【ライフプランニング&社会保険】

【2024年5月出題】
穴埋め問題:各種雇用制度(高年齢雇用継続給付金など)、介護給付制度
計算問題:老齢基礎年金・老齢厚生年金

【出題予想】
穴埋め問題:iDeCo&企業年金諸制度、在職老齢年金
計算問題:老齢基礎年金・老齢厚生年金(在職老齢調整と付加年金併せ技)

A分野は穴埋め問題は予想的中でした。
計算問題も前々回の障害年金計算が出題されてどれが出題されるのか分からない状態でしたが、出題されたのは、通常の老齢基礎年金・老齢厚生年金の計算でした。比較的問題集や過去問をしっかりやっていれば高得点だった方も多かったのではないかと思います。今回の予想は穴埋めはiDeCoや企業年金(小規模企業共済や国民年金基金など)や在職老齢年金と予想します。
特に在職老齢年金は今年4月に48万→50万に改正となっています。
2023年9月の試験も同じような感じで狙われたので今回も2023年9月と同じように穴埋めを出題予想したいと思います。そして、計算問題は前回と同じ老齢基礎年金・老齢厚生年金の計算に穴埋めで取り上げた在職老齢年金による受給額調整や付加年金や繰り上げ・繰り下げ等を絡めた併せ技の出題と予想します。特に在職老齢年金の年金受給額の調整や付加年金を加えた計算に加えて、年金の繰り上げ・繰り下げ受給にかかる計算が出題されるのではと予想します。なので、こういう時は設例をしっかり読んで重要個所はチェックして解くのを心がけましょう。
そして、大切な情報です。老齢基礎年金の基本金額ですが2024年4月は
「816,000円」
となっています。この辺も細かい部分ですが、去年までの数字を使わないように気を付けましょう。
また、計算問題は遺族年金や障害年金が出題されてもいいようにしておきましょう。計算方法はここでは割愛します。テキストやFP1級Wiki等に掲載されているので、しっかり把握しておきましょう。
ここで、遺族年金や障害年金で気を付けるポイントを紹介します。
【遺族年金・障害年金が出題された場合に気を付ける点】
・遺族年金
遺族基礎年金の計算では上記の「老齢基礎年金基本額」をベースに子の人数に応じて加算される。1人目・2人目までは同じだが、3人目から変わってくる。配偶者が不在で子が受給する場合も変わってくるので気を付けること。
そして、ひっかけ要素として狙われやすいのが「子」の定義。
子の定義=18歳に達する日以後の最初の3月31日までの未婚の人、20歳未満であって、国民年金の障害等級1級or2級の状態にある人
特に見落としがちで、19歳だからと言って「アッこれは加えないな」と思ってよく見たら障害1級持っていたというケースをCFP®ライフの年金計算問題で見たことがあるので、万が一に備えてここで覚えておきましょう。
あとは細かい部分で遺族厚生年金の計算で長期要件or短期要件のどちらに当てはまるのか?という部分も気を付けましょう。

・障害年金
障害年金は2024年1月で初出題されて驚いた方もいると思います。
特に計算問題は「障害等級2級=老齢基礎年金基本額(満額)」を基本に
1級の場合はこの数字に1.25倍。3級はこの数字の3/4がベースになります。
この数字に遺族年金と同様に「子の加算」があります。気を付けてほしいのは障害1級の計算で、「子の加算をしてから1.25倍は絶対にするな」とだけ
言っておきます。この辺はまだ出題されたばかりなのでまた出題される可能性もあるので十分気を付けておきましょう。

※「子の加算」の金額はテキストやFP1級Wiki様を参考にして下さい。

C分野【金融資産運用】

【2024年5月出題】
穴埋め問題:各種財務諸表計算&新NISA制度
計算問題:総資本事業利益率&インタレスト・カバレッジ・レシオ

【出題予想】
穴埋め問題:株式投資に掛かる用語の穴埋め、株式・債券運用に掛かる税金
計算問題:各種財務諸表の計算問題(難易度高め)、???

前回2024年5月試験ではC分野は過去問をしっかりやった方ならほぼ満点は取れたのではないかと思います。出題されたのが企業比較の穴埋め式財務分析とかROA(総資本事業利益率)やインタレスト・カバレッジ・レシオの計算だったのでこれは本当にボーナス出題だったと思います。
また、穴埋めでは新NISA制度が出題されました、2024年から変わった制度だったのと、旧制度をやっている方に対して新制度ではどういう形をとるか?
その辺についての内容も出題されましたね。

今回の予想は、今年に入って株価の高騰&マーケットの不安定並びに円安の進行が話題になっていると思うので、穴埋め問題は前回より難易度が高めの問題として、株式投資に掛かる用語や株式・債券投資に掛かる税金に関する内容が出題されると予想します。また、計算問題は前回に引き続き財務諸表の計算問題が出題されると予想しますが、今回は難易度が高めのものが出題されると予想します。そして今回は計算問題で「過去に出題された財務諸表」を出しておきます。特に落としたらダメなものとか、出題される可能性のあるものをピックアップしておきます。
【C分野財務諸表計算問題で出題されそうな各種指標】
・絶対に抑えておくべきもの
自己資本比率
ROE(自己資本当期純利益率)
ROA(総資産事業利益率)
総資産回転率
総資産〇〇利益率(※〇〇には売上高や営業利益等が入る)
サスティナブル成長率
配当性向
インタレスト・カバレッジ・レシオ
配当利回り
PER&PBR

・直近3年で狙われた財務諸表&狙われる可能性の高い財務諸表
流動比率(当座比率や負債比率)
固定長期適合率
固定比率
イールドスプレッド
ジェンセンのα
トレイナーレシオ

恐らくこの辺りが今回出題されたり、今後狙われそうな感じのする
財務諸表だと思います。これらの計算式はテキスト等に載っているので
毎回出題されるものは把握しておくようにしましょう。

【C分野の計算問題で過去に出題された計算問題】
・外貨預金の利回り計算
・損益分岐点比率(損益分岐点売上高)
・標準偏差(シャープレシオ)

この3つは過去にC分野の計算問題で出題されたことがあるので
過去問で解き方をチェックしておきましょう。特に外貨預金の利回りは基礎編でも出題されるケースもあるのでやっておいて損はないと思います。
標準偏差やシャープレシオも同様ですね。気になるのが「損益分岐点比率」の計算問題。ここ2年近く出題されていないので忘れた頃に出題されると思うので気を付けましょう。特にこの損益分岐点比率の計算は変なひっかけ要素も無いので逆に出題されたらチャンスだと思う気持ちで取り組んでいくといいかもしれません。
最後に、今後C分野の応用編で出題されそうな計算問題をピックアップしておきます。

【C分野の計算問題で今後出題されそうなもの】
・投資信託の計算問題
・配当控除の計算問題
・ポートフォリオに関連した計算問題

これらはCFP®金融資産運用分野では出題されているのでもしかすると
きんざいFP1級でも出題される可能性もあるのではと思っています。
特に投資信託の計算問題は基礎編で出題されているのでこの辺りは可能性的にもありそうな予感はするので余裕があればチェックしておくことをお勧めします。

ものすごく長くなりましたが、今回はA分野・C分野をお送りしました。
次回はD分野のタックス分野とE分野の不動産分野をお送りします。
お楽しみに!

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