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2023年5月FP1級学科・応用編出題予想

FP1級学科試験まで1ヶ月を切りましたね。受験生の皆様は追込みの時期かと思います。今回も参考程度ですが出題予想を行いたいと思います。
この出題予想が的中するかどうかは分かりませんが、参考程度に見て頂ければ幸いです。今回もよろしくお願いします。


【ライフプランニング&社会保険】

【2023年1月出題】
穴埋め問題:社会保険の高額療養費+α
計算問題:遺族基礎年金、遺族厚生年金+遺族年金生活者支援給付金

【出題予想】
穴埋め問題:小規模事業共済&国民年金基金の知識、在職老齢年金
計算問題:老齢基礎年金+老齢厚生年金

前回の予想では年金の計算問題が予想的中しました。
今回は老齢基礎年金&老齢厚生年金の計算問題が出題されると予想します。
穴埋め問題は何が出題されるのか予想が難しい状況ですが、前々回・前回と出題されていない小規模事業共済と国民年金基金の知識と予想します。
また、令和5年4月から在職老齢年金の支給停止調整額が47万→48万に
変更になったので、その辺も穴埋めで狙われる可能性もありそうなので
その辺も抑えておくといいかもしれません。ここ数回、老齢基礎年金&老齢厚生年金の計算問題は細かい引っ掛けが多いので経過的加算額や加給年金等の条件に当てはまるかどうか?設例をしっかり読んで解けるようにしていきましょう。

【金融資産運用】

【2023年1月出題】
穴埋め問題:各種財務データの計算
計算問題:外貨預金の利回り計算&損益分岐点比率

【出題予想】
穴埋め問題:NISA制度(従来の制度と新制度について)+株式譲渡の税金
計算問題:シャープレシオと標準偏差

金融資産運用分野は穴埋め・計算問題共に的中でした。
最近出題されていない計算問題がそろそろ出題されるのではと感づくと
狙われる論点もある程度絞ることができるかもしれません。
今回の試験の予想はNISA制度が変わるので現行の制度も含めて新制度でどうなるのか?その辺も含めて穴埋め問題で狙われる可能性もありそうです。
また同時に株式譲渡に係る税金についても狙われる可能性もあるので
その辺も抑えておくのもいいかもしれません。計算問題は2022年の5月以来出題されていないシャープレシオと標準偏差が出題される可能性が高そうです。これらは特に引っ掛けらしい引っ掛けは存在しないので、過去に出題された問題の解法をしっかりと理解していれば解ける問題なので複雑な計算が合っても目を背けずにしっかりと理解する気持ちを持てば絶対にできますので諦めずに頑張って下さい。あと今回予想に入れていませんが、各種財務諸表分析の計算はできるようにしておきましょう。ROEやサスティナブル成長率等は絶対にできるようにしておきましょう。仮に応用編で出題されなくても基礎編で出題されれば逆に点数を稼ぐことも可能です。この金融資産運用分野はやった分だけ点数に反映される分野なのでしっかりやっておけば
満点も狙えるのでしっかりと対策をしておくようにしましょう。

【タックスプランニング】

【2023年1月出題】
穴埋め問題:医療費控除&住宅借入金等特別控除
計算問題:各種所得の計算(一時所得・雑所得・総所得金額)

【出題予想】
穴埋め問題:インボイス制度や消費税に関する知識
計算問題:略式別表四&法人税の計算問題&各種所得計算の合せ技

今回一番予想がしにくい分野だと思います。
計算問題は久々に略式別表以外の総所得金額の計算問題が出題しました。
前回略式別表四が出題されていないので今回は出題される可能性がありそうです。略式別表四は過去問で出題された部分をしっかりやっておけば確実に点数を獲得できるので過去問を用いてしっかりと対策をしておきましょう。
過去に出題された箇所は絶対に解けるようにしておいた方がいいですね。
また、場合によっては2022年5月試験のように略式別表四と総所得金額の計算問題が両方出題される場合もあるのでどちらが出題されてもいいようにしておきましょう。特にタックスプランニングでは1問間違えると芋づる式に全部誤答となる怖い分野でもあるので、計算ミスをしないように気をつけましょう。あと、穴埋め問題は最近話題のインボイス制度に関する論点に加えて消費税に関する知識の穴埋め問題が狙われると予想します。
インボイス制度は消費税がベースとなるのでそれに合わせて消費税の論点も狙われそうな予感がするのでしっかりと対策を立てておきましょう。

【不動産】

【2023年1月出題】
穴埋め問題:建築基準法
計算問題:特定事業用資産買換特例の計算&建蔽率・容積率の計算

【出題予想】
穴埋め問題:空き家に関する特別控除他各種不動産譲渡に関する論点
計算問題:建蔽率・容積率の計算、相続税の取得費加算他

不動産分野は用心した方がいい論点でもあります。
何故ならば、不用意に出題形式が変わるので過去問中心の学習で挑む受験生の心を悉くへし折ってくるので十分に気をつけて下さい。2021年9月に出題形式が代わったと思ったら、2022年9月に従来の形式に戻ったので、今回ばかりは何ともいえない感じです。ただ、形式が代わっても問われる論点には変わりはないので焦らずに取り組んでいきましょう。
今回予想するのは「空き家問題」が話題になっているので空き家に関する特別控除に関する穴埋め問題若しくは計算問題が出題されると予想します。
空き家問題は現在社会問題になっているので無視できない論点でもあります。ですので、基礎編でも狙われると思って学習していくのをお勧めします
あと、建蔽率と容積率の計算問題は確実に出題されるので過去問演習をしっかりやって対策しておきましょう。また、次に出てくる相続・事業承継分野と不動産分野はきんざいのFP1級実技試験の主要分野となります。
実技試験では特例等について説明を求められたり、提案することがあるので
今のうちに説明できる癖をつけておくと実技試験で有利になりますので
詰め込み式より、内容を理解できる学習をした方が良いと思います。
特に不動産関係の計算問題は数種類出題パターンがあります。
どれが出題されてもいいように解き方をしっかりと理解しておくようにしましょう。

【相続・事業承継】

【2023年1月出題】
穴埋め問題:取引相場のない株式の評価における特定評価会社について
計算問題:類似業種比準株価の計算&純資産価格との併用方式の株価算出

【出題予想】
計算問題:相続税の計算、類似業種比準方式による株価算出計算
穴埋め問題:贈与税各種の知識(相続時精算課税と暦年贈与の比較)

相続・事業承継では4回連続で類似業種比準株価の計算が出題されました。
もう「相続分野の計算問題=類似業種比準株価の計算」で固まりつつある
そんな感じがしますが、実際の相談業務では世帯の相続税の計算等がメインとなっています。これが続くと、相続税の計算が苦手なFPが出てきてしまう
それを私は懸念しています。それに気づいてきんざい側も相続税の計算を出題して不満をぶちまける受験生はもうFP受験する資格は無いと思って下さい
顧客からどんな提案をされても、顧客に沿った提案をしてあげるのが真のFPだと思います。それを絶対に忘れないで下さい。
話は脱線しましたが、とりあえず両方出題されてもいいように対策を忘れないで下さい。特に相続税の計算は法定相続人に数や各種特例の有無等
色々と手の込んだ問題が出てきます。TAC出版の「あてる」とかきんざいの模試や各種問題集の問題が一通り解ける程度でいいのでしっかりやっておきましょう。仮に類似業種比準株価の計算が出題されたらチャンスだと思って下さい。出題パターンは3種類あるので、どのパターンが出題されてもいいようにしましょう。2023年1月は2022年1月と同じ形の出題パターンでしたが、からくりを既に知っていれば恐れるに足りません。
そうなるとネックになるのが穴埋め問題だと思います。今回は贈与税絡みの問題が出題される可能性がありそうです。特に令和5年度の税制改正となった部分は抑えておいた方がいいかと思います。

【残りの期間でやっておくといいこと】

本番までにやっておくべき事をあげておきます。
応用編で2009年から直近回までの過去問を各分野毎にどのような問題が出題されたかを確認しておくと、同じような論点が出題されたり、問われる箇所もほぼ同じ様な感じの傾向であることが分かってきます。
こちらのサイトで過去の問題をチェックしておくといいと思います。
※法改正は未対応ですのでその辺は十分に注意して下さい。

過去問解説目次 1級FP過去問解説 (fp1test.com)

次に、問題を解いて万が一間違えても、何故間違えたのかを把握しておく。
本番で普段見ないような問題が出題されて焦ると思いますが、冷静になって問題を読んだら、実は毎回出題されている定番問題だったと、錯覚を起こす可能性もあります。なので、過去問等を駆使して過去に出題されている問題とか狙われやすそうな論点を自分なりに把握しておくといいでしょう。
万が一、難問が出題されても何かしら計算式を入れておくようにして下さい
難易度が高い問題については部分点(相応の点数)が貰えるかもしれません

あと、以前こちらの記事で書きましたが、基礎編で出題される計算問題を把握しておくのを忘れないことです。基礎編の計算問題は応用編を学習している過程で応用編と似たような計算問題が出題される時があります。
こちらも対策しておくと、基礎編の得点源となる可能性も高いので
チェックしておくようにしましょう。毎年基礎編で4~6問程度は計算問題が出題されます。それを全部取れば基礎編で8点~16点を獲得できる。
基礎編でのこの点数は大きいので、応用編の対策も兼ねてしっかりと対策しておきましょう。

最後に、応用編の穴埋め問題では、受験者の心やメンタルをへし折ってくる問題(私命名「キラー問題」)が混じっています。2022年9月では金融資産運用分野、そして2023年1月ではライフプランニング&社会保険分野で出題されています。この問題は普段出題されたことのない論点や、重箱の隅を楊枝でほじくる知識を問う問題が狙われます。これらに集中して解る方なら得点できますが、解らない方は頭の中が真っ白になり、それが連鎖的に残りの問題にも影響を与えてしまうものです。例えば冷静になれば解ける問題を飛ばしてしまったりとか、計算問題で四捨五入を忘れてしまったりとか色々とあり得ないミスを引き起こさせるものが含まれたりしています。
その手の問題に出くわしたら、まず解ける問題から解いていく癖をつけましょう。そうすれば、全部解き終わって残った時間で1問でも埋めていく形をとっていけばいいわけですからね。

【終わりに】

以上で2023年5月試験の出題予想となります。
試験直前の注意点として健康・体調管理ですね。
下火になりつつありますが、感染症対策だけはしておきましょう。
(自分だけでなく家族もしっかり対策をお忘れなく。)
続いて、メンタル面の管理も大切だと思います。
苦手な箇所が思うように解けない。解いても点数が伸びなかった時に思わず自虐的になってSNSに愚痴を書き込んでしまうこともあるかと思います。
それは絶対にやってはいけません。
逆に周りに嫌な印象を与えるだけでなく、同じ目標に向かって頑張っている方々に対してモチベーションを低下させてしまいます。
自分ができなかったのを周りに八つ当たりするのだけはは絶対にダメです。
また、予想が当たらなかったからといって私に対して文句や不満をいうのは
それもお門違いだと思います。私はあくまで「これが狙われそうだ」というのをピックアップしているわけですから、一番理想なのはどんな問題が出題されても焦らずに解けるメンタルを保てるか?まさにそれです。
また、調子が乗らない時には休むのも一つの手段です。
最終手段として、今回の試験はギブアップして次回に仕切り直すという方法もあります。本番まであと僅かですが、まだまだ諦めてはいけません。
最後まで頑張りましょう。そして合格を信じて!

以上で終わります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
なお、この記事ですが今回twitterのスペースで配信する予定です。
5月6日の21時以降にnoteの記事をアップする予定です。
スペースの内容は録音してYouTubeでも音声のみの配信という形も検討しています。お楽しみに・・・

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