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CloudWatch&Zabbixでサーバ監視!アラート設定をガッツリ体験
はじめに
「AWSのCloudWatchでメトリクスは見てるけど、アラートはどう飛ばせばいいの?」
「Zabbixは名前は聞くけど、具体的にどう導入すればいいかわからない…」
サーバを運用するなら、監視とアラートは不可欠。特にCloudWatchとZabbixは現場でもよく使われる強力ツールです。
本記事では、CloudWatch & Zabbixでサーバ監視を行う流れを紹介しながら、CPU使用率が高くなったらメール通知など、アラート設定の具体例を解説。未経験エンジニアでも、これを読めば「監視って意外にやれそう!」と思えるはずです。
1. なぜCloudWatchとZabbixを併用するケースがある?
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CloudWatch
AWSの標準監視 → EC2, RDS, ELBなどAWSリソースにメトリクスが自動取得される
サーバレス(Lambda)やS3などAWS特有のサービスも監視対象にしやすい
Zabbix
自分でインストールし、AWS以外のオンプレサーバや他クラウド含む統合監視が可能
カスタムトリガーや独自テンプレートが豊富
併用理由:
AWSリソースはCloudWatchで、そのほかオンプレやマルチクラウドサーバはZabbixで監視
企業内でZabbixが既に構築されている → 追加でAWSクラウドメトリクスをZabbixに取り込み or CloudWatchと連携
2. CloudWatchでの基本メトリクス&アラーム設定
1) メトリクスの確認
EC2:CPUUtilization, NetworkIn, DiskReadOps など
RDS:CPUUtilization, FreeStorageSpace, DatabaseConnections 等
CloudWatchコンソール → Metrics → サービスを選択 → グラフを表示
2) アラーム設定手順
CloudWatch → Alarms → Create alarm
メトリクス選択 (例:EC2のCPUUtilization)
閾値設定 (例:80%を超えたらアラート)
SNSトピックを設定 → EmailやLambda、Slack連携を行う
メリット: AWS内のリソースなら初期設定不要 → ほぼ自動でメトリクスが取得され、GUIで簡単にアラームが作れる
3. Zabbix導入:サーバインストールと簡単なトリガー設定
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1) Zabbixのサーバ構築 (Linuxで例)
ダウンロード&インストール (Yum or aptリポジトリ)
sudo yum install zabbix-server-mysql zabbix-web-mysql zabbix-agent
データベース設定 (MySQLなど)
zabbix_server.conf のDB接続情報を編集
Apache + PHP設定 → ZabbixウェブUIをブラウザで開く
初期設定ウィザードで完了
2) ホスト追加
「Hosts」→「Create host」→ サーバIPやポートを登録
Zabbix Agentをインストール or “Agentless”方式も可
3) トリガー設定 (例:CPU負荷が80%超えでアラート)
Configuration → Hosts → Items/Triggers
ItemでCPU使用率を取得 → Triggerで「{CPU.usage.last()} > 80」でアラート
Actions でメールやSlack通知も設定
4. メールやSlack通知を連携する方法
CloudWatch + SNS → Email
アラーム作成時にSNSトピックを設定 → “Email”プロトコルで受信アドレスを登録
発報時、メールが届く
CloudWatch + Slack
SNS→ Lambda→ Slack Webhook などで通知する
“AWS Chatbot”を使ってSlackチャンネルに通知も可
Zabbix + SMTP or Webhook
Zabbix Server設定→ “Media Types” でEmail or Slackなど追加
Slackの場合、Webhook URLを入れて通知メッセージを定義
ポイント:
どんな内容を通知するか → 「どのホストのどのメトリクスが、どんな値で閾値超えたのか」をメッセージに入れる
テスト通知で実際の挙動を確認しよう
5. よくあるトラブル&対処法
監視対象の時間ズレ
CloudWatchの時刻設定 or サーバのタイムゾーンが異なる場合、データにズレが生じる
→ ntp or chronyで時刻同期
Zabbixエージェントがオフライン
ポート(10050/10051)がファイアウォールでブロック → 開放設定必須
エージェント設定ファイルにサーバIPを正しく指定
アラートが通知されない
SNSやWebhookのURL/認証が間違っている
ZabbixならAction条件が間違い、またはトリガー閾値がゆるすぎる
コスト注意(CloudWatch)
大量のメトリクスやカスタムログ収集→ 月額費用がかさむ → 不要なメトリクスを削除
6. xCampで監視&運用ノウハウを学んで転職に活かそう
xCampはAWSやLinuxの基礎を無料で学べるスクール。監視ツールや運用周りの実務的ノウハウにも詳しいメンターがサポートしてくれます。
CloudWatchのアラーム設定で詰まっても即相談 → 設定漏れやSNS設定の迷子を防ぎやすい
Zabbix導入の実験をメンターがフォロー → Install時のDB設定など初心者がハマるポイントを一緒に解決
転職サポート: 監視系スキルは運用保守やSREなど幅広い求人に強み → 就職に有利
運用・保守ポジションへの転職や、インフラエンジニアのキャリアアップを狙う方にとって、監視スキルは非常に評価されるので、ぜひxCampで磨きましょう。
7. まとめ
サーバ監視とアラート設定は、運用の安定に直結する必須スキル。
CloudWatch → AWSサービスのデフォルト監視、簡単にアラートが作れる
Zabbix → オンプレや複数クラウド、幅広い環境に対応できる統合監視
両者を使い分け or 併用すれば、マルチクラウドやハイブリッド環境もカバー。通知連携(Email, Slackなど)を入れれば、問題発生時に素早く気付けます。
xCampで監視&運用ノウハウを学び、エンジニアとして安定稼働を支える力をアピールすれば、転職成功に大きく近づくでしょう。
この機会にぜひ、CloudWatch&Zabbixのハンズオンを試してみてください!
公式Xアカウント: _Xcamp_
弊社所属エンジニア(優太さん): @310engineer
弊社所属エンジニア(れおくん): @Reo_engineer_