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所持カメラの魅力【α7S】
2015年12月に新品で約23万円で購入した「α7S」を、私はいまでも愛用し続けています。
フルサイズ機としては古いモデルではありますが、これだけ長い間手放せずにいるのはなぜでしょうか。
本記事では、その理由を振り返りながら、私なりのα7Sの魅力や実際の使用感を紹介していきたいと思います。
α7Sとは
α7Sは、低画素で高感度耐性が強いシリーズとして知られています。現在では、特に動画撮影向けのα7SⅢが有名ですが、本記事で取り上げるのはその初期型モデルです。
詳細なスペックやレビューについては他のサイトで確認できますので省きますが、私にとってこのカメラは、ミラーレスカメラ市場を牽引した第一世代のフルサイズミラーレス機という印象があります。
特に暗所での撮影性能は当時非常に衝撃的で、今でもその性能の独自性は色褪せていません。このカメラには、暗い場所で新たな世界を切り取る楽しさが詰まっており、古いながらも本当に面白い機種だと感じています。
軽量
写真にあるα7SとSEL35F28Zの組み合わせでは、総重量が約670gとなります。
現在、SONYで販売されているコンパクトフルサイズ機であるα7CⅡは515gで手ぶれ補正がないこともありますが、本機はボディ単体では490gになり、500mlのペットボトルと変わらない重さです。
レンズ次第ではありますが、出っ張りもほぼ最小限に抑えられている本機は、ちょっとした散歩の際にカバンにいれて持ち歩いても苦になりません。
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手ぶれ補正が当たり前の時代となった現在、Z50Ⅱが出た当初には「手ぶれ補正がない機種なんて...」という声がSNS上で多く見られました。
α7Sが出た当初は手ぶれ補正は見当たらず、本機も搭載されていません。
しかし、α7SはISO感度の懐が非常に広いことが特徴です。
どの程度、感度が広いのか。
レアンドロ・エルリッヒの「反射する港」をご存知でしょうか?
あの暗闇に浮かぶ船達も、α7Sではノイズを(そもそも作品のコンセプトもですが)気にしなければ、どのような構造になっているのかもフラッシュがない状況でも確認することは可能になります。
それぐらいISO感度を上げて撮影することも可能なのです。
そのため、シャッター速度を抑える必要性がある場合、ISOを上げて調整する、なんてのはほぼ気にせずに行うことができます。
結果、機種としては本当に撮影するための最低限の機構のみが搭載されているような物ですから、本当に軽いです。
楽しさ
初期型のα7Sは、そのコンパクトさゆえに本当にいつでも持ち出すことができます。日中・夜間を問わず、さまざまな場面で撮影が可能で、その撮影体験自体が楽しいと感じられる機種です。
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思いつきで写真を撮ったり、考え事をしながらシャッターを切ったり、友人と談笑しながらの撮影など、いろいろな場面で活躍します。この使いやすさと楽しさが、私が長年α7Sを愛用している大きな理由のひとつです。
スマホで簡単に撮影できる時代です。
とはいえ、カメラを構えて撮影する楽しさというのは本当にあるのかな、と思います。
今までは気になった建築を立ち止まって撮影したりしていましたが、最近では何気ない子供達の姿を撮影しています。
振り返ってみるのは、スマホの写真よりもカメラに映った写真だったりします。
デメリットについて
とはいえ、古い機種です。デメリットもいくつかあります
ファインダーがみえにくい
NIKONのZシリーズを最近では使っている事もありますが、本当にファインダーは見えにくいです。どこにピントが合っているのかを、確認するのも、確認していても本当に合っているのかがわかりにくいです。
ピーキングを入れて確認しやすいようにしていますが、それでもみえにくいです。
むしろ、NIKONのZシリーズはなぜこんなにもファインダーはみやすいのか。
ファインダーをα7SⅢにしたα7Sが欲しいです。
そう思う程度にはファインダーはみえにくい。
何かと遅い
起動、オートフォーカス、設定。。。どれを取っても動きは遅いです。
撮影タイミングもピントも色々と見逃しがちになるので、早め早めに動いて対処してください。
低画素であること
トリミング耐性も大きな印刷にも全く持って向いていません。
暗いところを明るく撮りたい!
みたいな本当に特殊機能に振り切っている機種ですので、トリミングするなどをよくしている人には全く向きません。
最後に
現在では中古市場で取り扱うのみとなった機種となり、入手が手軽にできなくなってきました。
そして、総合的に優れた機種も多く発売されている昨今であえてこの機種を選ぶ人も少なくなっているだろうと思われます。
とはいえ、私にとってのメリットは本当に軽くて、コンパクトでありつつも、暗い場所でも気にせず持って行ける1台だと思っていますので、これからも出番は少し少なくなってきていますが、手放せない機種であると思います。
皆さんにも手放せない機種はありますでしょうか?
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